島左近
あんたと過ごした時間は忘れません。俺を好きになってくれて、ずっとそばに居てくれて…本当にありがとうございました。
情けねえ俺でごめんなさい
片倉小十郎
政宗様。ご誕生記念の日、おめでとうございます。

今、あなたは何処でどうしているのでしょう。
願わくば健勝で心安らかにおられますように。

最後に宛てた文で間抜けな誤字があった事が悔やまれます……混乱故と笑って下さい。
混乱ついでに大切な事を伝え忘れておりました。もう伝わる事は無いでしょうが、あなたの駆ける明日の空へ向けて独白を残します。

政宗様。沢山の時間をこの小十郎に分けて下さり、あなたの繊細な感性で渇いたこの心を潤して下さり、誠に有難うございました。
あなたと過ごした日々、小十郎はとても幸せでした。この想い胸に抱き、永久に忘れはしませぬ。
御不快な思いをさせてしまい腹を切っても詫びきれませぬ……それでも小十郎は、あなた様ただお一人だけをお慕いしておりました。
出来ればあなたをお支えしていたかったが、最早この小十郎の目は不要。
あなたに降る雪が溶けて目覚めの時が来た日には、晴天高く何処迄も昇る竜となられよ。

…呉々も御身を御自愛なされますよう。
島左近
俺の友達でいてくれてありがとう。俺の知らない場所でまで、俺のために怒ってくれてありがとう。
その決断に至るまで、きっと思い切り悩ませちまったんだろうけど、それでも嬉しかった。
あんたは本当にいい奴だ。たまに少し眩しくなるくらい。くだらねえ悪意や不遇で曇らされちゃ、勿体無えよ。
これからも、あんたの気安い友でいさせてくれ。一番の、って言わないだけ控え目じゃね?
猿飛佐助
…短い間だったけど、隣に居てくれてありがとう…アンタの隣でだけ気を休める事が出来る日々が、ここ最近の楽しみだった
その黒髪を撫でるのも、アンタの背中に寄り掛かるのも…俺様なんかにゃ勿体ない時間だった
ありがとう…お幸せに、ね?
文を出したけど届かなかったから
見ることは無いだろうけど、ここに置き手紙