島左近
今更ながらすんません…!あんたの言い分も聞かず言い逃げしちまった事。ホント、今更っすよね。
きっとあんたは俺の事なんか忘れてんだろうけど、少なくとも俺は楽しかったッスよ。意味不明なやり取りとかいい思い出になりました!

もうあかうんとは消しちまったけど、もしまたどこかで会えたらとことん馬鹿やりましょうね。
あんたはホント面白ぇお人だよ。
ありがとう、ございました。

息災で。
竹中半兵衛
全てが懐かしいね。
いつか君と見た永い、永い夢を思い出す。

君に吐いたあの言葉を今でも死ぬ程に悔いて居る事も、同時に思い出した。君の歩む道は未だ少し…荊の尖りを感じるけれど、きっとその人となら進めるだろう。

時々思い浮かべる風来坊へ充てるよ。もう此処には居ないだろうけれどね…。戻って来てはいけないよ。
猿飛佐助
今でもたまに思い出すよ。
すげえ傷付けちまったあんたのこと。なあんにも分かってやれない俺様のこと。
別にあん時に言ったことを破ろうなんざ思っちゃねえよ。俺様隠すことも我慢すんのも得意じゃねえけど、嘘つくのはさすがに…ねえ。え、忍失格?まあまあ、もう忍じゃねえんだから許してよ。

ただ時折、後悔と罪悪感がこうやって顔を出すんだよね。きっとあんたにすげえ嫌なもんを刻み付けた。俺様にとってあんたはいい思いでの一つだけど、あんたにとっての俺は嫌なもんの内の一つだ。
俺様が仕込んだ毒に、あんたが負けてなけりゃ良い。俺様が放った苦無の傷が、綺麗に跡なく癒えていりゃ良い。

あんたが俺を綺麗さっぱり見事に忘れて、幸せにやってりゃ良い。
自分のしでかしたこの罪科が晴れるなんてちっとも思ってねえけど、それでもあんたを傷付けたことが今になって思い出される。すまねえって言葉しか、口から出てこない。許されることを目的にしてもいねえのに、ただひたすらに謝っている。

声が枯れるまで、喉が潰れるまで。あんたに届かない声で懺悔を繰り返す。それで許される訳じゃねえけど、それが俺様の今の拠り所だ。
愚かだって、くだらねえって。見放すあんたが目に浮かぶ。
片倉小十郎
もうこれ以上、手前ェの腹の内が隠せなくなった。これが本音に御座います。
約束の日、一人賭けを致しました。
結果は今。これで良かったのだと、心から言える。例え、貴方様を一人置き去りにしたとしても。
黒より白が勝る今だからこそ。せめて、過去は綺麗な侭に。
愛してしまった。心から全て。
歪む前に。貴方様をこれ以上、苦しめる前に。
貴方様は何時も、暖かい日をくれた。
泣ける場所を、与えてくれた。
慣れぬ心地良さに戸惑いもした。

愛しております。政宗様。
隣に在れずとも、変わらず。