104号室 不知火 涼

▼過去ログ100
2019/2/8 1:58

■樋好 征司郎
(躱そうとした自分の画策も、相手の真正面からの問い掛けには失敗に終わって、重ねられた手から感じる熱にそれを振り払うように相手の顎から手を引いて。心に留まる罪悪感からなのか、素知らぬ振りをして相手から視線を外し虚空を見るように、力なく笑えば刺さるような切実な言葉も聞かないふりをして)俺は最初からずっと、遊びでしたよ。本心じゃない……、それでいいなら、してあげますよ。俺は誰にだって、できますからね、こういうこと(言いながらも、相手に告げる言葉は、相手に会ったばかりの時の好奇心で迫った時とは違う感情。それでもその機微に気付かない自分ならば、その居心地の悪さだけを感じながらも、口をつく言葉は止めることは無く)
2019/2/8(金)1:58

■不知火 涼
そうか。その言葉が聞けただけで嬉しいよ(その一点だけでも相手と自分は同じ気持ちで、それがわかっただけでも良かったと思うのは本心。目を細めて微笑むと言葉を返し、そして自分の想いをぽつぽつと淡々と語って。後悔しないように全て吐き出してしまおうと固く拳を握りしめて絞り出すように言葉を発し、ピリッと手のひらがいたんだような気もするがそれにも目もくれず。けれど、先の言葉への返答がないのが相手からの返事なのだろうかと閉じてしまいそうな口をそれでも開いて、悪戯な笑みのその向こう側を、どうせ最後になるなら暴いてみたいと顎に添えられた手に自分の手を重ね)…樋好、…俺は答えが欲しい。言ってくれ。ハッキリと。じゃないと俺はこの気持ちを置いていけない。お前もわかっていると思うが、俺は何をされても遊びだと、冗談だと割り切れる性格じゃない。…抱きしめて、好きだと言って、もう一度、また、俺が欲しいと言って欲しい。でも俺はそれを冗談だと、遊びだとは流せない。だから…本当のお前の言葉を聞かせて欲しい。これが最後なら、なおさらに。
2019/2/8(金)1:49

■樋好 征司郎
寂しいと、思います(問い掛けの意味はあくまでも好奇心、それを平気で投げつけるくらいには相手の気持ちに気づくことはなく、ましては人間の機微にも敏感な方ではなく。覗いた瞳の奥からは冗談のような色は見えず、淡々と語られる言葉を伏し目にただ黙っていて。切実な言葉に湧くのはあの日への罪悪感、緩く溜息をつけばさらりと前髪をかきあげて。ずるいとは知りながらもその要望への返答は意図的に避けて、いつもの、遊びの相手に対する対応を心掛けるように貼り付けるのは悪戯な笑み、緩く立ち上がれば伸ばした手は相手の顎を捉えることは可能か。叶わずとも至近距離にて相手を覗き込むように視線を落として、わざと感傷に浸らせるような単語を選んで告げては答えを待って)……、そうですか。じゃあもう一度、言いますよ。お別れの前に、最後にひとつ、言うこと聞きますよ。なにがいいですか。なにされたいですか。
2019/2/8(金)1:30

■不知火 涼
そうだな、もう見られることも無いわけだ(相手が自分の顔を見ることが出来ないというのは、逆に言えば自分からしたら見られることもないということで。それはそれで寂しいと思ってしまうくらいには相手にこうして遊ばれている状況を楽しんでいたのだなとどこか客観的に思え。目を丸くする相手に依然として真っ直ぐ見つめれば、緊張して不安で苦しくて仕方ない内面も隠してくれる鉄面皮が今回ばかりは頼もしく。向けられる視線に臆することなく頷いて言葉を重ね、「あの日」と喩えた日がいつの事なのか聡い相手なら細かく説明しなくても分かってくれるだろうか)告白だ。樋好はあの日、俺が欲しいという発言は冗談だと言った。もう俺では遊ばないとも言った。けれど、あの時も言った通り俺は嬉しかったんだ。俺はあの時よりも、もっと前から…もしかしたら屋上で初めて会った時からずっと樋好のことが好きになっていた。いつしか、コートのポケットには缶コーヒーが入っているくらい。自作のコーヒーを手に図書室でお前がサボりに来るのを待つくらい。…ずっと、長かった。
2019/2/8(金)1:21

■樋好 征司郎
そうやって照れてる顔も、もう見れないんですね(依然照れる様子を見せる相手、狙いがある訳では無いがそんな言葉を口にすれば口篭る様子には楽しげに唇を歪めて。好奇心を持って見詰めた先の相手が発した言葉を聞けば、思わず目を丸めてその真意が掴めずに眉を寄せれば、鈍感すぎる自分ならばじいと相手に視線を突き刺したまま問い掛けて)……っ、それは、告白ですか、不知火さん。
2019/2/8(金)1:12

■不知火 涼
…男なら嫌いな方が珍しいだろう…。ああもう…(自信満々な表情と態度がとても羨ましくも思えるくらいで、額に添えていた手を離せば変わらず頬を染めたまま言い返す言葉を探して。結局否定出来ないまま言い返すための弾丸も見つからないまま唸ることしか出来ないのだけれど。好奇心に充ちた表情を見遣れば逆にこちらの表情は緊張で固くなり、コーヒーを飲んだばかりだというのにカラカラに乾いた口の中を慰めるように息を飲んでから真剣な表情で頷いて)…ああ。お願い、だ。俺のものになって欲しい。樋好の心を、俺にくれ。
2019/2/8(金)1:05


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