月いろの手紙  SONG NOTE2/FREE

過去ログ214 2011/8/9 11:51

●ぽち
ふてくされたラブレター
今暫くの間、いつもの僕は排除しよう
でも別に心境の変化
何かあったわけじゃないんだよ

ずっと前から決めていたこと
途中途切れもしたけど

今、人の世の中は
お世辞にも綺麗とは言えないが
でもそれで「人生を棄てる」理由になんて
出来やしないだろうよ

どうよ? ちょっぴりキミを見せて
ねぇもっと僕を驚かして

僕のラブレター 不器用にふてくされた
そう紙とインク代 ただそれだけ

今、キミをどう想うか
真剣に考えてもみたってさ
でも中身と言えば ただ薄くペラペラなもの
実につまらなくって

もうね ひそかに胸に秘めて
僕自身忘れてしまいたい

僕のラブレター 不器用にふてくされた
そう紙とインク代 ただそれだけ

どう言えばいいだろう?
ただただ愛を紡いで「どうだ!」って
見せてもいいが素敵さに欠ける
何をどう言ったって華麗な花も
対象がなきゃただの花だ

なんてね

僕のラブレター 不器用にふてくされた
そう紙とインク代 ただそれだけ

僕のラブレター しまいには破かれた
そう何も残らない でもそれでいい

すべてはこの胸の中に
2011/8/9 11:51
HP

●海友アイン
実存的理想
実存の三段打ち上げはとっくに第二段階まで完了していたが
三段階目に対して私は少し懐疑的であり
単独者に為れる等という世迷言を信じる程に
私は空想的ではなかった

マルクス主義が台頭する以前
空想的社会主義における理想論は
夢の様ではあるがやはり現実的でない
ニューハーモニーの失敗の例からも見られる様に
現実たる理想とはすべからく科学的分析及び実証により実現される

くだらない世の中に対して
吐いた反吐啜ってでも歩むアナーキズムに
何の意味があるのだろうか
所詮単体の叫び等そよ風に等しい

有神的物の考え方に対して様々な思想
無神的物の考え方に対して様々な思想
だが結局実存とは人間に対しての抽象的な判断の終了を示し
人間の内面的変革を求める高潔さは両者に共通する事柄だろう

サルトルやニーチェの顔写真が脳内を駆け巡る
本質の決定権が神から人へと流れるのに
どれだけの時を費やしたというのか
永劫に回帰しつつもニヒリズムを克服する理想が
私の中で青い炎を燃やす
アンガージュマン等と言うまでもなく
負うべき責任は常に私の双肩にあった

くだらない世の中に対して
吐いた反吐啜ってでも歩むアナーキズムに
何の意味があるのだろうか
所詮単体の叫び等そよ風に等しい

理想的な社会の在り方があった
純粋化された市民社会の論理があった
道徳の法則やそれに伴う自律を持ってして
他者を理解し、利潤の手段とする悪性を認められた
カントやヘーゲルの顔写真が脳内を駆け巡る

くだらない世の中に対して
吐いた反吐啜ってでも歩むアナーキズムに
何の意味があるのだろうか
所詮単体の叫び等そよ風に等しい

くだらない世の中に対して
吐いた反吐啜ってでも歩むアナーキズムに
何の意味があるのだろうか
所詮単体の叫び等そよ風に等しい
2011/8/8 12:54
HP

●海友アイン
白色の部(see-saw)屋
キィキィ喧しいので目が覚めてしまった
白色の室内には、同様に白色のシーソーが設けてあり
見知らぬ少年が独り、キィキィ遊んでいた
少年はうっすらと笑んでおり、感悦至極といった恍惚の瞳を爛々と輝かせ、口からは涎が糸を引いていた

私は背中の皮と筋の間を大きな蜘蛛が這い回る様な悪寒を感じ、部屋から出たいと思った
只生誕してこれまで部屋から出た事の無い私は、外の世界について幾分も知識を持ち合わせておらず
寧ろこの空間こそが私の総てであり、外出の発想等浮かぶ筈もなかった

何故私は知ったのだ

背中の蜘蛛は次第に巨大化していく
少年は相変わらず私等は眼中に無く、一向にシーソーに耽っている
キィキィキィキィ

私は少年が話し掛けてくる事に恐怖していたが、少年は何も語らなかった
潤んだ目で頬を上気させ、上下動を繰り返すのみであった
私は次第に冷静さを取戻し、少年とシーソーもいつしか日常となっていった

私は考える
少年は何者なのか
私は考える
シーソーは何処から来たのか

だが総ては他愛の無い些事に違いない
気付いたら私はシーソーに跨がっていた
対面に少年
その顔は相変わらず快感を貪っている
キィキィキィキィ

私は現在どんな顔をしているのだろうか
弛緩しきった口許の感覚と狂おしい高揚感がその解答であった

気分がいい
嗚呼、気分がいい

キィキィキィキィ
キィキィキィキィ
キィキィキィキィ
キィキィキィキィ
2011/8/6 23:54
HP

●ぽち
残り火
すごく気持ちのいい朝が来て
ふっと見上げたくなるような空
青が輝いてる
僕も忘れてたわけじゃなくあえてそらしてた
瞳、カバーを欲しがって
絶えず催促してた

ずっと何とかしなくちゃって
ひどくくたびれるくらい思ってた
そんなある日のこと
誰の書いた本読んで『えっ!』ショックを受けて
それからの僕はと言えば
飽きもせず悪あがきばっかり

急発進だって はたから見る君にはそう見えるだろう
僕自身にそんなつもりはなく
そんな僕に僕もびっくりです

今だからとか こうだからとか
うんざりしそうなのは置いといて
もう消えそうなストーブの残り火みたいな想い
でも今は抱きしめて

すごく大好きな人がいて
だけど好きなだけじゃうまくいかない
そんな恋もあり
それを物悲しい過去とかの言葉でくくること
僕はしたくないんです
今でも好きじゃないんです

急ブレーキ踏んで 停車する車が危なっかしいように
僕の心もまたそれと同じです
ちょっとしたエンジントラブルです

今だからとか こうだからとか
うんざりしそうなのは置いといて
もう消えそうなストーブの残り火みたいな想い
ただ強く抱きしめて

誰に同情して欲しくてこんなこと
僕は言ったりしないから
自分自身の そう気持ちの整理に困ってる
ただそれだけなんです
義務が 義理が そんな言葉があるから
時に僕ら誤解されんのかな
正直言えばそんなもので僕は
動きやしないから

そう寒く長い 遠い冬を越えて
世間の冷たい風にも耐えて
もう消えそうなストーブの残り火みたいな想い
でも強く抱きしめて
ただひとり見守って
2011/8/1 4:32
HP

●ぽち
不変(ユメ)
「めくれるよ、また一枚」カレンダー
そう December いつの間にか最後の一枚
でもね

巡ってるよ キミの記憶のリピーター
I remember 忘れようと足掻いたこと、それも

きっと苦しくてとかなんとか並べたなら
そうつらくもないくせに それなりに見えてさ
それが嫌だったっけ

どうしてかな? 思い返してもみたら
気付いたんだ 不着通知、想いがそこにあったこと

ハッと我に返るとき
過去でも未来でもなく現在(此処)に心帰るとき
寂しさも 哀しみも 愛しさも 悔しさも
すべてがやわらかなユメの、、、
ユメのように僕を包み込んでくんだ

だからかな?
どうかな?

いつか変わってくとかなんとかそう思ったら
もうぎゅっと胸、想いが萎んでしまうんだ

ハッと我に返るとき
過去でも未来でもなく現在(此処)に心帰るとき
寂しさも 哀しみも 愛しさも 悔しさも
すべてがやわらかなユメと、、、
ユメとなって僕を包み込んでくんだ

今更かな? 思い返してもみたら
気付いたんだ 新着通知=想い、まだそこにあったこと
不変(それ)に、、。

きっとは僕がキミのこと忘れても
この心は、、、。
2011/7/25 9:26
HP

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