110号室 枢李 空哉

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2020/10/3 21:28

■枢李空哉
(淡い紫緩く縛り透き通った薄紫瞬かせ、薄い桜色の七分袖に紺のゆるっとしたスラックス姿でキッチンに立ち、深めの鍋にはごま坦々のスープが注がれ傍には野菜や豆腐、キノコ類などが切って用意されており別に肉類もあって。それから時間を確認する様時計へと視線投げた所で耳に届いた音にパタパタと迎えば受話器取り)臨くん、いらっしゃい。ロック解除したから上がっておいで。(そう告げてから受話器を戻し、上がって来る彼を迎えるべく玄関に足を向ければ鍵を開け)>入室


■森田 臨
たぶん…ここだ!!(スマートフォン片手に辺りを見渡し現れたはマンションの前。上は淡い茶色のプルオーバーに下は黒のサルエルパンツを合わせ、足元は黒のスポーツシューズ姿で。右手に買い物袋をぶら下げ、左手には手土産用の箱を持ち、肩から掛けていたショルダーバックに携帯をしまえばマンションのロビーに入り足を止め)えー…っとー…110と(慣れない手付きでポチポチとボタンを押し、広い室内に落ち着かなそうに視線泳がせながらも相手からの反応を待ち)>入室


■枢李空哉
そんな事ないよ。俺を想ってくれてるのはちゃんと伝わってる。うん、きっと前に進めます。また誰かを好きになるかも分からないし、愛されるかも分からないけれどゆっくりゆっくりそういう気持ちを育めれば良いな…ふふ、ありがとう。そういうものかな…(彼から紡がれる言葉はどれも温かいものであり、これを機に少しずつでも前に進むきっかけとなればと思いこの先また恋する事が、誰かを愛する時が来るかは分からないもののその時が来て結ばれるか不明ながら尊い気持ちは育んでいければと。続く言葉に対する返答にゆるりと首傾げ)ん、気を付けて帰ってね。あはは、だね。お祝いするの楽しみにしてる。いえいえ、聞いてくれてありがとう。うん、ちゃんとあったかくします。麻璃於くんもだよ?またね。(帰路に着く為、玄関へと向かう彼と惜しむ様言葉交わし去り行く背を少し寂しげに見送り自身も温くなったミルクティー飲み干しテーブルの上のカップと共に片しのんびりと過ごすだろうか)>退室


■知羽 麻璃於
……空哉さん、ありがとう。色々と傷付けただろうし、悲しませた俺が言うのはお門違いで烏滸がましいかもしんねえけど、どんな想いも経験も確かだった時は在って無駄な事は一つも無くってさ、…だから、投げ遣りに成って前に進めないのは勿体無いって俺は思いますし、全ては必然で、また人をちゃんと愛したり、愛されたいって思える空哉さんの気持ちを育んで欲しいし、ゆっくりでもこれから前に進める事願ってます。俺も友人として支えられる事があれば惜しみませんし、寄り添いますんで。それと、偽善者なんて俺は思った事一度もねえですよ。これからも無いです。喩え、偽善者だろうと俺はそれの何が悪いのか分からないですし、誰しも少なからずそういう所在ると思ってます。勿論、俺にも。(此方の想いに返される言葉を確りと受け止めてお互いに呑み込んだ部分もあり全てでは無いであろうものの気持ちを伝え合えた事に安堵の思い乗せた呼気を流した後に重ね重ねと成る御礼と共に胸中宿る想いをゆっくりと大切に言葉にし相手へと伝えて行き)……、あ、そろそろ帰ろうかな。またゆっくり改めて。誕生日もお祝いして貰わなきゃですし。…今日はありがとうございました。空哉さんの気持ち聞けて嬉しかったですよ。寒いんで、今日も寝る時ちゃんと暖かくして下さいね。それじゃあ、またね空哉さん。(相手の視線の動きに釣られる様に時計に意識を流しては残るミルクティーを飲み干し「ご馳走様」とカップをテーブルに置いて立ち上がり、自身の誕生会と図々しくも悪戯に笑っては玄関迄見送って呉れる相手に一度向き直って穏やかな声色以て声を掛けてから扉を開け部屋を後にする筈で)>退室


■枢李空哉
ううん、大丈夫だよ。好きな人が出来るとそんなものだと思うし。あの日は、結構冷静さを装いました。今までの経験からなかなか叶わないのは分かっていても悲しいのは変わらなかったからね…でも、振り向かせられなかったのだから仕方ないかな。ふふ、この気持ちを告げてすぐに消化出来る訳でもないからアレだけど少しずつ消化に向けて前に進めると思う。正直、少し前までもう恋愛しなくても良いかなって想いもあったし今は難しいかもしれないけれど、投げやりに近い気持ちは解消された気分で少しスッキリしたかな。そして、もちろんこれからも友人として仲良くしていくつもりだししていきたい。大事な人なのは、俺も同じだからね。(謝罪の言葉にゆるりと首振り告げ、きっとそんなものだろうと思い色々な気持ちはあるものの漸くしこりが取れた様な感覚を抱き消化にはまだまだ時間はかかるにしろ前を向き進めるだろうとの想いがあり。そして、友人として彼と仲良くしていきたい気持ちに嘘偽りはなく紡ぐ言葉にも少しでもその気持ちが乗っていればと願い)きっと、俺は少し偽善者じみた部分もあると思うけれど…これからも仲良くして下さい。…と、時間大丈夫かな…麻璃於くんとこうして過ごせて嬉しかったです。(僅か苦笑滲ませつつ時計へと視線流しながら時間大丈夫かと問いを投げ、それから今の自身の想い呟き笑み浮かべ帰るのであれば玄関まで見送るつもりで)


■知羽 麻璃於
(ゆっくりと紡がれる言ノ葉から伝わる心情を口を噤み時折相槌を打つのみに留め一言一句聞き漏らすまいと耳を傾け、最後に謝辞で締め括られた相手の切なる想いの丈に深く吸った息を逃がし目線を自身の手許に下げ数拍の沈黙を経て今一度と持ち上げた視線を相手に確りと注ぎ、真っ直ぐと向き合って呉れた相手へと込み上げる想いを乗せ精一杯の御礼を紡ぎながらも続く言葉は自分本位であった自身の身勝手さを詫びる謝罪で)……、…空哉さん、気持ち聞かせて呉れてありがとう。…それと、御免な。好きな人が居るって告げた日、自分の事で精一杯で一方的に言いたい事言って、空哉さんの気持ちにちゃんと寄り添えて無かった。御免なさい。……、そんな風に今迄真剣に想って呉れて居て、ありがとう。俺も空哉さんと出逢えて嬉しいし、言葉では言い表せられない位の気持ちで一杯。空哉さんが呉れた言葉や気持ちも全部引っ括めて今の俺が在るんですよ。…空哉さんが離れて行っても仕方が無いって思ってますけど、矢っ張り俺は我儘なの承知でこれからもこんな俺と友人として仲良くして呉れたら幸せ。どんな関係性であっても、空哉さんは俺にとって大事な人です。(それから息を吐く数瞬の間を置いてから改めてと感謝一入と心中を吐露して行き、言葉通り我儘で在ると重々承知ながら願う一つを声に乗せまた一つと呼気を流せば相手に向ける眼差し逸らす事無く)


■枢李空哉
うん、そうするね。…ありがとう。あのね、麻璃於くんに正式に振られてはいるんだけれど、告白する前に振られちゃったからか…だいぶ整理が付いてもまだもやもやがあって。だから、返事は要らないから…告白させて欲しい。自己満足になるんだけれど、それで自分の気持ちに決着が着くと思うんだ。(彼の言葉にこくりと頷き次ぐ言葉には小さな吐息漏らし自身も居住まいを正し真剣な表情で述べてから胸の内にある想いを口にし始めて)俺さ、君と出逢った頃は前に好きだった人に振られたばかりでね…少し落ち着いてはいたけれどやっぱりまだまだ傷は癒えてなかったんだと思う。そんな折に、君に出逢って話す様になって…凄く楽しかった。その明るさが、選ぶ言葉が…俺にとってはとても癒しになった。出逢ってからはそんなに時間は経ってなかったけれど、心許せる友人になってちょっと甘え過ぎていたかもしれないけれど…それも許してくれて、我儘で面倒な俺を受け入れてくれる様な言葉に、ホントに泣きたくなるくらい嬉しかったんだ。最初は、きっと無自覚に君に惹かれてその笑顔に温かさにどんどん惹かれていった。…でも、君に好きな人がいるって言われて応援するって言った言葉に嘘はないけれど、今のままじゃ君が好きな人と結ばれるかもしれない、上手くいったって時に心から祝福出来ない自分がいる事に気付いた。隣に居て欲しいって想いもやっぱりあったから…どうにもならない事は分かっているのにどうにかしたくて、馬鹿みたいだなって冷静な自分が居てさ。麻璃於くんと話したいし逢いたいと思う反面で逢うのが辛い気持ちもあって相反する気持ちに板挟みになった。でも、さ…好きな人が好きになった人だから、きっととても素敵な人で祝い事になるだろう事を心から祝福出来ないのは悲しいなって、寂しいなって思ったんだ。温かな気持ちや言葉を貰って救われたのは確かなのに…だから、ちゃんと自分の気持ちにケリを付けて今までみたいに君と笑い合いたかった。…麻璃於くん、とても大好きでした。俺と、出逢ってくれてありがとう。(長々と、言葉を選びながら少しの苦しさを飲み込みつつ言葉紡ぎ、最後は何処か困った様にも寂しげにも見える笑みにて礼の言葉で締めては小さな吐息吐き出し)



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