104号室 雛屋宜 十和

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■妹尾 唯人
(罰ゲームを告げた事で沈黙が流れれば嫌な思いをさせたかと思うも次の瞬間には承諾され安堵して表情を緩め既に相手のアルバムへと想いを馳せて)いいの?やった。小さい雛屋宜くんどんなかな。………ん?…うん、……十和。俺も好きだよ。…お休み。(頬から後頭部に手を滑らせゆっくりと短い髪を撫でているも照明が落とされた中で強請られた呼び名は一度だけ呼んだ事があるもののそれだけで十分に緊張するもので、僅かに間が空いた後ぽそりと控えめに呼んでみて。程なくして相手が眠ったのがわかるの自分も瞼を落として眠りにつき。翌朝先に目を覚ますと眠いとごねる恋人を半ば強制的にベッドから引きずり出し不意打ちで受けた口付けには驚き頬を染めて、文句を言いながらも滲み出る嬉しさは隠せず共に洗面所に行くと身支度を共に整えていき朝食の提案に頷けばそれならなるべく早く出た方がと急いで制服に着替え準備が出来れば一緒に部屋を出て朝食をとる店を探しつつ登校するだろう)>就寝・退室

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■雛屋宜 十和
(喜々を全面に注いでくれる恋人に終始心中は安堵とときめきを湛えて居り、温かな体温と優しい匂いを享受し聞き受ける意外な言葉に瞬き一つの沈黙を。然し直ぐ様そんな事かとお安い御用と二つ返事で快諾すれば頬触れる温もりに懐く様擦り寄って)……、なんだ、そんなんでいいのか。じゃあ今度アルバム実家から持ってくるわ。……、……ん、唯人、十和って呼んで。…好き。おやすみ…、……、(優しく掛けてくれる声に最早抗えぬ睡魔と掠れ纏う眠た気な声色晒し、リモコンで照明を落としてから最愛の胸元に頬擦りし顔を埋めては苗字では無く名前で紡いで欲しいと甘え強請って。その切望を叶えてくれるようならその音色に耳を澄ませ幸福で一杯の胸に宿る愛慕を切に奏でた後に就寝の挨拶を唱えた頃には意識を手放して居て。翌朝、先に起きて居るであろう恋人に起こされ起床する筈。依然として残る眠気に駄々を捏ねつつも渋々と身を起こし、不意を狙って悪戯に恋人の唇を掠め奪う戯れを仕掛けてから洗面所に向かって顔を洗い歯を磨いて適当に髪を整え制服を纏って生憎食料零と登校前に何処かで朝食をと提案して彼の身支度が整うのを待ってから共に家を出る喜びを密かに噛み締めつ部屋を後にして)>就寝・退室

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■妹尾 唯人
いいね、リッチだね。(遠いか近いかもわからない未来の話であるも肯定してもらえれば感じ取れる様になった声色の変化もあって嬉しさを隠さず破顔させて)なにそれ。……あ、うーん…罰ゲームっていうか…雛屋宜くんが小さい時の写真とか見たい。中学の卒アルとかも。(何が勿体無いのかわからずにクスクスと小さくも可笑しげに笑って、布団に入れば自分からも相手にくっつく様に横になり腕の中で旅行中の約束事を問われて少し考えると罰になるのかならないのかただ自分の欲求の一つを告げ。相手が眠たげにしているのはその表情や声から感じ取ると左手でそっと頬に触れ親指で優しく撫でて)眠いでしょ。寝ていいよ…明日一緒に学校行こう?

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■雛屋宜 十和
……当たり前。でっけえベッドで毎日一緒に寝る。(自然と紡がれる未来の話にむず痒い感覚を覚えながらもこの先も傍に居てくれる誓いのようだと胸中は幸福で染まり、最後疑問符で締め括られたそれに勿論だと迷う事無く透かさずと心許した相手になら分かる位の極僅かに喜色宿す声色以て返答を。然し、次ぐ恋人の反応には思わずと呼気抜けるよう緩く笑って着替え始める様子を些か邪な瞳に映し続け)…見なきゃ勿体ねえだろ。……なあ、旅行の時の線香花火対決の罰ゲーム、もう何にするか決めたんか?(幾許か驚き顕にする恋人に自分でもよく分からない持論を展開しベッドに上がる彼を布団の中に迎え入れては当然と許りに抱き寄せ密着しつ不意に浮上する事柄を口に次第に宿る眠気に常眠た気な目元は殊更にその色を濃く纏い瞬きの間隔も深く緩慢な重いものと変化して行き)

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■妹尾 唯人
卒業したらでも、大人になったらでも…いつでも良いから、いつか一緒に住もう……ね?…いや、それは見逃してもらえて良かったよ。酷かったから。(同性同士で法に認められないとしてもこの先も離れるつもりは毛頭無く相手も同じでいてくれるか確認する様な口振りになってしまいながら約束と言うよりもお願いに近い言葉を発してチラリとその表情を盗み見るも掲示板での話題に触れられるとついこの間までの顔面の有様を思い出して苦笑いをして。寝室に到着し手の甲を撫でる相手の親指を感じながら離されれば少しでも離れているのが惜しい気がして寝室の端に背負っていたリュックを置き急いで制服を脱ぎ軽く畳んでリュックの上に置くと持ってきた部屋着である黒Tシャツに杢グレーのパーカーを羽織り同じく杢グレーのスウェットパンツを穿いた姿に着替え振り返れば相手の視線に気付き目を丸くしつつベッドに近付きその上に上がって)………え、もしかして見てたの?

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■雛屋宜 十和
ん、ずっと唯人と一緒に居られたらいいのに。……なら良かった。不細工になった唯人見逃したのは残念だけど。(嬉々たる面持ち笑む恋人に釣られ自然と表情は緩和し唇に微かな笑みを湛え、聞き受ける言葉にゆっくりと本音宿す声を返して行きながら花粉症の症状も幾許か落ち着いた様子の相手に安堵灯す一言と続けて今一度掲示板での会話を持ち出し些か茶化す発言楽し気一つ。手を繋ぎ辿り着く寝室、名残惜し気に親指の腹以て彼の手の甲を一撫ぜしてから触れ合いを解き、耳に届く声音には緩く頷いて一足先にベッドの上に上がり布団の中潜り込んで今から着替えるであろう最愛を見逃すまいとじっと見詰め)

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