╋恋文╋


ツォン
昨日、貴方の夢を見ました。
あの日々から、もう10年…ですか?
私も長い時を過ごしてしまいましたね。
ですが今でも此処に留まっているのです。
何故だかお判りですよね。
忘れられないなどという言葉では足りないのです。
私は貴方に囚われている。
あの時見せていただいた貴方の弱さ。
私が守ってやりたい、と…そう思えたのです。
しかし無情にも、別れの決断をする時を迎えてしまった。
私には貴方を選ぶことが出来たはずなのに。
何もかもを投げ打って貴方を…貴方と逃げることが出来たはずだ。
それができなかった私を、貴方は許してくださるでしょうか。
今尚、貴方を思うたびに胸を締め付ける、この気持ちが偽りでないことを、貴方は理解ってくれるでしょうか。

私は常に貴方と共に在ります。
この身ではなく、この心が。
辛い時は思い出して頂きたい。
あの暖かな日々を。
私の声を、匂いを。

…届く宛のないこの文を、此処に認め置きます。
いつか貴方が訪れ、その目に留まることを願って。

追伸
私は貴方と過した姿ではありません。
最後の楽園にて、貴方をお待ちの方が居ります。
ルーファウス
お前は元気にしているのだろうか。
あの頃、私にはお前しか見えていなかった。言葉の一つ一つが嬉しくて、何よりも優先していたのを覚えている。
気持ちが離れた訳では無い。…怖くなってしまったんだ、少しずつ距離を置いたが最後、修復が出来なくなってしまった。
恥ずかしい事だ…未熟だった。

副社長、それが私のポジションだった。
甘えがあった。
もうあれから何年経ったのだろうか…今は甘える事も許されないゆるぎない立場を守り続けている。
隣には誰もいない。
いるのは過去の美しいお前だけだ。銀髪の英雄よ。

誰を置くつもりも無い。
私の言葉も届かなくて良い。

あの時、返事も出来なかった弱い私を許してほしい。

愛していた、心から。

それでは、さよならだ。
クラサメ
忘れるなんて出来そうにない。
今でもまだ、お前を愛している。
ザックス
ひさびさにアンタのこと思い出したから。

夢にまで出てきそうだったのに、後ちょっとのところで会えなくて、途端悪夢に変わって目が覚めて、たまらなくなったからここに駆け込んじまった(笑)

もう何年前だかわかんねーけど、でも、みんなで集ってた場所が無くなってからも数年はちょこちょこ連絡取ってたアンタ。
たまーに今のように思い出しては懐かしい思い噛みしめてる。

アンタも思い出したら、一言「元気にしているか?」って連絡くれよ。…なんて(笑)

アンタが元気で過ごしていることを祈って…。
レノ
アンタを、―――あいしてるんだぞ、と。
クラウド
こういった場所に自分から書くのは初めてかもしれない。あまり口の上手い性格じゃないからな。
でもこうして今、ここに書いている。…書かずにいれないほど、嬉しかったんだ。
そんなに頻繁に言葉を交わせる訳じゃない。最近なんか特にあんたが忙しくて眠る前に顔を見れたら良い方…なんて毎日だ。正直昨日は諦めてた。でもあんたは…。

…なあ、いつの間にか俺は、あんたのことをこんなに好きになっていたんだな。あんたは行動一つ一つでいつも俺を楽しませようとしてくれる。俺も同じだけの楽しさを、返せているだろうか…。
そうだと良いんだけど、な。

…駄目だな。やっぱりこういうのは苦手だ。いつか…いつか直接告げる時はもっと上手く伝えるから、その時まで俺の隣にいてくれ。そして願うなら、その先も。