彩 愛 美
[最後の夏休み]
二人で過ごせる最後の夏休みが もう直ぐ始まる
この夏休みが終わる頃 みんなリクルートスーツを
纏いもう遊びとか恋愛とかに時間を
割いている間も無いくらいに 忙しい半年になる
この二ヶ月の間に 告白が出来なければ
もうみんなバラバラに 違う方へ向かうのね
同じグループの中に ずっと居たけれど
その中でも私は殆ど 目立たない存在で
ずっとあなたの側には 公認のあの娘が
寄り添って居たから 告白なんて出来ずに居た
想えば高校の頃から ずっと後ろの方から見ていた
運良く同じ大学で 同じグループになって
それでもあなたの 側には近付けずに
気が付けばあなたの側に お似合いのあの娘が居たの
誰もが認める 二人の間にだなんて
割り込むなんて事は 出来るはずも無かった
ただ手を伸ばすだけで 届く距離なのに
この手を伸ばす事を 躊躇して出せずに居たの
そっとあなたを 周りから見ているしか無くて
今日この日までただの 友達で居るしか無かったの
もう後が無い事くらい 誰に言われるまでも無く解る
でももうこの気持ちは 飲み込むしか無い事も…
告白して嫌われて 離れてしまうのなら
今のままで居ても いいのかだなんて想えても来る
もっとあなたを想い続けて 隣に居たい
それが叶わない事 痛い程解って居るから…
二人で過ごせる最後の夏休みが もう直ぐ始まる
この夏休みが終わる頃 みんなリクルートスーツを
纏いもう遊びとか恋愛とかに時間を
割いている間も無いくらいに 忙しい半年になる
この二ヶ月の間に 告白が出来なければ
もうみんなバラバラに 違う方へ向かうのね
同じグループの中に ずっと居たけれど
その中でも私は殆ど 目立たない存在で
ずっとあなたの側には 公認のあの娘が
寄り添って居たから 告白なんて出来ずに居た
想えば高校の頃から ずっと後ろの方から見ていた
運良く同じ大学で 同じグループになって
それでもあなたの 側には近付けずに
気が付けばあなたの側に お似合いのあの娘が居たの
誰もが認める 二人の間にだなんて
割り込むなんて事は 出来るはずも無かった
ただ手を伸ばすだけで 届く距離なのに
この手を伸ばす事を 躊躇して出せずに居たの
そっとあなたを 周りから見ているしか無くて
今日この日までただの 友達で居るしか無かったの
もう後が無い事くらい 誰に言われるまでも無く解る
でももうこの気持ちは 飲み込むしか無い事も…
告白して嫌われて 離れてしまうのなら
今のままで居ても いいのかだなんて想えても来る
もっとあなたを想い続けて 隣に居たい
それが叶わない事 痛い程解って居るから…
彩 愛 美
[異変2012]
集中治療室から
一般病棟へと移される
病室の都合で
一人部屋
二人部屋
四人部屋へと
移動して行く
病気も症状も
人それぞれで
部屋だけじゃなく
フロア内には
様々な人が居る
昼夜問わずに
症状は変化し
特に静かな夜は
あちこちから
うめき声が
響いて来る
突然の急変に
慌ただしくなり
医師や看護師が
大勢集まって来て
騒がしくなる
その内ベッド毎
何処かへと
移されて行く
眠れずに
一部始終の音だけを
聴いている夜
カーテンに仕切られた
ベッドの上で
集中治療室から
一般病棟へと移される
病室の都合で
一人部屋
二人部屋
四人部屋へと
移動して行く
病気も症状も
人それぞれで
部屋だけじゃなく
フロア内には
様々な人が居る
昼夜問わずに
症状は変化し
特に静かな夜は
あちこちから
うめき声が
響いて来る
突然の急変に
慌ただしくなり
医師や看護師が
大勢集まって来て
騒がしくなる
その内ベッド毎
何処かへと
移されて行く
眠れずに
一部始終の音だけを
聴いている夜
カーテンに仕切られた
ベッドの上で
彩 愛 美
[夏 景 色]
一重二重に重なる 積乱雲が拡がる
一秒毎に姿を みるみる変えて行く
その形に色んな物を 重ね合わせて
何に見えるかなんて 言い合いをした
やがてはそれが 夕立を呼ぶ入道雲だと
気付いてはいても 雨が降り出すまで遊んでいた
夏の枕詞に 君の言葉が聴こえて来る
頭の中では何時も 君が走り廻っていた
夏の景色の中に君が 溶け込んでいて
僕は何時も君の影を 追い掛けていた
夕闇に浴衣着て 慣れない下駄履いて
みんな揃って 出掛けた花火大会
爆音に巨大な 光の共演に
心奪われて 夢中で空見てた
綿菓子 イカ焼 りんご飴の屋台が並ぶ
香りに誘われて アレやコレやと次々に廻った
夏を歌い彩る 君の言葉を噛み締めて
様々な夏を何時も 君と歩んで来た
山を歩き 海を泳ぎ 野を駆けていた
夏を懐かしむ時 瞼の奥に込み上げる想い
一人で居る夜には あの頃の景色がまるで
映画のように頭のスクリーンに 鮮やかに蘇る
夏の枕詞に 君が笑っていたんだね
頭の中で転がる 君が舌を出していた
夏の暑ささえも 君が忘れさせていた
僕の夏は君無しでは 語り尽くせない
一重二重に重なる 積乱雲が拡がる
一秒毎に姿を みるみる変えて行く
その形に色んな物を 重ね合わせて
何に見えるかなんて 言い合いをした
やがてはそれが 夕立を呼ぶ入道雲だと
気付いてはいても 雨が降り出すまで遊んでいた
夏の枕詞に 君の言葉が聴こえて来る
頭の中では何時も 君が走り廻っていた
夏の景色の中に君が 溶け込んでいて
僕は何時も君の影を 追い掛けていた
夕闇に浴衣着て 慣れない下駄履いて
みんな揃って 出掛けた花火大会
爆音に巨大な 光の共演に
心奪われて 夢中で空見てた
綿菓子 イカ焼 りんご飴の屋台が並ぶ
香りに誘われて アレやコレやと次々に廻った
夏を歌い彩る 君の言葉を噛み締めて
様々な夏を何時も 君と歩んで来た
山を歩き 海を泳ぎ 野を駆けていた
夏を懐かしむ時 瞼の奥に込み上げる想い
一人で居る夜には あの頃の景色がまるで
映画のように頭のスクリーンに 鮮やかに蘇る
夏の枕詞に 君が笑っていたんだね
頭の中で転がる 君が舌を出していた
夏の暑ささえも 君が忘れさせていた
僕の夏は君無しでは 語り尽くせない
彩 愛 美
[記憶の中の海]
海が消える
砂浜が消える
防災目的だとしても
人命尊重のためでも
人工的に作られた
砂防ダムによって
山から流れて来る
大量の土砂が
堰き止められて
海の砂が不足する
年々海から
砂浜が消えて
海岸線が変わる
地形図が変わり
陸地が少なくなる
ずっと記憶の中にあった
子供の頃の海が
数年後には
世界から
消えてしまうかも
しれないと…
海が消える
砂浜が消える
やがてこの
記憶さえも
不確かな
もう表現出来ない
架空の存在に
なるのかも
しれないと…
海が消える
砂浜が消える
防災目的だとしても
人命尊重のためでも
人工的に作られた
砂防ダムによって
山から流れて来る
大量の土砂が
堰き止められて
海の砂が不足する
年々海から
砂浜が消えて
海岸線が変わる
地形図が変わり
陸地が少なくなる
ずっと記憶の中にあった
子供の頃の海が
数年後には
世界から
消えてしまうかも
しれないと…
海が消える
砂浜が消える
やがてこの
記憶さえも
不確かな
もう表現出来ない
架空の存在に
なるのかも
しれないと…
彩 愛 美
[ENGAGE−輝く星座−]
薬指に絡まる 金のリング
選んだ想いは エンゲージ
誓った言葉が 生きている限り
この道は 続き続ける
重なる指の 微かな感触が
未来への道を 照らし出している
Just married 今 この瞬間に
溢れ出す涙を 止められないのよ
いっぱい いっぱい 幸せになろうと
みんなの前で 宣言しようよ
飛ばした花束の 行方を追う
幸せの糸が 伸びて行く
一つの幸せ 分け合うようにね
別の人の手に 届ける
幸せの連鎖繋げて パーティー
みんなの笑顔に 囲まれているの
Just married 今 旅立ちの刻
みんなの言葉に 見送られながら
いっぱい いっぱい 幸せになりますって
温かい拍手 響いているわ
私達だけじゃない ここに集まって来てくれたみんな
いいえ 世界中の人達に 幸せ分けて上げたい…
合わせた手の間に 輝く星座
宇宙(そら)いっぱいに 拡散しようよ
喜びのシャワー 降り注いで
世界中みんな 幸せであれ
薬指に絡まる 金のリング
選んだ想いは エンゲージ
誓った言葉が 生きている限り
この道は 続き続ける
重なる指の 微かな感触が
未来への道を 照らし出している
Just married 今 この瞬間に
溢れ出す涙を 止められないのよ
いっぱい いっぱい 幸せになろうと
みんなの前で 宣言しようよ
飛ばした花束の 行方を追う
幸せの糸が 伸びて行く
一つの幸せ 分け合うようにね
別の人の手に 届ける
幸せの連鎖繋げて パーティー
みんなの笑顔に 囲まれているの
Just married 今 旅立ちの刻
みんなの言葉に 見送られながら
いっぱい いっぱい 幸せになりますって
温かい拍手 響いているわ
私達だけじゃない ここに集まって来てくれたみんな
いいえ 世界中の人達に 幸せ分けて上げたい…
合わせた手の間に 輝く星座
宇宙(そら)いっぱいに 拡散しようよ
喜びのシャワー 降り注いで
世界中みんな 幸せであれ