彩 愛 美
[夜明けの空に]
アルトの音域で 夜を呟いていた
途切れ途切れに 響くはモノトーン
このまま一人になるのが 恐くて
宙を舞うか細さで 掴む袖口
親指と人差し指に 挟まれた僅かな隙間で
やっと繋がっている あなたとわたし
壊れかけた 積木のような心
そのまま優しく 抱き締めていて
夜の闇間に 潰されないようにね
風打つ窓際で 星を数えていた
幾ら数えても 数が合わない夜
何時までも気にして 眠れなくなった
夜空に滲む夢の 迷子になって…
鼻歌に混じる溜息 蚊程に掠れて
重たい夜の中で あなたを想い…
巡る想いが朝を 運んで来る
何も残さずに 新しい笑顔で
次の未来図 描いて行きましょう
幾多の夜の荒波を 乗り越えて
辿り着くのは平穏な 凪海のような朝陽の中で…
夜空の虹が 朝陽に輝いて
幾多の希望を 運んで来るのね
昨日までの苦痛を 癒すように…ね
アルトの音域で 夜を呟いていた
途切れ途切れに 響くはモノトーン
このまま一人になるのが 恐くて
宙を舞うか細さで 掴む袖口
親指と人差し指に 挟まれた僅かな隙間で
やっと繋がっている あなたとわたし
壊れかけた 積木のような心
そのまま優しく 抱き締めていて
夜の闇間に 潰されないようにね
風打つ窓際で 星を数えていた
幾ら数えても 数が合わない夜
何時までも気にして 眠れなくなった
夜空に滲む夢の 迷子になって…
鼻歌に混じる溜息 蚊程に掠れて
重たい夜の中で あなたを想い…
巡る想いが朝を 運んで来る
何も残さずに 新しい笑顔で
次の未来図 描いて行きましょう
幾多の夜の荒波を 乗り越えて
辿り着くのは平穏な 凪海のような朝陽の中で…
夜空の虹が 朝陽に輝いて
幾多の希望を 運んで来るのね
昨日までの苦痛を 癒すように…ね
彩 愛 美
[再 生]
例えば 温暖化
例えば 氷河期
劇的な環境変化で
一度 この惑星から
人類なんて
消えてしまえばいい
もし その上で
人類が必要ならば
たぶん…
幾年掛かるかは
量り知れないけれど
人類は 再び
この地上界へと
再生されるに
違いないと…
でも もしかして
不必要だと
判断されたなら
幾億年待っても
もう人類なんて
再生されないのだろう…
今 まさに
人類は
その分岐点に立たされ
判決が下されるのを
待っている
この先
本当にこの惑星に
生きて居られるのだろうか…
例えば 温暖化
例えば 氷河期
劇的な環境変化で
一度 この惑星から
人類なんて
消えてしまえばいい
もし その上で
人類が必要ならば
たぶん…
幾年掛かるかは
量り知れないけれど
人類は 再び
この地上界へと
再生されるに
違いないと…
でも もしかして
不必要だと
判断されたなら
幾億年待っても
もう人類なんて
再生されないのだろう…
今 まさに
人類は
その分岐点に立たされ
判決が下されるのを
待っている
この先
本当にこの惑星に
生きて居られるのだろうか…
彩 愛 美
[ふたつばな]
彼岸花 ひとつ あなたの胸に
想いが うまく 伝わりますように
朱く染まる 秋 届きますように
私の 心も 咲かせましょう
もう 涙は 似合わない
直ぐに 泣いてなど 居られもなくなる
きらきらと ひかる 心の花を
あなたに ひとつ 渡せればいい
願い花 ひとつ 私の想い
きちんと 咲かせ られますように
朱く育つ 秋 抱きますように
あなたの 想いを 受け止めましょう
もう 季節は 過ぎて行く
白い雲の 色染まり 行く前に
いつまでも のこる あなたの花を
心に ひとつ 残せればいい
何時かまた ここに 帰れる時には
またあなたと ふたりして 花を見て
ずっと ずっと 想いを 溜めていられる
そんな風に ふたたび 出逢いたい
彼岸花 ふたつ あなたとわたし
今度は ふたつ 咲かせればいい
彼岸花 ひとつ あなたの胸に
想いが うまく 伝わりますように
朱く染まる 秋 届きますように
私の 心も 咲かせましょう
もう 涙は 似合わない
直ぐに 泣いてなど 居られもなくなる
きらきらと ひかる 心の花を
あなたに ひとつ 渡せればいい
願い花 ひとつ 私の想い
きちんと 咲かせ られますように
朱く育つ 秋 抱きますように
あなたの 想いを 受け止めましょう
もう 季節は 過ぎて行く
白い雲の 色染まり 行く前に
いつまでも のこる あなたの花を
心に ひとつ 残せればいい
何時かまた ここに 帰れる時には
またあなたと ふたりして 花を見て
ずっと ずっと 想いを 溜めていられる
そんな風に ふたたび 出逢いたい
彼岸花 ふたつ あなたとわたし
今度は ふたつ 咲かせればいい
彩 愛 美
[子供の喧嘩]
最初から
剥き出しの
感情飛ばして
お互いの意見など
まるで
聴く気が無い
一歩たりとも
引かず譲らず
ただ自分の主張を
大声で喚くだけ…
一城の代表者で
あるにも限らず
自分の悪事を
擦り換えるかのように
周りの視線を
そちらに向かわせ
無かった事にする
導く者としてより
権力者としての
力に溺れて
やりたい放題で
積を問われる度
喧嘩相手を探し
困らせている
まるで子供のまま
何時までも
大人に成れない
情けない代表者達
最初から
剥き出しの
感情飛ばして
お互いの意見など
まるで
聴く気が無い
一歩たりとも
引かず譲らず
ただ自分の主張を
大声で喚くだけ…
一城の代表者で
あるにも限らず
自分の悪事を
擦り換えるかのように
周りの視線を
そちらに向かわせ
無かった事にする
導く者としてより
権力者としての
力に溺れて
やりたい放題で
積を問われる度
喧嘩相手を探し
困らせている
まるで子供のまま
何時までも
大人に成れない
情けない代表者達
彩 愛 美
[絶 紅 蝶]
あなたと私は 運命の朱い血で
身も心も繋がっている 絶紅蝶
死ぬまで燃え続ける 熱い想いで
決して離れる事なんて 出来ない
この世界に産まれて来る ずっと以前から
まるで決められて いたみたいな出逢い
はばたく羽根の 交わる先の
遠い未来に 咲く愛の花園へ
何時か辿り着く その日を夢見ていた
風花漂う 引き合う香りに舞う
目を閉じていても探せるわ 絶紅蝶
触れ合う鱗粉の 眩い揺らぎ
ゼロ距離まで近付いて 一つに
集めて来た花粉の 交わるはばたきに
停まっていた時間が 動き始める
激しく呼吸が 交わる時に
やっと産まれて来た意味を 知るのだろう
そして愛に燃え その身を焦がして行く
鱗粉の描く 愛模様が重なって
二人にしか辿れない 地図になる
誰より朱く 交わる愛が
深い森の奥の 愛の楽園へ
二人を導く 光の軌跡になる
あなたと私は 運命の朱い血で
身も心も繋がっている 絶紅蝶
死ぬまで燃え続ける 熱い想いで
決して離れる事なんて 出来ない
この世界に産まれて来る ずっと以前から
まるで決められて いたみたいな出逢い
はばたく羽根の 交わる先の
遠い未来に 咲く愛の花園へ
何時か辿り着く その日を夢見ていた
風花漂う 引き合う香りに舞う
目を閉じていても探せるわ 絶紅蝶
触れ合う鱗粉の 眩い揺らぎ
ゼロ距離まで近付いて 一つに
集めて来た花粉の 交わるはばたきに
停まっていた時間が 動き始める
激しく呼吸が 交わる時に
やっと産まれて来た意味を 知るのだろう
そして愛に燃え その身を焦がして行く
鱗粉の描く 愛模様が重なって
二人にしか辿れない 地図になる
誰より朱く 交わる愛が
深い森の奥の 愛の楽園へ
二人を導く 光の軌跡になる