彩 愛 美
桜 の 雨
濡れた睫に認めた 涙の数だけ
心に映した 想い出の毎日
過ぎし日を懐かしむ間も無く
訪れる明日と言う日を だぶらせるように
桜の雨が 降ったいた
出逢いと別れが交錯して また新しい暦を刻む
桜の下の出来事も 何時か想い出に変わるのだろう
さくら さくら さくら さくら さくらと言っても
同じ桜の花は咲かない
去年散った桜 今年散る桜
そしてまた来年 咲く桜
夢を力に胸に秘め 学舎の机
頻りにぶつけた 言の葉の数々
触れた手の温もりも 消え行く
瞬く時間の隙間を 埋もらせるように
桜の雨が 落ちて来る
まるで望んでいた答え 待ち焦がれて居たと言わんばかり
桜の花の散り際に 間に合うかどうかの瀬戸際にね
さくら さくら さくら さくら さくらが咲いたら
また桜の下に集まって
昨日までの服 新しく着る服
そしてまた 歩き出して行く
さくら さくら さくら さくら さくらの雨の日
同じ夢追い掛けた今日まで
共に見上げた桜 当たり前の桜
そしてまた明日へ 続く桜