徳川家康
今も尚ふとした瞬間にお前の姿を思い出してしまうよ。今はどうしているだろうかとつい、な…。あれだけ深く愛しただけに忘れたくても忘れられない。あの時は本当に幸せだったんだ。お前を愛せる事が何より嬉しかったのを今でも思い出す。最後は言葉を聞きたくなくて離縁した後直ぐに思い出を総て燃やしてしまったが…。

──…なあ、今はどうしているんだ?

あの時のお前の姿を借りて。
石田三成
寂寥に耐えきれず道を違えた筈なのに、何故…私はまたそれに苛まれている。何故またそれを選んだのだ。
確かに寂寥と引き換えに平穏を得たが、既にいつまで耐えられるか分からない…。
何かを犠牲にしなければ何も得られないと分かっていたつもりだった。だがそれでも、出来るならそんなものを払いたくなどなかった。
…答えろ、あの綿の抜けた顔が妙に恋しいのは何故だ。
長曾我部元親
馬鹿らしい。再会なんざしなきゃ良かったんだ。
もう探さねえでくれ。俺もあんたを探しはしない。
期待してまた落ち込むのはまっぴらごめんだ。
あんたはあんたで幸せにやりな。
前田慶次
だから嫌だったんだ、アンタは笑ったけれど俺には死活問題。
嫉妬なんて嫌でいやでイヤで仕方が無い。頭ん中で回るぐるぐるを吐き出す場所もないってのに。
俺ってば何をしてんだろう、時間に余裕のある時に人と話したりやりたい事もあったのにまるで手に付かない。
アンタが頭の真ん中に居る内は俺はどうしようもない駄目人間でしか居られないんだ、普段の駄目さに拍車がかって我ながら目も当てられねえ。
何でよりによってアンタなんだろう。
時々会えるだけで満足だった、何も知らない何も告げなかった頃に戻りたい。