殘香〜yours〜
過去ログ173
2008/6/15 23:06
☆佐倉世那tearful goodbye流れる時と溢れる涙
この瞬間
あなたはもう
遠い存在
涙の数だけ
思い出を残し
涙の数だけ
愛し合った
私の心は
言葉を無くし
涙で語ってる
あなたの姿を
探しながら‥
(C) 佐倉世那
2008/6/15(Sun)23:06
HP
☆なでしこ88号ソラトブウシ見たこともないけれど
ないけれど見てみたい
楽しそうに駆けている
青い空飛ぶ牛を
昨日僕は夢を見た
牛が空を飛んだ
誰もが笑うのさ
『夢の話』…だと
牛が羽を広げて
空を飛ぶ
例え夢の話でも
楽しいじゃない
僕も背中に乗って
一緒に空を飛び回る
考えただけで
笑顔になるよ
夢見る頃すぎても
失えないものがある
羽ばたけ僕の夢
空飛ぶ牛と
2008/6/15(Sun)5:12
HP
☆漣 竜庵我流欲水奴は敵か味方か
顆粒を落とし
激竜の舞踏会
我は天を仰ぎ
小刻みに震える手で
難儀たるとも時節を掴もうぞ
奴は敵も味方も
清流に注ぎし
イリュージョン
我は最果ての淵に
首を真横へと振り
渇いた喉に潤い求めようぞ
─備考───
2008/4
顆粒:かりゅう
難儀:なんぎ
時節:じせつ
渇いた:かわいた
潤い:うるおい
2008/6/13(Fri)0:54
HP
☆湖々逢「breathe」
この皮膚は
確かに
触れていた
捉えた
輪郭を外さないで
引力は不思議と
あなたへ惹きつける
満たされない何かを
補うように
体の深いところで
私は震えていた
言葉では
言い尽くす事が
出来ない
枠組みを
超えたところに
真実は在るように
思えた
天を仰ぐように
伸ばした両手
爪の先まで
染めてみせて
夜空の月と星とが
照らし出す
一夜の儚い夢物語
それは紛れもなく
揺るぎない現実
結びつけた
この心が
あなた無しでは
うまく
呼吸さえ出来ない
欠けてしまった
破片を
拾い集めて
もう一度
抱きしめてみせて
愛しいその手で
〆
2008/6/12(Thu)21:39
HP
☆Mercy提灯ヱレジー《Nostalgic pink》西日照らされ 細長き
格子の影さゑ 刹那(せつな)に悲しや
わては 化粧に細紅(ほそべに)を引ゐて
日暮れ来るのをじゐと待つ
やがて廓(くるわ)の提灯(ちょうちん)に
妖艶 宴(ようえん うたげ)の灯が灯り(ひがともり)
遊び覚へた ヱヱしのぼんが 祝儀バラ撒き火遊び
*
桃山造りの鬼瓦
ハイカラ造りのアールデコ
洒落た 西洋出張り(ではり)の廊下に桃色提灯 擦り硝子
壁に貼られた 連菱形(れんびしがた)を
三つ重ねた 鏡に写った
哀れ 化粧の乱れた髪に
赤ひ腰巻き 長襦袢(ながじゅばん)
結髪(ゆいがみ) 哀しや 提灯ヱレジー
今宵 枕を 幾度か並べ
識らずと覚へた キセル蒸かせて
苦ひ煙 撒き散らす
*
浮ひた 浮ひたと
三味の音(しゃみのね) 太鼓
男はん等の憂さ晴らし
塀で囲ふた(かこうた)新地の森へと
反り橋渡って 時の刻(じのこく)忘れて
出征祝いと軍人はんも
毎夜毎晩 大宴(おおうたげ)
愛想笑ひと 夢見枕の 喘ぐふりして 肩凝り
結髪 哀しや 提灯ヱレジー
わては 売られて
この 艶街(つやまち)の
ひなたの陰に 身を置かれたまま
浮けぬ浮き世で 泣く女郎
結髪 哀しや 提灯ヱレジー
わては 売られてこの艶街の
赤い格子 とランプの傍で
今日も あんたを待ってる
結髪 哀しや 提灯ヱレジー
わては 売られてこの艶街の
赤ひ格子 とランプの傍で
今日も あんたを待ってる
今日も あんたを待ってる
今日も あんたを待ってる
今日もあんたを待ってる・・・
2008/6/12(Thu)14:20
HP