殘香〜yours〜
過去ログ180
2008/7/27 2:31
☆小此木笑子の作品(投稿:葉寐)『病膏肓咎一千万』『病膏肓咎一千万』
命の咎を読ませて
翡翠色の魂の楕円
草本の隙間に烟る煙雨
生の咎の始まりと
終焉の麗しき私祭
彼の形式美への耽溺
暗黒星雲の遥か彼方の
小さな遊星の砦の中
生まれた生命の
何たる美々しさよ
それは岸辺の唄
これは汀の調べ
山茶花の蔓延る
淵の中は漆黒
命を象る唄
そして最期の唄
屠られる様を諦視して
這般へと耳目を凝らして
猶予のない翡翠の皃へ
さあ
そのいろと皃を見て
艶やかな命のいろと
冬に哭くその花の皃
柔らかな色彩はかつて消え
黒ずんだ瓦礫の中に今
追撃を受けた命が
耐え忍んで息を続ける
その岸辺に聖を
この汀に生を
受ける杯が森閑とした塋域に
据え置かれていると嘆く
訂止線を踏み鳴らし
眠りの彼方で徒波を抱え
月とオーロラの夢をみて
再び手にした
生と聖を引き千切って
彼らは闇の中に
僕を置き去りにする
それは昔の岸辺の唄
これは現実の汀の調べ
山茶花の蔓延る
淵の中は漆黒
命を象る唄
そして最期の唄
行き場を無くした
氷の世界
身も心も縛られて
夜明けも見えない
歪な世界はパライゾ
生と聖を取り戻した
アウトローたちが
蒼空に目を閉じ
枷を身につけ人は人となる
その遺恨に聖を
その魂の礫に生を
治しようのない瑕が花開く
それでもまだ
現実よりも
夢の中の方が良いと叫ぶ
それは昔の岸辺の唄
これは現実の汀の調べ
山茶花の蔓延る
淵の中は漆黒
命を象る唄
そして最期の唄
慈しみの果ての色が
神風を纏いつつ
緋色の棺に聖を
真新な殷紅の夢に生を
臙支の羊墨(インク)で月魄と書く
儚々と手練を躱し吼える
その岸辺に聖を
この汀に生を
それら詳らかにせよと
鎖繋ぎの手首に今
紅雨の赤と交ざり
命は串と遊ぶ
これは譏察の岸部の唄
これは一切の汀の調べ
山茶花の蔓延る
川瀬の中は漆黒
命を象る唄
そして最期の唄
温かな躯命はかつて消え
蔑んだ眸の中に今
撃砕された声が
耐え忍んで息を続ける
その砦に聖を
その刄に生を
壊れた自尊心を梳って
馬煙の立つ頃合を追いし夢見し
彼と足跡を辿り行き
針と鎖で謀り尽した
頤使された言葉が
彼の喉から漏れ出づる
世人の張言を悲しみて
口から出でし
瑠璃と玻璃
それは大昔の岸辺の唄
これは寸時の汀の調べ
山茶花の蔓延る
淵の中は漆黒
命を象る唄
そして最期の唄
羽搏き過ぎた
烏の安らかに眠る
瓦礫に供えし
華の香りの慈悲深さ
その岸辺に聖を
この汀に生を
愚昧を紐解く塋域に
穿鑿する過去が数多有り
玻璃光沢の
導き透る三日月
川面に流れる花葵に
オフィーリアの夢を見る
秋雨に濡れた痩躯を抱え
暗澹たる陰火が燃え
潰えた銀波の光
それは真の岸辺の唄
これは曙光の汀の調べ
山茶花の蔓延る
淵の中は漆黒
命を象る唄
そして最期の唄
堵列のひもす鳥へ聞く
「夏虫疑氷の恋とは何ぞや」
闇の中に置き去りにされた
我の声は魯鈍
その砦に聖を
その刄に生を
思慕の僻目に囚われた
籠絡は真赤な絳蝋を持ち
鬼火が燐と揺らぎ
数えては日々を過ごした
撫子の華が咲き乱れる頃
ひもす鳥の啼き声に
問わず語りをする白日夢
慰みの欠片を口唇で喰み
見るは霖雨に煙り行く棺車
それは美の岸辺の唄
これは義の汀の調べ
山茶花の蔓延る
淵の中は漆黒
命を象る唄
そして最期の唄
ひもす鳥の啼き声に
耳を傾ける彼らが
紅の蝋涙を流し
鋭頭な花弁の鋒を割る
その岸辺に頑なな聖を
この汀に熱い生を
雨中の塋地で
青白い燐火を見る
浅深に香り犇く薄暮揺れ
彼の涙に祝福を
我が怒りに剣を
聖と生を烏糸で繋ぎ
漬墨の運めと宵闇は暗く
烏兎の回る僂指の久遠と
蓄縮する彼の寸裂された激浪
それは瀞の岸辺の唄
これは貴き汀の調べ
山茶花の蔓延る
深淵の中は闇黒
最初から命を象る唄
そして最期の唄
梔子色の夕景を眺め
彼の瞳と重ねる無残
慈烏が啼き翔らう
遐か瀞の上空
その岸辺に式を
この汀に律を
限りなく小さな
混濁した命の性
背約した彼らは常闇の中に
我を置き去りにする
その末に手に入れた
彼らが聖と生を黙諾して
天が寂かに薙ぎ払う
雲に銀波の一筋の中
渺然と遥か彼方に薔揺れ
それは総ての岸辺の唄
これは渾一の汀の調べ
山茶花の蔓延る
深淵の中は漆黒
初めから命を象る唄
そして最期の唄
2008/7/27(Sun)2:31
HP
☆ぐ〜にゃん愛してる心の器から
想い溢れて
落ちた気持ちは
切なくて苦しくて…
声にならない
愛しい気持ち
君を抱きしめても
まだ溢れて
こぼれ落ちる…
愛してる
愛してる
2008/7/26(Sat)16:53
HP
☆憙 津 夜【夜】
そこには孤独が宿る
寝息が風の音となって
自然に帰して往く時
夜は静寂の淵となる
闇の湖面に
小船を浮かべて想う
僕は影となって
夜陰に溶け込むことが
得意になった
2008/7/26(Sat)16:43
HP
☆灯台足りない足りない
いつも言葉が足りない
伝える力が弱い
足りない
お金じゃないよ
物じゃないよ
行いが達成されるまでの経緯
足りない
いつも足りない
父に対しても
母に対しても
友達に対しても
でもだから生かされている
出来る事がある
まだ出来る事がある
弱いだけで終わらない
小さいだけで終わらない
続けることの存在感が
明日への希望
2008/7/26(Sat)5:52
HP
☆小此木笑子(投稿者:葉寐)ラビリンス・クライシスラビリンス・クライシス
欲望の
片鱗が脳ミソを占領
居座る
君から僕への愛の唄
緻密に
耳に残って夢にまで
恋する
心地良い動悸までも
足りぬ
夢みた間中感じてた
僅かな
それでも満ちた言葉
夢の後
冷めて肩を落とした
無駄に
君も僕も溜息ばかり
あの頃
僕らは情緒的未成熟
今現在
君はココには居ない
だから
きっと夢の中でしか
君の事
希求するのは無理で
虚しく
こうして欲望を埋め
だから
そのため眠るのです
Labyrinth Crisis
2008/7/25(Fri)11:49
HP