殘香〜yours〜

過去ログ184 2008/8/4 22:15

☆來里愛
星幻双想曲
星の光が瞬く
とある一夜に私は眠る
かたわらに添うのは
はかない幻影(ゆめ)

瞼にうつるのは
もういない
ひとのことばかり

見た目を
きらびやかなドレスと
まばゆい宝石で飾って

心のなかは
いつも空のまま

穏やかな口調で
てきとうなことを言う

うんざりするような
日々を終わりにしたいと
ずっと思っていた

私のまえにふらりと来て
ゆらゆらゆれていた
私の手をとって
小路に連れ出して
終わりをくれたひと


夢にみるのは
いつも、決まって
あなたのこと

私の知らないうた
私の知らない想いを
たくさんおしえてくれて

手をとって
歩いてくれた

私の代わりに笑って
私と一緒に泣いて

私が眠れるまで
優しくうたを
うたってくれて

とても嬉しくて
いつまでも私のなかで
大切なものになって
あなたと私に
終わりの時が訪れても
決して消えないわ


時は流れて
星はいくつ堕ちただろう

私は目を開いて
月のあかりをあびている

かたわらに添うものから
触れられたあたたかい手に
私は幻影(ゆめ)でない
あなたの優しさを知り

あなたと別れて
廻り、歩いた日々が
矢のように過ぎて
去ってしまったことを知る
2008/8/4(Mon)22:15
HP

☆amy
銀色。
祈りは届かない
願いは叶わない

流れ星に願いをかけると
叶うと聞いたのに

夜空見上げても今まで一度も
そんな星 見つけたことなくて

思い知らされてばかり
信じる気も失せるよ

私の祈りも願いも
そんなに無謀なのかしら?

だけど 希望は
1mmも捨てたくないのよ…


夜空に広がる膨大な数の星
キラリと光る銀色の

どれか1つでいいんだ。
私はこの手で星を捕まえに行く。

星を捕まえたなら
祈りを振りかけ 願いを詰め込み

お空に返してあげる。
空高く高く放り投げて。

暗闇に投げ出された星はきっと
また仲間と共に夜空を彩り始めるの

それぞれが それぞれの
祈りと願いをしっかり抱えて

いつか叶うべき時が来るまで
流れずにそこで輝き続けるの

私だから毎晩見上げるよ。
願い叶うその時に…

私を見つけられるように
私と目を合わせられるように

そしてこっちへ向かって
飛んでこれるように…

毎晩 毎晩…
夜空へ向かうよ。
2008/8/4(Mon)15:25
HP

☆小さな貝がら
あなたとあたしのメロディーを
あたしの心のこの傷に
たった一つだけ効く薬
それはあなたの
優しい愛だけ

そんな切ない程の
気持ち届いてますか?
不安な日々を
胸の痛みと耐えています

ねぇ吐息と吐息を
重ねたら
どんな色に変わるのかな
虹色みたいに素敵に
なりますか?

あなたとあたしの二人で
一つのメロディーを
奏でられたら
あたしは幸せです

ねぇ一緒に歌いましょう
ねぇ手を繋ぎましょう

一つしかない
メロディーです
大切に奏でましょう
永遠に歌いましょう

By 小さな貝がら
2008/8/4(Mon)13:16
HP

☆ナヵ
逃げたい。
ここから逃げたい。

走っても、
走っても、

出口なんか見つからない。

逃がして。
アタシをここから逃がしてよ。

入口はあったのに、
出口はないの?
2008/8/4(Mon)13:10
HP

☆月泥棒
コッペパンを落としたテーブルの下で

女の子は初めてのキスをしました

ううん

パパやママとはしたことがあるけど

よその男の子とキスしたのは初めてでした

男の子はプロポーズし

女の子は頷きました

じゃあ僕たちは婚約したんだからこのパンちょうだい

そう言って男の子はパンを掴むとレストランの外へ駆けて行きました

男の子に気付いた店員か走り去る小さな背中に向かって罵りました

女の子と肌の色の違う男の子はいつもお腹を空かせていました


女の子は人権思想より美味しい料理を作れることが大切だと気付きました
2008/8/1(Fri)22:59
HP

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