殘香〜yours〜

過去ログ186 2008/8/16 1:06

☆來里愛
夢につづくシエスタ
おやすみなさい
木陰にシートを敷いて
寝そべり、目を閉じ
緩やかに夢うつつ
堕ちてゆくの

夢のなかなら
あなたにも逢えるかな

ただあなたのもとに
行けたならば

閉ざされた
私の心の鍵をあなたに
わたしたいな

あなただけに赦される
私の心の扉をたたいて

私を優しくあなたの手で
あなたが創る未来へと
連れて去って


ゆっくりと
流れていく時を感じて

やわらかな木漏れ日を
まぶたごしに感じていた

誰も起こさないで
もう少しだけ寝かせて

夢うつつだと
わかっているけど

モノクロな空のもと
湖(みず)のほとりで
眠る私のそばに近づいて

私に触れてくれる
あなたが見えたの

あなたが
私を撫でてくれた

それだけで
みんな彩り溢れていく


木漏れ日が消えて
夜のとばりがおりてゆく

夢の終わりはもうすぐね

夢にはあなたがいて
私を優しく撫でて
笑ってくれていた

寂しさを覚える私に
現で誰かが触れている

触れてる手はあたたかくて
とても心地よくて
私はそっと目を開けた

そこにはね
夢にみてたあなたがいて

そっと私に触れてくれて
笑いかけてくれたの
2008/8/16(Sat)1:06
HP

☆小此木笑子作品(投稿:葉寐)
『理由のないserenata』
『理由のないserenata』


昔から虹を越えてしまうことに人々は怖れたという。

君の美しい声が懐古の中に存在している今に耐えて、
いつだって落ちていく瞬間を君に笑われていた僕に、
君を懐かしむこころがあるというだけそれだけでも、
君は侮蔑を込めて僕をまた笑うかもしれないけれど。

不思議なことに僕は君に抱かれる理由が、なかった。
虹の向こう側に思いを馳せながら、悲しみよ留まれ。
荘厳なピアノの音色が深く落ちながら僕にこう叫ぶ。
どこにも理由がないくせに心だけもっていかせるな。

小さな風が、開いたドアの隙間から入ってくる音と、
信じられないくらいに輝く木漏れ日の差す褥の上で。
少しだけ、訳を話した僕に、君はとても驚いていた。
心の中にある気持ちと瞳に映る姿は何にも敵わない。

昔から虹を越えてしまうことに人々は怖れたという。
簡単に、僕はとても簡単に理由を見つけては君へと、
差し出しては、比類のない君からの言葉と口づけを、
虹を越えるゆめを見ながら、ずっと待ち続けている。

昔から虹を越えてしまうことに人々は怖れたという。
叶えたい想いをいだくことすらも恐怖の対象として。
遠く近くに光るだけなのに、ただ月を呼ぶのならば、
どこにも理由がないくせに心だけもっていかせるな。


独自定型:24文字
S.Oconogi
2008/8/15(Fri)2:04
HP

☆ゅぅ
『悲しい魔法』
大丈夫
大丈夫。

自分をごまかす
魔法の言葉

それは
素晴らしくも
時に悲しく

大丈夫
大丈夫。

口癖の様に繰り返す
魔法の言葉
2008/8/11(Mon)7:52
HP

☆華月
メトロノーム
定期的に、時を刻み

反響するエリア
すべて取り込み、絡ませ
輪として繋げてゆく君

ふれ幅すらも
味方につけ

いつのまにか
僕も一緒に
君と時、刻んでた
2008/8/11(Mon)0:21
HP

☆Напа
葛藤の花咲いてほろり
嗜好の奥行きに今を広げて
積み重なったあなたを知る
2008/8/10(Sun)0:25
HP

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