殘香〜yours〜

過去ログ194 2008/9/9 15:47

☆小さな貝がら
露草
単なる雑草と呼ばないで
朝鮮やかな青に咲く
私を見て

ねぇ可愛い帽子
被ってるでしょ

ねぇ綺麗な蛍
みたいでしょ

ねぇ蝶みたいに
空飛べそうでしょ

僅かな時間だけど
私は
小夜曲(セレナーデ)
奏でるの

私にとって特別な
貴方の為に
だから耳を済まし
聞いて

朝の露草のように
鮮やかに歌うから…

By 小さな貝がら
2008/9/9(Tue)15:47
HP

☆こぴ
Sleeping
まどろみながら
眠りへと

堕ちてく感覚の端っこで

星を掴んて投げたら

くるってコンパス回った


形がないから揺らめく


私の心は今、何か始まる

海のガラスを見つめて流した

逆さま向けて登る涙たち・・・


水飛沫がひたひたのみなもに模様を描けば


静寂の鐘はじきに鳴るから


まぶた閉じた後に・・・


闇深く色を無くしてゆく世界

体横たえ夢と混ざりあう浮遊感・・・


ひらひらり夜の裾は翻る


煌めく・・・


星零すよ、空



2008/9/9(Tue)2:24
HP

☆オペラ
ガラス細工
ガラス細工の
ギザギザは
君の心を素直に
映しはしない


どんなに
こんなに
流行って覗きたい
衝動を堪えようか


硝子を透した
心はやはり
涙の響き
泣いてるようだ


壊れ易い
ガラス細工
曇らぬように
慎重に覗く瞳に


どんなに
こんなに
あなたの笑顔は
屈折してしまい


ワイン色の
悲しみの水滴を
飲み干したら


ガラス細工に
渦巻く
あなたの本当の
気持ちに
会えるだろう
2008/9/7(Sun)21:31
HP

☆夢羅雨*氷柱
*氷雨色*
それはダイヤモンドダストのよう。


春を追いかけた輝きは,
まるで
春に溺れたその姿。


何処かに宿りし冬の日の,
空に鮮やかに付き纏う。


心の闇は,血雨のように

今も我が身に降り注ぐ。
2008/9/6(Sat)16:35

☆ポチィ
キミと重ねる詩
(第一幕)

これからを新しく
空に預けよう
「卒業したら…」と
心に決めてた
もう帰れない日々に
挨拶(さよなら)して

何も書いてない
まっさらな紙(きもち)
それだけを
いっぱい集めて
折り詰める祈りが
飛行機(かたち)になる

孤独(ひとり)とは違う
一人きりに
私も心ごと溶けてゆく
そう♪軽やかに
想いを投げ掛けて

右も左も
判らなくていいから
何物にも捕われない
軌跡(ふりょく)で
まっすぐに「幸先」を
目指して

一緒に飛べたら
…それでいいんだよ
今はその未来(たび)を
見送るしか出来ないけど
きっと必ず
追い付いてみせるから
2008/9/5(Fri)19:50

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