殘香〜yours〜

過去ログ202 2008/10/3 4:41

☆こぴ
短 歌
 ゆらり ゆら
 たなびく雲と
 どこまでも
 流れてゆこうか
 空浮かぶ午後
2008/10/3(Fri)4:41
HP

☆せきぞう
想い手
届かないと知りながら
君の方へ手を伸ばした

何度繰り返すのだろう

叶わないと知りながら
諦めずに手を伸ばした

ひどく一方的な恋

想いを込めて手を伸ばすから
いやがおうでも気付かされる

君も僕と同じ

届かないと知りながら
想い人へと手を伸ばす


掴んだものは空気だけ


届かないと知っているから
伸ばした手をそっと引っ込めた

今の想いを諦めて
次に進もうとするこの想いを

何度ひっくり返すのだろう
2008/10/2(Thu)16:24
HP

☆彩 愛 美D
水 風 船
今にも
はちきれそうな
薄い幕の中で
水が遊ぶ
その動きに合わせて
形を変える

何時 割れても
おかしくないのに
こうして
手の中にあるのが
不思議

その手を
すり抜けて
落ちて来る
地上に届けば
その想いまで
弾け飛ぶ

水が 飛び
踊り
四方へと
拡がって行く
一瞬の想いが
世界を描き
そして
終わりを告げる
全てが
解放される
その時
初めて出逢える
世界がある
2008/10/2(Thu)1:29
HP

☆小さな貝がら
桜梅桃梨
貴方には貴方の
貴女には貴女の
一人一人の良さがある

一人一人が違い
人それぞれ違う色の
花を咲かす
決して同じ色
同じ形の物はない

誰一人無駄な命は無く
皆大切で
かけがえのない存在

今辛くても今悲しくても
泣いたり叫んだり
いろんな事しながら
時を行こう

辛いなら
休み休みでもいいさ
辛いなら
愚痴ってもいいさ

産まれて来た
その命大切に
今を生きて行こう

一人一人が違うから
一人一人が素敵なんだ

さぁ行こう
きっといつか出る
晴れ間に向かって

By 小さな貝がら
2008/10/2(Thu)1:12
HP

☆彩 愛 美D
Vermilion

オレンジ色した満月が
水風船のように膨らんでいる
昇ったばかりの月は
どうして こんなに大きいのだろう

恋も同じみたいだね
最初はきれいで大きかったのに
次第に色褪せて小さくなり
その内見向きもしなくなるのね

昇り詰めたら後は傾いて
だんだん小さくなって行くだけよ


夕焼けの空がこんなにも
きれいに見えるのはその輝きが
一瞬で変わるから
二度とは逢えない風景だからね

ちょっと目を離したら
まるで違う世界で追い着けなくなる
たちまち闇に飲まれて行くのね
今更振り返れもしないまま

沈み始めた夕陽の速さに
着いて行くのに疲れてしまったの


もう逢えない気がしたvermilion
あなたの顔に滲んで見えなくなった


最後の断末魔の花びらが
線香花火のように落ちて行く



*SONG for 涌井田 朱子
2008/9/30(Tue)1:22
HP

203201

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