殘香〜yours〜

過去ログ220 2008/11/14 18:01

☆amy
事実。
聞こえた 鼓動 呼吸
音だけが漂い示すから
見つけた そこに居る 貴方。

生まれたのは 理由
だと思ってた。
生まれるには
理由が必要なの?


音に囲まれて息をし始めた
ただそれだけのことなのに


空っぽの箱の中いっぱいに
音が埋め尽くされたら
見えるかな 此処に居る 私。


必要なのは 理由
だと思っていた。
でも必要なのは
理由なの?


音に囲まれたから動き始めた
そういう時間もあるのに


ほら此処に


そう此処で


音に囲まれて息をし始めた
ただ それだけのこと

ただそれだけのこと。
2008/11/14(Fri)18:01
HP

☆yukako
寂しさと一緒に目覚めた朝
君からの電話で元気が出た
今朝の胸しめつける様な寂しさは何だったのかな?暗闇に呑まれてしまう様な不安は何だったのだろう?

暗闇から、君の声が少しだけ救いだしてくれたね
2008/11/14(Fri)13:18
HP

☆葉寐 翠瀞 故、小此木笑子作品
そのかなしみを、誰も知らない
そのかなしみを、誰も知らない


染まり往く茜色に、高揚する気分を、
一瞬にして貶める台詞を吐いた君を、
僕は君のためにこそ忘れた事がない。

嫋やかな肢体に触れる時の高揚感を、
一瞬にして絶望に陥れる君のことを、
僕は僕のためにこそ忘れた事がない。

色褪せて逝く記憶たちの群れに君が、
登場するのを僕は許せずにかなしみ、
誰も知らない言葉を呟いてかなしむ。

捧げる祈りも、天使の囁きさえもが、
いつか僕の体をつつみ込むときには、
僕は色褪せる事のない君の顔を見て、
鮮やかに光ゆく海を眺めながら昇る。

好きだなんて言葉では君を縛らない、
愛しているなんて不安定な気持ちで、
君のすぐ傍にいる事なんてできない。

たくさん、たくさん傷をつけてきて、
たくさん、たくさん愛を埋め込んで、
たくさん、たくさん僕を愛していた、
過去に偽りがないって事だけが救い。

この瞳は今も尚たしかに君を映して、
けれど君の目にはもう僕だけが映ず、
晴れすぎた空の下で再び逢うことも、
二度と叶わないなんて信じられない。

不安だらけの心を君に与えた過失を、
心奥から君を愛してしまった絶望を、
そんな僕を僕だけは絶対に許さない。

君には、さようならは言わないから。
また逢いましょうとも僕は言わない。
誰にも知られたくない、かなしみを。


独自定型:17文字
S.Oconogi
2008/11/14(Fri)2:33
HP

☆莉音
オトナとコドモ
息をすること
声を出すこと
笑みをつくること
人を想うこと
難しいだなんて知らなかった

大人になっていくことが
寂しくて
哀しくて
虚しくて
痛いことだと
あの頃の私は知らなかった

大人になりたいと思っていたあの頃
何を夢見ていただろう
夢は夢でしかなく
“大人”の定義すら分からないまま
何を目標にして
何を糧にして
何を大切にすればいいのか
オトナなんて何も分からないコドモだ

何でもできると思っていたはずなのに
もう何もできやしない
夢をみていた頃
私達は
夢と希望に満ちた退屈で窮屈な日々のなか
前ばかり見て
今を笑っていた

愛おしくてとても愚かだ
私達は
いつまでも愚かなままだ
2008/11/14(Fri)0:47
HP

☆彩 愛 美D
借 り 物
借り物の姿
借り物の声
借り物のメッセージ
ただ
用意された物を
ただ
真似るようにして
なぞるだけ

そこに
自分の想いや考えは
一欠片も無く
必要ともされない
ただ
決められた事を
決められた通り
やるだけ
それ以上でも
それ以下でも無く

借り物の世界で
借り物の人生
借り物の幸せ
みんながみんな
与えられた物を
与えられたままで
生きて行くだけ
2008/11/13(Thu)0:57
HP

221219

掲示板に戻る