殘香〜yours〜
過去ログ291
2009/8/3 23:07
☆【LOVER】ムーンライト マジック渚で拾い集めた桜貝をつけ爪にしたの。
その桜色の指先で夜空の星を砂に描いた。
そよぐ風がゆったりとお月様を覆い隠してた雲の流れを変えた瞬間
私の落書きした星の上にスポットライトを照らし出し
私のそれは
眩しい発色を起こしてヒトデになった。
素知らぬ顔のお月様
‥ねぇ、
私もそうやってこの地上に生まれたの?
チラ見して
クスクスと無言で笑うお月様。
私をそこへ抱き上げて欲しい。
もっと近くで顔を見たいの。もっと沢山お話したいの!
一筋の光りが静かに渚に降りた。
私にしか見えない階段をゆっくりと昇る。
お月様が私を優しく見下ろしているのを感じる。
あともう少しだと微笑んだ時、突然足元の階段を踏む感覚が消えた
夜空を漂う雲がまた、お月様を覆い隠してしまったみたい。
幻想?幻覚?
天空に昇っていたつもりだったのに‥
私は海底に取り残されてた。
ひたすら水面の月明かりを目指して昇ってた
by-fromlover☆彡
2009/8/3(Mon)23:07
HP
☆彩 愛 美D身障者用駐車場最近
スーパーや
大型商業施設等に
増えて来た
身障者用駐車場
入口に近くて
スペースも広目で
停めやすい
その便利さを理由にして
健常者が
我が物顔をして
平然と駐車する
優しさだとか
恥じらいだとか
失くしてしまったのだろうか
マナーもモラルも無く
自分さえ良ければ
それでいいと
買い物カートも
駐車場に
放置したままだったり
レジカゴも
持ち帰ったりと
良心すら
薄らいでしまった
自分の足で歩く事を忘れた
健常者の群れが
今日もまた
身障者用駐車場を
形振り構わず
我先にと独占する
2009/8/2(Sun)23:30
HP
☆小さな貝がら君想う何気ない
君の小さな息衝きが
私をいつも支えてくれる
おはよう
君に聞こえてるかな?
こんにちは
お昼寝かな?
ほら耳を澄ますと
君の声が聞こえてくるよ
元気だよってね
その声に
私は励まされながら
母としてただ君を想う
By 小さな貝がら
2009/8/1(Sat)1:11
HP
☆彩 愛 美DStorm at Resort
夏の嵐が やって来ると
全てのチャンネルのニュースが告げる
押し寄せて来る高波のせいで
ビーチにも近付けやしない
周辺道路も全面封鎖で
何処にも行きようがなくなった
二人で過ごすはずだった休日も
トラブル続きのリゾートで
想い出一つも作れなくて
夏のmemoryを閉じ込めた
ヤドカリの貝の殻の奥深くに
波にさらわれて戻せなくなる
もう二度とは来ない夏休み
期限切れのチケット握り締めたまま
夢中で走り続けて来た
二人で居られる時間は限りある
嵐を呼び込むリゾートで
一歩も部屋から出られなくて
部屋は別室 缶詰め状態 自由行動無し
何のために有休取って ここまで来たの
二人の影さえ落とせないビーチを
遠目に眺めたリゾートで
嵐に消えて行く夏休み
2009/8/1(Sat)1:04
HP
☆茂ある晴れた日〜借り物競争よ〜い、どん!
ある晴れた日
運動会の借り物競争
ぼくの引いたメモには
「ゆめ」の文字…
みんな、勢いよく観客席へ
おべんとう箱や
ペットボトル
おとうとや、おかあさん
ドッジボール…
メモ片手に、いっしょうけんめい
ぼくは、ひとり立ち止まった
ある晴れた日…
「ゆめ」の借り物競争
頭上に万国旗が、はためいていた
熱い太陽と、土ぼこり
白線には、靴のあと
憧れの国語の先生
まだ、なりたての若い人
姿を探したけど、見つからない
どこで手に入れたか金づちを片手に
トラックにもどるライバル出現
「ゆめ」の借り物競争
ぼくは、運動場に立ちつくす
心臓は、ばくばく
あせりに、あせって…
みんなの憧れのマリちゃん
どこにいるのかな
ようやく見つけた
マリちゃんは
「おとうさん」の手を引いて
ゴールするところだった
「ゆめ」の借り物競争
天国と地獄が流れていた
運動場のまんなか
なきべそのぼく…
うしろから、手をとって
駆け出したおさげ髪
幼なじみのミカちゃん
火照ったほお、息をはずませて
ふたりは、びりケツ
わけわかんない、けど
手を取りあってゴールした
「ゆめ」の借り物競争
自信まんまん
ミカちゃんのメモには
だれの悪戯(いたずら)か
「未来」の文字
「ゆめ」と「未来」
ふたつをもち寄った、ふたり
ある晴れた日
頭上に万国旗が、はためいていた
熱い太陽と、土ぼこり
「ゆめ」と「未来」の借り物競争
思い出となった、いまも
ふたり、手を取りあって…
2009/7/31(Fri)16:31
HP