殘香～yours～ - 過去ログ 2009年10月18日 23:54

殘香～yours～

過去ログ306 2009/10/18 23:54

☆彩愛美
クロスロード
交差点の多い
この街では
何時も
何処かで
毎日のように
人と人とが
ぶつかる

誰も
立ち停まらずに
周りにあるものを
見ようともしないまま
前に進もうとするから
必ず
何処かで
ぶつかる

交差点だらけの
この街では
朝だって夜だって
所構わず
人と人とが
ぶつかる

ほら
また
あの角で
今日も誰かが
ぶつかった
2009/10/18(Sun)23:54
HP

☆彩愛美
8号線、南下して

少し開けた窓から海の風を感じたら
右側に海が見えて来るわ
普段は穏やかな日本海も
今日は風を受けて白い波が立っている

それを目当てにしてたくさんの
波小僧達が板と戯れている

ざわめく波のノイズが心のノイズを
みんな消してさらって行くから
この青く拡がる空のように
気持ちまで晴れやかになった

能生では朝早くから海産物が売られて
車も停められない程だわ
新鮮なカニやお魚達を
たくさんお土産に買って帰りましょう

弁天岩の朱い鳥居が
白い灯台と共に鮮やかに現れる

親不知の海岸で交差する高速
空と海の間に延びて行く
大きな亀の銅像にあなた
またがって一人はしゃいでいた

黒部川のエメラルドグリーンの
橋を渡れば次第に道は広くなる

あそこにと指差してオービスがあると
急にスピードを落とすのね
それが何だかおかしく想えて
最後まで笑えたドライブ

2009/10/17(Sat)0:57
HP

☆彩愛美
フリークライミング
きっと
みんな誰だって
目の前には
それぞれに違う
壁を持っていて
その壁を
登り始めている

目標点が
低い人
高い人
色々あって
みんな違うから
面白いんだ

楽しんでいる人も
苦しんでいる人も
避けては通れぬ道
ならば
自分で決めた
自由なルートで
登って行く
誰が決めるでもない
自分のゴールは
遠いようで近く
近いようで遠い

時に甘く
時に厳しく
全ては自由意思
求める答は
自分自身の中にある
ただそこにしかない
自分だけのゴール
2009/10/15(Thu)0:27
HP

☆彩愛美
秋(あきざくら)桜

あなたの風を感じられる程に
心はこんなにも弱っていて
それ故に求めた優しさは
あなた以外に探せなくて

時に褪せる想いも深い
傷痕を癒やしてはくれないから
誰よりも優しさに敏感になった

風を受けて心を揺らせば
私はあなただけの秋桜になれる

咲きたい時に咲かせられるのなら
それを幸せだと言うのかしら
だけど一年中咲かせる程
そんなに強くは生きられなくて

夢のかたち想いの深さ
幾重にも重ねて力にして
咲かせたい花の色をやっと見付けた

胸の想いあなたに開けば
誰よりも美しい秋桜になれる

何時の間にか覚えた眠りの風の中で
知らぬ内に花の蕾を抱えていた

結んだ手を軽く開くように
瞳にあなた映す秋桜になれる

2009/10/12(Mon)23:48
HP

☆いるか
　
【民話キジムナー①】

沖縄の海に日が沈み
深い闇に包まれる頃
それは現れた。

沖で漁をする漁船の
近くに灯りが見える
炬(たいまつ)を持ち
海の水面を歩き回り
魚を捕っている。

近付いてよく見ると
全身真っ赤な男の子
噂のキジムナーだ。

キジムナーか？
「そうだ　浜の漁師の
○○だな」
キジムナーは名前など
何でも知っていた。

「友達になってくれる
のなら魚を捕ってやる
でもプーをしたら絶交
だかんな」

そう言って漁師とキジ
ムナーの奇妙な漁は、
毎晩続いた。

②③に続く

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2009/10/12(Mon)15:39
HP

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