殘香〜yours〜

過去ログ324 2010/1/11 19:14

☆宇佐 世白
短歌と三行詩
幾度の夢を守りし我が為に醒めてこそなほ躊躇ひも無く

いくたびの いめをまもりし わがために さめてこそなほ ためらひもなく


 朝に目醒める度に、僕は目を伏せる。
 一日の始まりが、目を伏せる事で始まるのと同じように、窓の外の移り往く季節が怖くなる。
 いっそ、明けないで居て欲しいくらいに、太陽の白眼視が憎い。
2010/1/11(Mon)19:14
HP

☆、彩 愛 美
月 光 樹
 
月に一度
満月の夜にだけ
現れる樹がある
何も無いはずの
小高い丘の上に
その樹は
突然姿を現す

満月を背にして
まるで月でさえも
樹の一部でも
あるかのように
その枝葉を拡げる

それは
ほんの短い間
あの丘の上を
通過する
数分間だけ
現れては
すぐに消える

そして
年に一度
最も大きな月が
登るその日に
空と大地が
最大限に繋がる
この月光樹を
君にどうしても
見せたくて
今夜 ここに来た
2010/1/11(Mon)0:14
HP

☆、彩 愛 美
雪  情
 
凛とした空の緊張感が崩れて
一頻りの雪が ほろり落ちて来る
凍えた街はまるで 白い博物館
音の無い静かな朝に埋もれて

夕べの夢が夜空に輝いて 取り残されて
帰りそびれた星が雪になって降りて来る

どんな想いも白く塗り替えられて行く
ただひたすら純粋に走っていた
誰もが子供の心に還る


空を支配した天使の涙の記憶が
儚く舞う雪に 想い移して
月灯り程の雪灯りの目映さで
この世界照らしながら降りて来る

優しさより優しくて 淋しさより淋しくて
見上げた空の憂い 雪になって降りて来る

声を聴かせて何でもいいからあなたの
ただ存在感を示して欲しい
私が一人では無いと告げて


声を失くした私を助けて あなたの愛で
その胸の温もりを忘れないように
もう少しだけ抱き締めていて


もう天使には戻れはしないとしてもね
この雪に迷う心温かくして
幸せの花の雪に替えて


 
2010/1/9(Sat)0:13
HP

☆、彩 愛 美
第 一 話
 
物語は
何時も
そこから始まる
それが 愛でも
そうでなくても…

心に留まる想い
予感がして
愛が生まれる
それが
真実かどうかは
まだ 解らない

これから
どう展開するのか
どんな話になるのか
全ては
そこから始まる
面白くなるのか
途中で止めるのか
大事な場面で
ここを見逃したら
もう 気分じゃなくて…

開始時間なんて
決まってはいないから
それと気付かずに
通り過ぎる事もあるけど
大切な自分の人生を
楽しくするために
ここから始まる
第 一 話
しっかりと
見定めたい


明けまして御目出度御座います。
本年も『月いろの手紙』の活動に、お付き合い頂ければ、幸いです。
新しい作品制作にも、期待に背かぬよう一層の努力をして行きます。
過去未発表作品に付きましても、完成形とせず、適切な言葉に出来る物は、惜しまずに、改修して行きますので、新作共々、宜しく御願い致します。

―――――――彩 愛 美 代表-
 
2010/1/7(Thu)1:04
HP

☆£ονёγ
solitary
◇僕が誰かに笑顔を求めてしまうとき、
それは自分が心から笑えないとき。

傍で誰かがただね、
ただ笑ってくれれば僕もつられて笑えるんだ

笑うっていいよね

簡単なこと?
確かにね。
でもそんな簡単なことさえ僕自身には難しい時だってあるんだょ。

◇僕が誰かに優しくしたいとき、それは自分が誰かに優しくされたいとき。

そんな世の中なのか
そんな時代なのか

結局は自分を守って生きてくことが精一杯なこの空気の中で、

『優しくされたい』
なんて贅沢なんだ。

誰にもそんな余裕なんて無いのさ‥多分。

見返りを求める訳じゃないんだけどね、
周囲が優しさに飢えてる以上、飢えている者同士で同じ物を欲しがっていても微塵も欠片も望むものに手が届かない。

だからこそね、
だから尚更誰かに優しくなりたいんだ。
優しくしたいんだ。

優しくされた相手の和みなり安らぎなりを
疑似体験の様な感覚で吸い上げて、ボク自身も目に見えない何かが救われた様な気持ちで軽くなりたいんだ。

人は多分‥人に優しくされた数の多い人ほど他の誰かにもその気持ちを、お裾分け出来るんじゃないかと

‥僕はね、
『僕は』なんだけど
そう思う。


by-fromlover☆彡
2010/1/6(Wed)23:46
HP

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