殘香～yours～
過去ログ326
2010/1/23 0:44
☆彩 愛 美フローズンデザート
フローズンデザートの中に
閉じ込められた 果実のように
何時か冷蔵庫の奥に追いやられ
誰からも忘れられてしまう恋心
長く冷たいブランクを 重ね過ぎたのね
二人のそれぞれの 日常の人付き合いに
違う感情が芽生えたとしても
それはそれで仕方の無い話よ
どんなに大好きな物だって毎日じゃ飽きる
そんな簡単な事も見えなくなっていたのね
手の中に納まるぐらいの
小さな幸せに 微笑む時
一日の終わりを味わう瞬間
何時からか次第に消えて行くこの想い
程良く冷えた食べ頃の 時期を過ぎたら
想いが追い付けず剥がされて行く虚無感に
奥へ奥へと居場所を奪われて
凍り付いた心を溶かせないの
全ての熱を失くしたら恋も出来なくなるの
想い切り替えられれば次の恋が待っている
安易な恋愛 安っぽく手に入る感情
誰とだって上手くやれる気がしていた
次から次へと新作が目の前に現れる
一つだけの恋だなんて絞れはしないのよ
2010/1/23(Sat)0:44
HP
☆彩 愛 美放 棄 いっそ
自分に降り懸かる
全ての物を
棄ててしまえれば
楽になれる
仕事も 勉強も
遊びも 趣味も
何もかも辞めてしまえれば
苦しまなくて済む
車も テレビも
最初は不便でも
無くしてしまえば
それなりに
慣れて来る
何より
余分な経費が
消えてしまう
携帯だって
パソコンだって
こんな物があるから
人は直接
逢う事もなくなった
何も
文化は
道具に頼って
やるものではない事
それは 結果
自然にも優しい
生き方なんだと
改めて 知る
2010/1/21(Thu)0:43
HP
☆壱葉竹鶴時々に
変わる君の
声を聞けば
我がこれほど思うているのに
歯がゆくて
この歯きしむが
聞こえぬものか
こめかみに
指をやって
閉じた目の脇に
皺などよせて
それでも消えぬ
嫉妬の情よ
叶うなら
頭の痛むが消えて
君が弾けんばかりの
声を向けるが我であれ
それが叶わぬ願いと
認めはせねから
我はこの耳閉ざすことならん
しんと澄まし
また頭の痛むとわかりつつも
君の声を聞き分けるのよ
2010/1/19(Tue)16:30
HP
☆彩 愛 美マリンスノー
繋がれた鎖の重さに 耐えられなくて
暗い深海に 沈んでしまう
失くした恋の重さを 錘にして
もう二度とは戻れない空
何時まで 酸素が続くか解らない
何処まで 恋の意識を保てると言うの
もう光も届かない 深海に漂い
愛の死骸が 白い雪のように降る
やがては私もマリンスノーになって
誰からも忘れ去られてしまうのね
感覚も無くなるくらいに 冷たい海の
暗い深海に 潰されて行く
消え行く恋の水圧に 溶け出した
想いの一雫に泣いた
言葉が もう聴き取れなくなって来た
最後の 言葉も何もかも忘れて行く
手を延ばしても届かない 海面から遠く
退化して行く 感覚器官に刻む
最後の想いもマリンスノーに消され
何もかもこの手を離れて行くのね
意識が尽きる最後の瞬間まで愛を
信じていたいと想っていたけれど…
もう手も足もバラバラになって消えて行く
何一つとして掴む事も出来ず
そこから動けずマリンスノーになって
塵へと変わりこの海に沈むのね
2010/1/19(Tue)0:07
HP
☆彩 愛 美交換レンズ 視点が
固定していて
何時も
同じ考えでいたから
ちょっと
衝撃的だった
対象物によって
レンズを交換するように
視点を替えれば
今まで
見えなかった事が
見えて来る
頭を抱えて
結論出せずにいた
不快感が
するりと
知恵の輪のように
外れて行くと
ひとつ
自由になれた気がした
ちょっとした事で
糸口が見付かると
それをきっかけにして
ゴールが
見えて来る
そんな事が
嬉しかった
2010/1/17(Sun)23:40
HP