殘香～yours～
過去ログ399
2010/9/26 23:35
☆彩 愛 美キャパシティ どんな人間だって
自分に合った
受け皿を持っている
浅かったり
深かったり
小さめだったり
大きめだったり
人それぞれに
用途だって
違って来る
得意だとか
大好きな事なら
大きくて 深い受け皿
キャパシティをどんどん
拡げられるから
幾らでも情報を
受け止める事が出来る
逆にそうでも無い事には
それ程大きな受け皿を
用意出来なくて
情報処理が追い付かなくなる
受け皿を換えるか
そのままにしておくのか
人それぞれで
自分の生き方を
決めてしまう選択肢
何が一番大切な物かを
受け皿が示している
2010/9/26(Sun)23:35
HP
☆たね気配子猫の毛玉色
しっぽを振るそよ風
朱に光る縁側から
土の香りたゆたう小唄
添野を去る
夏のみどりこ
ほっと一息
大樹の下
珈琲みたいな名残を浸す
ぼくはまだ
夏目に這うて
死に蛍の翔を拾うている
秋
のような気配に
獸を宥めながら
光雲に埋まる午後
ああなんという
栗のような日差しだ
麦生の沙門の
やわらかな木陰
まるできみの後ろ姿のようで
風の撫子は靡く髪のようで
さらさらさら
影法師を巻いていく
秋
きみのような気配
咳払いひとつ流れる
2010/9/25(Sat)22:41
HP
☆湖々逢ひだまり暖かいひだまりに
抱きしめられてるみたい
あなたは優しくて温かい
お日さまみたい
緊張でこわばる心の扉
鍵を開ける方法
なぜいつも知ってるの？
あなたは
笑顔を引き出す天才で
わたしは安心して
身をゆだねられる
忘れないで
あなたが居てくれる
それだけで
わたしは何度も
救われてきたよ
冷たく冷え切って
心が辛くなったら
また会いに行っても
いいですか
柔らかな光り
お日さまの匂いのする
あなたのもとまで
2010/9/25(Sat)0:51
HP
☆彩 愛 美手 紙
郵便番号が変わりましたと
どうでもいい内容の手紙
肝心の連絡先が何処にも
何一つ書かれていなくて
事実上最後の手紙みたいに
まるで他人行儀の文章
押された消印も 何処だか解らず
読み返した文字が 涙で滲んで見えない
形式だけの ワープロの文字
気持ちなんて 感じられなくて
ダイレクトメールの中に紛れて
カビ臭い想いに変わる
輝きを失くした真珠のように
ただの石ころ同然の手紙
廃恋の烙印を 押されてしまえば
それ以上想いを誰にもぶつけられはしない
この手紙を灰皿の中で 燃やしてしまえば
それでこの恋も 完了してしまうのね
最後に一つだけ 伝えたい想い
届く宛ない手紙に 愛の言葉を書き記した
2010/9/24(Fri)23:49
HP
☆こぴ赤い月オフラインの孤独
浸食サレテク未送信の
メールは溜っていき…
封じ込めたウイルスの
ゾワゾワとしたざわめき感じだした
ああ、心が弾けそうだ…
01011001…
あなたに伝えていない
膨大な情報空間の中
オフラインとのスイッチの
赤い月がこっちを見ている
パケット化された情報の断片になって
クリックするだけで届く郵便物
簡単に、そう簡単に
届けることができるのに…
ネットワークに繋がった
あちら側にあなたはいて
便利なシステムを利用し
思念を電波に乗せ
私でない誰かと
繋がっているんだろう
赤い月、浮かべている…
見上げた無数の
電気信号煌く空
10100001…0001111…
綺麗な瞬き繰り返すんだ
オフラインの孤独纏って
ウイルスのザワメキ
耳を塞ぎ
Spaceの壁紙のデスクトップから
スタートボタンでトリップする
アイコン＝赤い月
マウスでくるり撫でながら
あなたへの想いを秘めているから
はぐれてしまいそうな
ヒトリ寝の、夜。
あなたと繋がれない夜の…
2010/9/24(Fri)4:28