殘香〜yours〜
過去ログ420
2011/1/16 2:49
☆チハル根源刹那の溜息 決意そっと揺らぐ時
夢と現実の 狭間に立ち
本当の気持ち 暖めてる
鮮やかな影 緩い光と
木霊響く 神秘の樹
真理を貫く 意志辿る様に
〜画家 野崎はるかさま作品より〜
2011/1/16(Sun)2:49
☆たねゆきんこ
きみの小枝の袖が
雪を振り落として
はた、と
但しこまかい震えを伝えます
景色は
白さの倒木を飾り
花嫁衣装のような
ふわり、とした
純白のドレスで装う
凍え
きみの手拭いのやさしさ
不意に忘却の丘に噴いて
氷の角を尖らせた
今でさえ
寒暖計を昇っていく
ねえ
対立するすべてを
冬と名づけ
それらを
どうぞあたりいちめん粉雪にして
冷たいスパンコール
その煌めきの中
ぼくは北極星を見つける
2011/1/15(Sat)10:46
HP
☆
彩 愛 美
冬 の 桜
白銀の雪が 言葉の罪を
どれだけ埋め尽くしたとしても
凍り付いた 心の中までは
きれいに浄化なんて 出来ないまま
寒さを言い訳にするようにして
結論を先延ばしにしてみても
春を待つまでも無く終わる恋
それを知っていても 尚停まれない心
もう一度だけでも 見てみたかった
あの日と変わらない 桜の花を
星屑のように 燃え尽きる夢
何時から諦め決めて来たの
どんなに深く降り積もる雪も
何時かは溶け出してしまうものだから
テーブルに落とした氷が溶ける
お気に入りの本 水浸しにして
これからの期待 台無しにする
何時もいい所で 逆転されてしまう
寒さに縮こまり 蕾も硬く
とても咲きそうに無い 桜の花は
現実を逃れて 気持ちいい夢の中へ
朝が来ても暖かい毛布から抜け出せない
仮想世界の中で 夢を見て
本当の春を 探せなくなっていた
もう二度と見る事 出来ないのかな
あの日に咲いていた 桜の花を
2011/1/15(Sat)0:10
HP
☆
彩 愛 美
冬空の下で 冬の空は
重々しい雲が懸かり
青空なんて
望めないものと
想っていた
あの南の島で
君に逢うまで
冬には空が
晴れ渡って
こんなにも
星々がきれいに
見える事を
知らなかった
今でも
あの冬の空が
忘れられなくて
冬が来る度に
南の島へと
飛んで行きたくなる
空に隙間無く
鏤められた星々は
夜でも明るいこの街の
何処にも探せなくて
絶える事の無い
車の騒音に
消されて行く
何時かまた
時間を作って
君に逢いに行こう
あの冬空の下へ
2011/1/13(Thu)0:12
HP
☆
彩 愛 美
Slow Rabbit
私が一番だと想っていたから
何の努力もしないでいた
私が一番愛されているからと
ただ受け身だけの愛を続けていた
私以上の人だなんて 誰も居ないと
信じて安心しきって愛する事をしなかった
知らない内にあなたの側には
たくさんの人が 寄り添っていた
眠って最後まで 取り残されて
一人になった 私はノロマな兎
ちゃんと気を付けていれば解る事を
何時でも追い越せるからなんて
鼻で笑って気にも止めなかった
愛されるのを当然だと想っていた
私以外の人の事に 関心無いと
信じて疑いもせず気を許したりしなかった
水は低い方にしか 流れない
想いが通じる 優しい人は
私以上にたくさん 居る事なんて
想えなかった 私はノロマな兎
一人じゃ鬼ごっこも 出来はしない事
追い掛けてくれる相手が居るから出来る事
気付いた時には もう届かない
場所であなたが 見えなくなった
不覚にも居眠りして 置いてきぼりの
一人淋しい 私はノロマな兎
2011/1/11(Tue)0:35
HP