殘香〜yours〜
過去ログ453 2011/6/24 17:03
☆宇佐 世白
『銀河の九天より落ゆ』
鬱紆の廻り廻りて廻帰の念
其処には温かくも暖かい
はだえと日溜りが
押し寄せて来ては
頼り無い意識を邪魔して
どうして
わたしに帰結する
梦の中に
いるかのようだ
疵を付けても疵など
流れる泪も血すらも
有り得ないのだと
わたしに言って慾しい
わたしに安堵を齎して
じゃなきゃ
梦さえももう
見たくも聴きたくも
なくなってしまう
ゆっくりと一歩ずつ
前に向かって歩んで往く亊
簡単には其の一歩を
踏み出せない
梦には梦と
標した旗を風に靡かせて
じゃなきゃわたしはもう
梦さえも
駄目に為る
2011/6/24(Fri)17:03
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☆アリス
創造
誰かが築いた未知の世界
遠回り繰り返す先に知る
穢れただけの迷路と重扉
幾つ越えて目指すべきは
命と命の交わらぬ正当論
響く筈もない孤立敷居に
辿り着く為の旅があった
求めたものに答えはなく
限りある時間だけ確かに
無造作に積み上げられて
行きも帰りも我が道とす
二度と戻れぬ事を覚悟で
その世界へと溺れてゆく
2011/6/23(Thu)20:15
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☆海音
天下
君と旅した日々
本日終わりを告げた
夕焼けに照らされた
愚かさの残骸を
今は視界から消した
繰り返し繰り返しばかり
感覚も麻痺するくらい
必死になってた君と
置いてきた感情と
忘れかけた思考で
癒してあげたかった僕
甘い言葉も意味がない位
君は天下だけ見てた
まったいらな地平を
朱に染まらない空を
僕と過ごす未来を
君は見たがってた
今、君の力が
天下に示されたよ
2011/6/23(Thu)11:29
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☆曲水詩音
己心七色（こしんななしょく）
夢枕（ゆめまくら）
三稜鏡に（さんりょうきょうに）
映える虹（はえるにじ）
堂に入りして（どうにいりして）
届く詩橋（とどくうたばし）
2011/6/23(Thu)1:28
HP
☆
虹色紫陽花
土の色を集めて
雨の中に
映し出す
同じ花でも
土壌が変われば
花の色も変わる
同じ場所でも
土質が変われば
花の色も変わる
まるで地上に咲いた
虹のように
土の色を鮮やかに
映し出している
空の虹のように
直ぐに消えたりしないで
雨の中だって
直ぐ側で見られる
ほんのちょっとした事で
花の色は変化して
それを上手く
調整出来たら
虹色の再現だって
夢じゃ なくなるのだろう
土の色を集めて
虹を描く
雨の日を嫌うその前に
好きになれる方法論を
探し歩いてみよう
この虹色紫陽花のように
2011/6/23(Thu)0:03
HP