殘香〜yours〜

過去ログ467 2011/9/6 17:04

☆宇佐 世白
短歌1首
我が恋は知れぬも灼ける然くあり色は壹師と天まで焦がる

わがこひは しれぬもやける ごとくあり いろはいちしと てんまでこがる
2011/9/6(Tue)17:04
HP

☆湖々逢
ぬくもりを下さい
消えてしまいたいと
口にしたら

許されない
罪を増やしてくの

愛想笑いが
苦笑いになってても

どうか責めないで

傷口がひらいて
血だらけなんだ

理由なんて聞かないで
ただ傍にいて欲しい

リアルな悪夢が
消えてなくなるまで

凍り付きそうな心に
ぬくもりを下さい
2011/9/6(Tue)3:01

彩 愛 美
Neverending Story
 
わざとらしく深々と御辞儀をして
もうあなたとは終わりと言う顔をして
この夏は楽しかったねだなんて
過去形ばかりを鏤めた想い出話

手にした小さな花火達が
一つの季節に区切りを着けて行く

黄昏が滲む夕陽が 海の切れ間に落ちて
終わらない二人のstoryの
第一章がここに終わって行く


ざわめく潮騒でさえ秋色して
また一つ大人になったねとしみじみ
センチメンタルに鼻唄歌えば
しんみり溜息一つ零して振り返る

色を失くす前の夕映えに
赤らめた顔の表情隠す

黄昏が走る 多彩な空の雲間に馳せる
終わりなき二人のheartは
移り行く季節を 越え続いて行く


夜の戸張がもうそこまで来ている
こうしてこのままこの身ずっと委ねたくて


黄昏に変わる 季節と季節の継ぎ目の中
終われない二人のepisodeの
第二章がここから始まる


 
2011/9/6(Tue)0:00
HP

彩 愛 美
死 火 山
かつては
その勢いに
恐れられていた
有り余るエネルギーの
尽きない底力は
抑え切れない
永遠の力に
想えた

それが
今はもはや
見る陰もない
枯渇したマグマ
冷え固まった炎
情熱さえも消え去った
ただの土塊と化した

脅威は去り
人々は平穏に慣れ
当たり前の安心感に
溺れてしまった
もう
この火山が
噴火する事はないだろう
そう
幾ら過去を
威張ってみても
書けなくなった
詩人達のように
存在感さえも
忘れ去られて
しまうだけなのだろう
2011/9/5(Mon)1:59
HP

彩 愛 美
大人行き一番線 2011
 
己等が生きるのは
信じる夢があるから
己等が生きて行くのは
向かうべき明日があるから
己等が生きていたいのは
今日までの夢の続きを見て
一人で穏やかに浸っていたい
そんな気分なのさ

己等が生きるのは
昨日までの自分を捨てるため
己等が生きて行くのは
今日からの延長線
己等が生きていたいのは
明日訪れるかも知れない死を
恐れているからじゃない
ただ陽気に生きていれば
何も恐いものなど無い

己等が生きるのは
今日まで信じて来た
己等が生きて行くのは
明日に出逢うため
己等が生きていたいのは
少年時代にさよならして
新しい旅立ちの駅の
一番線ホームから
大人行き列車の
始発に乗り込むため
この胸に込み上げる
熱い想いと
大人へのチケットを
この手の中に強く
握り締めて
2011/9/4(Sun)22:16
HP

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