殘香～yours～
過去ログ511
2012/7/1 22:21
☆彩 愛 美初 夏 くすんだ
グレーに拡がる
空を破り棄てて
溶かしたばかりの
コバルトブルーを
真新しい画用紙に
滲ませれば
憧れていた
夏がやって来る
見飽きた
雨のカーテンを
取り外して
目映い太陽を
転がしたら
じりじりと
夏が廻り始める
草木は伸び
緑は深く
黒く焦がされて
歓喜の唄を歌う
結実する想いも
強くなった陽射しを
たくさん取り込んで
大きくなって行く
鏤められていた
白い光を集めて
夏が生まれる
見上げた空の眩しさに
手を翳して
夏を迎えに行こう
2012/7/1(Sun)22:21
HP
☆彩 愛 美《番外編》ありがとうの夏
ありがとうって 何度も頭を下げた
下げても下げても 足りない程に
それ程感謝をしたとしても
し尽くせないくらいの 力をくれた
嬉しくて 嬉しくて 嬉しくて ここに来た
またみんなの笑顔に 逢いたくなって
夏の厳しい暑さの中に 解放されて
心配だってたくさん あったけれど
それを上廻るみんなの力が支えてくれた
ありがとうって 何度も頭を下げた
下げても下げても 足りない程に
神様にだって 叶えられない
大き過ぎるくらいの 力をくれた
嬉しくて 嬉しくて 嬉しくて 目が覚めた
長い間待ち続けた 朝が来る
懐かしくて 居心地が良くて 大事な場所
またここに戻れる事 感謝した
医師にも出来ない生きる力を与えてくれた
一度は失くしかけた 生命の行方を
見失わなかったのはみんなの力のおかげね
ありがとうって 何度も頭を下げた
下げても下げても 足りない程に
またここに戻れる 奇跡をくれた
みんなにありがとうと 想いを込めて…
2012/6/29(Fri)21:34
HP
☆平井蓮華傘のワルツ色とりどりの傘が
優雅に揺れ動く様を
5Fのカフェから
珈琲の湯気越しに
ぼんやり眺める
テーブルに掛けた
傘に視線を走らせ
色とりどりの傘が
擦れ違い行き交う
まるでワルツの様だ
気怠い雨の午後
紫煙をくゆらせながら
ひとり微笑む
傘から滴る水滴が
床に水溜りを作る
短くなった煙草を
一口吸い
ガラスの灰皿に押し潰す
残り少ない珈琲を
一口啜り
カップをソーサーに戻し
傘を片手に立ち上がる
あの傘のワルツへ
私も参加するために
2012/6/21(Thu)15:48
HP
☆葉っぱもなか来るぞ来るぞドアを閉めろ
窓を閉めろ
来るぞ来るぞ
来るぞ来るぞ
ガガガ
ガガガ
棒きれを持て
子どもたちを守るんだ
ガガガ
ガガガ
2012/6/17(Sun)22:36
HP
☆りく走っても走っても
出口が見えない
入り口すらわからない
手渡された地図は
真っ黒に塗りつぶされていて
これに何の意味があるというの
2012/6/17(Sun)2:28
HP