殘香〜yours〜

過去ログ540 2012/12/11 1:08

☆汐峪ゆう
肉塊
死を想うことで、生きながらえている。
それでも、飽くまで傍観者にすぎない。
首筋の痒みが、四次元への扉を開らく。
脳内で音叉が響いて、あなたの声すらよく聴こえない。
88の鍵盤を奏でていた美しい指は、とうに捨ててしまったの。
涙腺から溢れ出る体液に溺れて、小さな羽虫が藻掻いている。
いっそのこと、すべて飲み込んでしまえば良かったのに。
2012/12/11(Tue)1:08
HP

☆彩 愛 美D
Snow Affection
 
snow 街はcakeのように
白くトッピングされて行くのね
snow この胸に閉じ込めた
想いをこのまま 春が来るまで

重く白い息が 凍り付いて
言葉も雪の壁を 越えられない

もうここより 春まで動けなくなる
熱い情念も 雪に隠して
今この想いだけが 小さな部屋の中で
行き場を探して 漂う


snow 街はイルミの影に
隠れ本当の姿見せない
snow 積もる想い深く沈め
芯まで冷たく 冬に凍えて

熱く朱い 想いも空しく
雪原溶かす事も 臨めないの?

ねぇこのまま 春までどうすればいい
あなたに伝えたい 想いも萎れて
今消えて行く炎 絶やす事無いように
痛みを押さえて 堪える


キリキリと疼くように 胸が痛む
眠るように倒れ込めば 楽になれるのに


ずっと遠く 春まで眠ればいい
絶対安静の 愛暖め
もうこれ以上 愛を壊さないように
この火を抱いて 眠ろう


 
2012/12/10(Mon)23:21
HP

☆彩 愛 美D
殺意のエレメント
  
もちろん
100%いい人ではないと
解ってはいても
そんなにまでは
悪い人ではないと
想っていた

どちらかと言えば
自分は優しい方だと
考えていた

サスペンスドラマや
推理小説でもあるまいに
そんなにインスタントに
殺意だなんて
抱けるはずがないと
信じていた

自分の中にも
こんなに悪意に満ちた
殺意が
隠されていたなんて

あまりの恐怖と驚愕に
身も心も震えていた
こんなにまで感情を
剥き出しにする自分が
自分だとは
認められなかった

自分の中に埋め込まれた
殺意のエレメントが
別人格の自分を
目覚めさせて行く
  
  
2012/12/9(Sun)22:51
HP

☆彩 愛 美D
終秋愁冬
 
舞い込んだ落ち葉に 深まる秋は
もう直ぐそこまで 来ている冬の入口
一雨毎に 積み重ねて行く
寒さに 背を丸めながら

今だけしかない 時の贈り物
色付く空気を 味わうように生きて

徒然歩く 散歩道にも
秋衣を纏う 風の旅人が
褪せて行く想いを 惜しむように
静かな目をして 立ち停まった


完璧な人など 何処にも居ない
だからこそそこを目指して生きて行くのね
幾多の時の落ち葉 踏み締めて
歯を喰い縛りながらも

今から出逢える 人を想うのなら
過ぎて行く景色も また違って見えるもの

寒空さえも 楽しめる程
凍える指先も 暖かく感じる
色も音も 無い世界の中で
春へと繋がる 冬を踊ろう


一時憂う想いに 始まって行く冬に
白く降り始めた 雪を添えて


この物淋しさが 春には
きっと花を 咲かせてくれるのだろう
そのために棄てて 行く想い出に
今静かに手を振り 見送ろう


 
2012/12/7(Fri)23:40
HP

☆りく
否より出でて
愛に帰る
2012/12/7(Fri)11:51
HP

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