殘香～yours～
過去ログ552
2013/3/23 0:47
☆彩 愛 美翼を失くした天使
翼を失くした天使達が 夜明け前に
今日も何処かの街を 彷徨っている
叶わない恋の 苦痛を知ったのね
初めての涙を 流していた
心を射抜く 魔法の弓矢を求めて
普通の女の子に 戻ってしまえば
空を飛ぶ事も 出来なくなるわ
人として限りある 時間に生きて
その中で見付けなければ ならない事
誰も教えてはくれやしない恋
答えと言う翼を失くした 天使達には
行先不明の 迷子みたいになって
読めもしない地図を抱え恋求め
壊れそうな夢に 震えていた
落ちて来た空見上げ 記憶辿り
誰を愛せばいいのか 想い出している
間違いなく空へ 帰れるように
人になり未来さえ 予測出来ずに
見えない恋の行方を 追い掛けていた
失くした魔力を手に入れるように
本当の恋をした女の子は時々天使の力を
想い出したように強くなれるわ
人である限り 飛べない空がある
そこでしか見付けられない夢もあるわ
天使に戻れる恋だって出来る
2013/3/23(Sat)0:47
HP
☆彩 愛 美苦 汁 生きて来た 苦汁
生きて行く 苦汁
死にたい 苦汁
死ねない 苦汁
味わう物が
噛み締めた毒草の
苦味だけでは
無いにしても
そう言う部分だけを
妙に 記憶している
それを
何処かで 楽しんでいる
体に悪い物だと
知っているのに
その刺激が
忘れられなくなって
普通の生活が
送れなくなった
ミスを繰り返す 苦汁
ミスを責められる 苦汁
萎縮して行く 苦汁
立ち止まれない 苦汁
追い込まれて行く事を
何処かで 望んでいる
普通こそが
生きている証だと
今日も毒を求めて
生きている
2013/3/20(Wed)23:36
HP
☆彩 愛 美本 心
小さなベッドから はみ出して行く心が
淋しくて眠れない 隙間のざわめく声に
暖かい布団の中から 弾かれてしまう
誰にも見せた事のない 本当の自分は
何時も強がってばかりの姿を
見せ続けて来た 私だもの
言葉を失くして見付けられない夜くらい
声を忍ばせて朝まで泣いてもいいかな
誰にも気付かれずに一人で
想いの重さに 耐え兼ねてベッドから
転げ出す体の 頑丈さとは裏腹に
心は意外に 脆くて砕かれてしまう
簡単に背中を見せて 負けを認めたくない
肋の奥の 心が砕けて
呼吸するのが 辛い時も
息を殺して耐えた夜くらい
泣き言の一つや二つ吐いてもいいかな
誰にも聴かれぬよう小さく
弱さが悪い訳じゃないけど今更に
人に見られる事が何だか悔しく想えて
辛い時程余計に意地になった
笑い飛ばした痛みが戻る夜くらい
壊れたベッドで朝まで泣いてもいいかな
笑顔で戻って来るから今だけは
2013/3/18(Mon)23:41
HP
☆彩 愛 美クロージャー パン袋に付いている
"アレ"
食べ切られれば
いいのだけれど
残した時には
封をするのに便利な
"アレ"
何度名前を聴いても
印象に薄く
直ぐに忘れてしまう
"アレ"
小さな青い
プラスチック片は
直ぐに迷子になって
アチラコチラと
探し廻ったりする
いざとなれば
輪ゴムで
代用出来そうなものを
見付かるまで
ゴソゴソと
"アレ"の行方を追い掛けた
そのくせ
使い終えたら
"アレ"の事なんて
気にも留めずに
あっさりと
捨ててしまう
本当に
大事だったのか
そうで無かったのか
解らず終いの
"アレ"
2013/3/17(Sun)23:21
HP
☆彩 愛 美過去からの手紙
拝啓 背景になって行く私
あなたは今でも 私のままで
臆病な恋を 続けているのでしょうか
淋しさは何時か 一人で居る事に馴染んで
次第に恋から 遠ざけて行くから
その感覚に麻痺して 恋を諦めないで
何時までも引っ込み思案のままじゃ恋も
あなたを見付けてはくれないわ
前略 脆弱になって行く心
あなたは想いを 告げたのかしら
届かない恋を 眺めているのでしょうか
無理だと決めた時から無理になってしまう
次第に色褪せて 遠ざかって行くもの
そうなる前にちゃんと恋を捕まえていてね
誰かのためじゃなく 自分のための恋を
あなたも見付けていて欲しくて
この手紙をあなたは 何時開くのだろうか
5年後 10年後 20年後かしらね
この手紙を読む あなたは幸せかな
今とは違う私でいてね
2013/3/15(Fri)23:59
HP