残香〜yours〜

過去ログ58 2006/12/11 22:06

☆雫
fern
満天に輝く星の下
彼方の笑顔を探しました

銀色に輝く月に照らされ
優しく笑う彼方を見つけました

彼方の向ける笑顔の先には
彼方に笑顔を向けるあの子がいました

こんなに近くにいるのに
彼方と私は
とても遠くに感じます

彼方に届くようにと
出そうとした声は
白い吐息となり
彼方に届く事なく
限りなく広い空へと
消えていきました

彼方との
この距離を前に
私はただ
彼方を見つめる事しか
できないのです
2006/12/11(Mon)22:06
HP

☆夏津
コノママ
 なにか形を付けるより


   このままのほうが


 永遠には近いような
    気がして


  私は此処から動かない


  けれど本当は


 あなたを縛りたいの
   かも知れない


  カタチを求めて

  何かを憎むより


  このままで居たほうが


 清らかでいられる
   ような気がして


  此処から動けない


 けれど本当は


 あなたに縛られたい
    のかも知れない
2006/12/11(Mon)14:54
HP

☆瑠架
流れ星
流れ星    
君は覚えてるかな? 
あの夏の日に見た流れ星
君は知らないよね 
僕の願いごとなんて・・・
どんな形でもいいんだ 
君のそばにいたかった
何度と願ったかな 
今じゃもう覚えてもいないけど

わかってたよ かなうわけないって
君のあの笑顔見たらそう気付いた
だけど友達でもいいから 
君のそばにいたかったんだ

あの時君は何を祈ったの?
僕の願いはかなわないけど
君の願いくらいはかなってるといいな

君が幸せだといいな
2006/12/9(Sat)19:24
HP

☆アメル
仔猫を
抱くと
あったか
だった

いのち
だった
2006/12/9(Sat)16:10

☆まひこ
初対面
決別、それは
堕落にも失望にも
なりませんでした。

木陰が織り成すメロディは
今なら聴こえます

ざわざわ、ぱちぱち・・・

自然の声が甦ったのは
貴方との別れより。

あの頃は、どれだけ貴方の声に
耳を傾けていたのでしょうか

別れは耳を塞いでしまうもの
心も塞ぎ込ませてしまうもの

そう思っていたのですが

今だから聴こえるのです

ざわざわ、ぱちぱち・・・

耳障りだった鳥の声も
冷たい雨の声も 囁いてきます

待ち合わせの目印だった
あの木陰が
私にシンフォニーを
私の心が存在している証を

響かせてくれるのです

貴方との別れのあとの
初対面とでも言いましょうか

繰り広げられるのは
闇の中に住まう
アーティストたちでした
2006/12/9(Sat)2:23
HP

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