殘香〜yours〜

過去ログ600 2014/4/2 17:13

☆YUYA
静寂の森へ
意識がノイズに包まれ
克服する為目を綴じ
頂点まで到達すれば
静寂に聴こえてくる

森の中を歩き続ける
日暮れの太陽を睨む
荒れた鼓動を整えて
乱れた呼吸を鎮めて

頂点まで到達すれば
静寂に聴こえてくる
2014/4/2(Wed)17:13
HP

☆彩 愛 美D
犯罪妄想
  
心の中にある物
決して
正しい事ばかりじゃ無く
許されない事だって
少なからず 持っている

感情は
入って来る情報次第で
どうにだって変化する
人を愛したり
人を憎んだり
良識とはまた
別な物として

心の中で
どんなに邪悪な事を
考えたって
犯罪とは呼べなくて
ひたすら
妄想世界の中で
不特定の誰かを
平気で傷付けたり
殺害したりしていて
何処かで
澱んだ激情のストレスを
発散している

それが何時の日か
現実世界に
溢れ出て来る事が怖くて
ブレーキを踏んだけれど
時々ブレーキが壊れて
感情が先行する時もあるけれど
今はまだ 妄想世界
犯罪者には ならずに居る
  
  
2014/3/31(Mon)1:17
HP

☆彩 愛 美D
新  地
 
郵便番号のまだ 書き慣れない書き出し
新しい暮らしが 始まったのね
何一つ手も付けられないままに
箱の中で眠る 想い出の数々

まだ体に馴染まない 新着のスーツや
傷一つ無い ピカピカの靴だとか

新しく廻り出す タイムテーブルに合わせ
朝の時間だって 変わって行くのね
新しい街 新しい部屋 新しい風景
今日から踏み出して行く 第一歩


駅へと続く道が まだよく解らない内に
通勤や通学の波に飲まれ
人の向くままに 付いて行くだけで
余裕の一つさえ 持てない朝時間

春の陽気に誘われ ほんの軽い気分で
ふらりと新しい道を 散策して

息を切らして歩く 新しい街の道は
疲れを忘れさせる 好奇心に押され
新しい家具 新しいお店 新しい繋がり
自分でも信じられない 第一歩


灯台の灯りが ここからでも
薄ぼんやりと 見えている


明日を目指して行く 今日と言う何も無い
ただ普通の一日を 繰り返して行く
新しい朝 新しい一日 新しい生活
今日から初めての 一人暮らし


 
2014/3/26(Wed)23:40
HP

☆彩 愛 美D
ダンボールウォーズ
  
この
卒業旅行が
終われば
新しい
生活に向けて
忙しくなる

雑然とした
この部屋も
きれいに
片付けられたら
殺風景な原野に
無造作に
積み上げられた
ダンボールの山が
妙に
笑える

コレまでの
そして
コレからの
私の全てが
ココに
詰まっている

新しくなる
暮らしぶりに
ワープして行く
幾多のダンボール
時々無防備になりそうな
弱々しい心を
励ますように
武装強化して
強い味方になる

何の変哲も無い
ダンボールなのに
共に旅立ちの
日を迎えて
新しい街へと
飛ばされる
新しい
私の戦いが

始まろうと
していた
  
  
2014/3/23(Sun)23:30
HP

☆彩 愛 美D
さくらだより
 
寒さを凌いで 浅き春の陽射しが
微睡む朝を 映し出して行く
目覚めたばかりの 若葉の幼さに
ふと気付いた 春の香り

遠く離れて 忘れていた人の名前を
不意に届いた 便りの中に見付けた

桜の咲く頃には 新しい出逢いがあって
それは必ずしも初めての人ばかりじゃなく
古い知人との新たな出逢いもあるものだと
こうして改めて 知る事となる


日に日に夜明けの 時刻が早くなって
連れ出す朝の 散歩の険しさ
夜明けに戸惑う 終日の余韻
花冷え一つ 春に残して

封に紛れて 春を運ぶ桜の花弁
微かに香る 小さな春が拡がる

桜の咲く朝には 新しい旅立ちがあって
降ろしたばかりの初めての靴に夢を繋いで
背筋を伸ばして 新たな気持ちで歩き出す
今日が明日の 道標になる


毎日が新しくなる 春の予感がして
この胸いっぱいに 夢を抱いて歩く


桜の咲く春には 新しい命が産まれ
全てが動き出す春への歩みを始める便り
初めての朝の目覚めを 体で感じている
今日の想いを 届けに行こう


 
2014/3/20(Thu)0:29
HP

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