殘香〜yours〜

過去ログ641 2016/2/24 23:35

☆彩 愛 美
遍 路

つい手を翳してしまう朝陽 眩しさに眩む
目に映る全ては朝靄に 霞んでしまって
探し求めて伸ばしたこの手は 空を切るだけ
どれだけの月日費やせば 満足出来る

ただ意味も無く肥える 欲望のバッグ
幸せに麻痺して 不満ばかり告げる

恋の意味を履き違えて 求め続ける
もう何処にも交わる想いは 見付からなくて
白々しく明けて行く 空しい朝に
違う街へと 溶け出して行く二人


陰りを見せて還る 太陽の鈍い光が
二人の恋のこれからの事を 暗示している
迫り来る夜の闇を 乗り越えられなければ
これからの二人の恋にも 夜明けは来ない

寝心地の悪い 傾いたままのベッド
寸足らずの毛布 寒さを凌げない

恋を道具に変えて 大事にしない
当たり前になった 馴れ合いの関係なんて
壊れ物を触る 緊張感も無い
恋と呼べる ときめきを失くした二人


たまたま通り掛かった 一本の同じ道を
似通った二人が 寄り添い歩いて来ただけ


偶然の出逢いのまま 想い絡める
努力もしないようでは 恋になれなくて
側に居るだけで 恋と勘違いをして
壊れた想いに 離れて行く二人




2016/2/24(Wed)23:35
HP

☆彩 愛 美
雑 木 林

自然のままで
何も手を着けず
放置されたように
想えたとしても

実際に自然界には
存在しない自然
人の手が入って
整備する事で
初めて生まれる自然
まさに
自然と人との
コラボレーション

発育の邪魔になる
枝の伐採や
枯れ落ちた枝葉の
掃除をしたりと
毎日のように
育て上げてこそ
初めて生まれる自然

森だって生きている
ただそれだけでは
互いの生存競争で
大きくなれないから
適度に間引きして
育つ木を選び
森全体を計画的に
大きくして行く
それはまるで
何もしていないような
管理された
雑木林を造るために


2016/2/22(Mon)0:17
HP

☆彩 愛 美
Rainy Kiss 2016.A.S. version .

何処かに忘れた 傘のように
迷うheelの 音が響いて
地下鉄の階段 地上に昇れば
街は雨の中 行方不明になる

流れる tail lumpは滲んで
ずれたコンタクト視界は歪んで…

kiss in the rainyday どんなに愛していても
こんなに重く 苦いkiss もある
振り切るこの手で 想い出の空箱
握り潰して 今夜…

何かを求めて 来た訳じゃない
雨から逃れて 舞い込むpub area
酔うはずも無い お酒を飲んだとて
空しさだけが ただ募るばかり

乱れる telephoneは途切れて
揺らぐ街路樹に 膝までずぶ濡れ

kiss in the rainyday 冷たい腕の奥で
悲しい雨音が 掻き消すkissの声
遠くなる意識の 快楽のspice
香り残して 今夜…


こんな雨の降る日にはタクシーも なかなか捕まえられずに
バスも電車も朝が来るまで 動き出す気配も無くて
これから帰って落ち着けるような 温かい場所だなんて
もう何処をどう探したって 見付けられる訳も無くて…


kiss in the rainyday 誰の視線に晒されても
あなたと交わす 氷のkiss の味
重ね合う唇 温もりのfake
だけど愛して 今夜…
そして愛して 今夜…

kiss in the rainyday …

kiss in the rainyday …


《Original version 》

何処かに忘れた 傘のように
迷うheelの 音が響いて
地下鉄の階段 地上に昇れば
街は雨の中 行方不明になる

流れる tail lumpは滲んで
ずれたコンタクト視界は歪んで…

kiss in the rainyday どんなに愛していても
こんなに重く 苦いkiss もある
振り切るこの手で 想い出の空箱
握り潰して 今夜…


誰かに言われて 来た訳じゃない
雨に追われて 入るpub area
酔えないお酒 いくら飲んでも
心は晴れない 怪しい雲行き

途切れる telephoneは軋んで
揺らぐ街路樹 膝までずぶ濡れ

kiss in the rainyday 冷たく抱き締められて
あなたと雨に 打たれkiss をして
遠くなる意識の 快楽のspice
香り残して 今夜…


kiss in the rainyday 誰かに見られていても
あなたと私 冷たいkiss の味
絡み合う唇 温もりのfake
だけど愛して 今夜…

kiss in the rainyday …

kiss in the rainyday …

2005.7.11.



2016/2/17(Wed)23:24
HP

☆彩 愛 美
人物静画

キャンバスの中で
時間を奪われて
停まったままの
一枚の人物画

見せているのは
本当の顔なのか
切り取られた
瞬間的な時間に
何を想い
見詰めていたのか
それを今
知る術も無い

その空間にある全て
2次元の世界へと
封じ込められて
髪の毛一本一本の
細い筆のタッチも
どんな感情が
込められて
いたのかだろうかと
ふと考えてしまう
そんな想いさえ
何処まで伝わるのか
この作者にだって
解りはしない事

どんなに繊細に描き込んでも
伝わらない想い
作者の意図だなんて
まるで関係ないような
ただ一枚の
人物静画


2016/2/14(Sun)23:42
HP

☆彩 愛 美
君と僕のこれから

君が君で 居てくれる限り
僕は僕で 居続けられる
それはどんなに 時間が流れても
決して変わる事なんて ありはしない

愛しているなんて 単純な事は
続けて行くのが 想う以上に大変で
様々なイベントを 用意しては
愛を確かめないと 安心出来ない


君が君で 居てくれるのなら
僕も僕のままで 居られる
何処かに 流されそうでも
何時でもここに 踏み留まって居られる

差し出した手に 君の手が重なって
同じ歩調で 寄り添いながら歩けたら
今以上に愛を 深められる
新しい回路を 見付けたみたいにね


どれ程の幸せだって 慣れ切ってしまえば
幸せなんて直ぐに 感じられなくなってしまうもの


君が君で 居てくれる以上
僕は僕で 居る事が出来る
それがどんなに 当たり前のようでも
そうある事が 大切なんだね

変わらずに居られる これからの君に
これからの僕が 出来る全ての事を想う
複雑なようで 実は単純な事
愛はただ繰り返す 波のようなもの




2016/2/11(Thu)0:13
HP

642640

掲示板に戻る