殘香〜yours〜


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Name 彩 愛 美

セッション



ひとかたまりの
かたよった思想
次第に視野界を
狭めて行くだけ

ひとりよがりの
狭い発想なんて
ただの自己満足
薄くなる達成感

ひとりきりでは
ちからだめしも
出来はしなくて
競う相手が居て
初めて力になる

相手が多い程に
引き出される力
増大するものは
自らのみならず
相手の力だって
成長して行ける

振り返れば知る
過去の自分の力
今に遠く及ばず
今から比べれば
笑える程の弱さ

ひとりきりでは
とてもここまで
来れなかった道
競い合う善き友
出逢えたために
辿り着けた今日
共に歩ける明日
友に感謝をして

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Name 彩 愛 美

purge



もういい加減 終わりにしようって
ぽつりと私から 呟いてみたの
雨の舗道にゾロ引く パンツみたいに
泥だらけの未練なんて もう要らないから

想えば二人の恋は あまりに幼過ぎて
喧嘩と仲直りを 何度も繰り返して来たけど
もうそれだって これ以上には
繕えない所まで 来てしまったから

ねぇ今度こそはきれいに 嫌いにさせてね
私の心が1mm だって 動かないように


北向きの窓にも 光は入る
この恋が何も 最後じゃない
少し立ち停まるだけで また新しい
違った恋を直ぐにでも 始められるから

元々二人の目指す道は 違い過ぎて
たまたま同じ道を何度か 歩いて来ただけだと
今頃になって 気付いたから
次の分岐点で さよならするの

ねぇあなたはあなたの道を そのまま歩いて
私は一人で私の道を 歩いて行くから


導き出された答えが 何時も一つだとは限らない
それぞれが求める 別々の答えがあったとしても
それはそれで仕方の無い お話しなのだから


ねぇそろそろ違う道を 選ぶ時が来るわ
二度とは戻れない道の先 目指して行くのなら



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Name 彩 愛 美

電池切れ



死ぬ事に
何の意味も無い
生きる事にこそ
意味がある

死ぬ事とは
ただ電池が切れるだけの話
交換可能ならば
そうすればいいのに
使い棄てるだなんて
何の意味があると言うの

ここに今
形として生まれて来て
動いている以上
存在を求められた
必需品なのだから
生かす事にしか
意味は存在しない

死なせる理由が
ただの電池切れだなんて
ただそれだけのために
新しい別の物を
求めようとする事に
何の意味があるのだろう

新しく電池を
交換するだけで
また生きて行けるのなら
そこにこそ意味が
生じるのだと
誰かがポツリと
呟いた
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Name 瑠璃

孤独〜瞑想〜



見ている現実は過去の漂流舟の中
此処に出る虚空もまた何時か見た幻影

探し求めていた光は微かな熱を帯び
私の睫毛を濡らすけれども
温もりまでに至らず今尚霊は流離う

明日の行く当てすら枯渇しており
氷山幾重にも連なる一角だけに囚われる
其処にも此処にも何処にも幾らでも
転がっている憂鬱に染まりながら

嗚呼
私の留まるるべき岩は何処に
只其処で瞑想を繰り返しながら
今日の孤独を綴りたいだけだというのに
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Name 彩 愛 美

遍 路



つい手を翳してしまう朝陽 眩しさに眩む
目に映る全ては朝靄に 霞んでしまって
探し求めて伸ばしたこの手は 空を切るだけ
どれだけの月日費やせば 満足出来る

ただ意味も無く肥える 欲望のバッグ
幸せに麻痺して 不満ばかり告げる

恋の意味を履き違えて 求め続ける
もう何処にも交わる想いは 見付からなくて
白々しく明けて行く 空しい朝に
違う街へと 溶け出して行く二人


陰りを見せて還る 太陽の鈍い光が
二人の恋のこれからの事を 暗示している
迫り来る夜の闇を 乗り越えられなければ
これからの二人の恋にも 夜明けは来ない

寝心地の悪い 傾いたままのベッド
寸足らずの毛布 寒さを凌げない

恋を道具に変えて 大事にしない
当たり前になった 馴れ合いの関係なんて
壊れ物を触る 緊張感も無い
恋と呼べる ときめきを失くした二人


たまたま通り掛かった 一本の同じ道を
似通った二人が 寄り添い歩いて来ただけ


偶然の出逢いのまま 想い絡める
努力もしないようでは 恋になれなくて
側に居るだけで 恋と勘違いをして
壊れた想いに 離れて行く二人



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Name 彩 愛 美

雑 木 林



自然のままで
何も手を着けず
放置されたように
想えたとしても

実際に自然界には
存在しない自然
人の手が入って
整備する事で
初めて生まれる自然
まさに
自然と人との
コラボレーション

発育の邪魔になる
枝の伐採や
枯れ落ちた枝葉の
掃除をしたりと
毎日のように
育て上げてこそ
初めて生まれる自然

森だって生きている
ただそれだけでは
互いの生存競争で
大きくなれないから
適度に間引きして
育つ木を選び
森全体を計画的に
大きくして行く
それはまるで
何もしていないような
管理された
雑木林を造るために

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Name 彩 愛 美

Rainy Kiss 2016.A.S. version .



何処かに忘れた 傘のように
迷うheelの 音が響いて
地下鉄の階段 地上に昇れば
街は雨の中 行方不明になる

流れる tail lumpは滲んで
ずれたコンタクト視界は歪んで…

kiss in the rainyday どんなに愛していても
こんなに重く 苦いkiss もある
振り切るこの手で 想い出の空箱
握り潰して 今夜…

何かを求めて 来た訳じゃない
雨から逃れて 舞い込むpub area
酔うはずも無い お酒を飲んだとて
空しさだけが ただ募るばかり

乱れる telephoneは途切れて
揺らぐ街路樹に 膝までずぶ濡れ

kiss in the rainyday 冷たい腕の奥で
悲しい雨音が 掻き消すkissの声
遠くなる意識の 快楽のspice
香り残して 今夜…


こんな雨の降る日にはタクシーも なかなか捕まえられずに
バスも電車も朝が来るまで 動き出す気配も無くて
これから帰って落ち着けるような 温かい場所だなんて
もう何処をどう探したって 見付けられる訳も無くて…


kiss in the rainyday 誰の視線に晒されても
あなたと交わす 氷のkiss の味
重ね合う唇 温もりのfake
だけど愛して 今夜…
そして愛して 今夜…

kiss in the rainyday …

kiss in the rainyday …


《Original version 》

何処かに忘れた 傘のように
迷うheelの 音が響いて
地下鉄の階段 地上に昇れば
街は雨の中 行方不明になる

流れる tail lumpは滲んで
ずれたコンタクト視界は歪んで…

kiss in the rainyday どんなに愛していても
こんなに重く 苦いkiss もある
振り切るこの手で 想い出の空箱
握り潰して 今夜…


誰かに言われて 来た訳じゃない
雨に追われて 入るpub area
酔えないお酒 いくら飲んでも
心は晴れない 怪しい雲行き

途切れる telephoneは軋んで
揺らぐ街路樹 膝までずぶ濡れ

kiss in the rainyday 冷たく抱き締められて
あなたと雨に 打たれkiss をして
遠くなる意識の 快楽のspice
香り残して 今夜…


kiss in the rainyday 誰かに見られていても
あなたと私 冷たいkiss の味
絡み合う唇 温もりのfake
だけど愛して 今夜…

kiss in the rainyday …

kiss in the rainyday …

2005.7.11.


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