殘香〜yours〜


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Name 彩 愛 美

人物静画



キャンバスの中で
時間を奪われて
停まったままの
一枚の人物画

見せているのは
本当の顔なのか
切り取られた
瞬間的な時間に
何を想い
見詰めていたのか
それを今
知る術も無い

その空間にある全て
2次元の世界へと
封じ込められて
髪の毛一本一本の
細い筆のタッチも
どんな感情が
込められて
いたのかだろうかと
ふと考えてしまう
そんな想いさえ
何処まで伝わるのか
この作者にだって
解りはしない事

どんなに繊細に描き込んでも
伝わらない想い
作者の意図だなんて
まるで関係ないような
ただ一枚の
人物静画

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Name 彩 愛 美

君と僕のこれから



君が君で 居てくれる限り
僕は僕で 居続けられる
それはどんなに 時間が流れても
決して変わる事なんて ありはしない

愛しているなんて 単純な事は
続けて行くのが 想う以上に大変で
様々なイベントを 用意しては
愛を確かめないと 安心出来ない


君が君で 居てくれるのなら
僕も僕のままで 居られる
何処かに 流されそうでも
何時でもここに 踏み留まって居られる

差し出した手に 君の手が重なって
同じ歩調で 寄り添いながら歩けたら
今以上に愛を 深められる
新しい回路を 見付けたみたいにね


どれ程の幸せだって 慣れ切ってしまえば
幸せなんて直ぐに 感じられなくなってしまうもの


君が君で 居てくれる以上
僕は僕で 居る事が出来る
それがどんなに 当たり前のようでも
そうある事が 大切なんだね

変わらずに居られる これからの君に
これからの僕が 出来る全ての事を想う
複雑なようで 実は単純な事
愛はただ繰り返す 波のようなもの



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Name 彩 愛 美

天 敵



自然界の中で
唯一人間だけが
あらゆる道具を使いこなし
衣食住を完備して
あらゆる病気や災害から
身を守れるようになって
もうこの世界には
天敵と呼べるものが
居なくなったって
想われていた

でも それって
本当の事だろうか?

確かに人間だけが
自然界の循環リングから外れ
他の動物からの脅威も
皆無に近付いて来た

その反面
新たな天敵が出来た

人間にとっての
本当の天敵とは
他ならぬ人間だった

理性で野生を抑え
文化生活をしているはずが
時々欲望が暴走して
誰かを傷付け
殺人を犯してまで
想いを通そうとする人間こそが
やっぱり一番の
脅威であり
天敵だった

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Name 彩 愛 美

そこにある普通の幸せ



人と同じ事が嫌いで 新しい事が好きだった
そんな彼女が ごく平凡な結婚に幸せを求めた

お金持ちだとか イケメンだとか
特別何かが 際立つ訳でも無くて
何処にでも居るような 平均的な
在り来たりの 人でしかなかった

一番幸せから遠いと 想っていた彼女が
一番始めに幸せを 捕まえていた


招待をされたみんなが 大声を上げて驚いた
派手な彼女の見る影も無く 清楚に纏められた出で立ち

まるで別人の 席に呼ばれて
しっくりと来ない 違和感は隠せなくて
何だかそわそわして 落ち着かない
そこに居る想いに なれなかった

映画や小説の場面を 第三者で見ている
現実離れした 式次第は流れて行く


まだ何か悪い夢を 見ているような
信じられない彼女の 変身振りに
彼女の友達はみんな 呆気に取られていた


本当はみんなだってちゃんと 解っていた幸せを
一番始めに彼女が 捕まえていた



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Name 彩 愛 美

雨にならない 曇りの日



気持ちが
一歩だって
前には進めない日
頭の上を低く
曇天の空が迫っていて
太陽だって
見えやしない

どちらに転ぶのか
解らないまま
境界線の上を
ずっと歩いている
世界は混沌としていて
このまま
雨に沈むのか
晴れて行くのか
先読みも出来ず
歩き出すのを
躊躇している

いっそ雨ならば
はっきりと諦めだって
付けられるもの
荷物になる傘だって
持って行ける

晴れてくれれば
何も気にしないで
身軽に心から
楽しんで来られる

こんな中間の天気が
こんな中間の世界が
僕の歩く未来を
迷わせていた

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Name 瑠璃

螺旋


心の闇の奥底にいくと
実はもう答えなんて出ている

邪魔をしているのは
感情という螺旋

本当はとてもしんぷる
その螺旋をこえさえすれば

心の中に蠢く螺旋
それをきっぱり断するのは
強靭な意志と柔軟な知性

仄暗い闇の中で


******************


ユキティです。

瑠璃の名でHP始めました。
またよろしくお願いします。
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Name 彩 愛 美

Paper Drive Lover



signal signが 黄色く変わって行く
ここでブレーキを 踏むのか
このままアクセルを 踏むのかを
迷っている内に 途中で赤に変わってしまう

優柔不断な恋は 何時も未確定で
最終ステージに 辿り着く前に
低いレベルのままで game over になる

何時もが通行可能な 青ばかりじゃない
隣で指示を出してくれる 教官も居なくて
恋のハンドルをまだ 一人では握れない


zebra zone の真ん中で 停まったまま
前にも後ろにも 動けず
ただ邪魔な存在に されて行く
あからさまに痛い視線を 私に投げ付ける

中途半端な想いじゃ 飛び込めなくて
最後までピッタリと 付いては行けない
直ぐにはぐれてしまい 迷子になる

何処かで手を引いてくれる 事を期待して
甘えて自分から一歩を 踏み出したりはしない
恋の道筋を決める 事も出来なくて


小さく纏められた教習所の 限られたコース
迷う事も無い護られた中でしか 走れないのね


広くて大きな流れに 合流出来ない
ランプで動けずもたついて 立ち停まっている間に
恋の更新を忘れて 行き場を失くした


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