哀切

過去ログ53 2011/12/13 3:24

◆徳川家康
…眠れない夜が、明けようとしている。

お前は…生きて、呼吸しているのか。
心の臓は…鼓動を刻んでいるか。

教えてくれ…どんな手段でもいい、教えてくれないか…っ

会いたい…もはや、涙も枯れ…痛みばかりが残る。

生きて、居てくれ…。
神よ、この命…差し出す代わりにあの男を…生かしてくれ、頼む。

◆前田慶次
弱さを晒け出しながら生き急ぐあんた。
弱さを隠し続けながら飄々と生きる俺。

どっちが上手く生きてるんだろうね。
手を伸ばせば拒否を示されて、手を伸ばされれば躱してしまう。
本当、どうしようもないよ。

愛なんてくれなくて良い。
返る想いも要らない。
どうしようもなくて、滑稽で惨めなあんたと言葉を交わせるのなら、俺は何にも要らないよ。

なんてね。

◆長曾我部元親
大丈夫か大丈夫かって興味なんかない癖に聞くな。お前もう俺なんざどうだって良いんだろ?ほったらかしといたって何言ったって馬鹿みてえに尻尾振って喜ぶ頭の弱い犬だと思ってんだろ?
……どうしたら人として見てくれるんだよ、どうしたら大切にしてくれるんだよ?犬やめたらまた置いてくんだろ?なァ。

◆伊達政宗
ごめん。全部…全部、俺が壊しちまったんだ
ただ笑いあえるだけで良かったのに…