殘香〜yours〜


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Name 彩 愛 美
[ふたつばな]


彼岸花 ひとつ あなたの胸に
想いが うまく 伝わりますように
朱く染まる 秋 届きますように
私の 心も 咲かせましょう

もう 涙は 似合わない
直ぐに 泣いてなど 居られもなくなる

きらきらと ひかる 心の花を
あなたに ひとつ 渡せればいい


願い花 ひとつ 私の想い
きちんと 咲かせ られますように
朱く育つ 秋 抱きますように
あなたの 想いを 受け止めましょう

もう 季節は 過ぎて行く
白い雲の 色染まり 行く前に

いつまでも のこる あなたの花を
心に ひとつ 残せればいい


何時かまた ここに 帰れる時には
またあなたと ふたりして 花を見て
ずっと ずっと 想いを 溜めていられる
そんな風に ふたたび 出逢いたい

彼岸花 ふたつ あなたとわたし
今度は ふたつ 咲かせればいい
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Name 彩 愛 美
[子供の喧嘩]


最初から
剥き出しの
感情飛ばして
お互いの意見など
まるで
聴く気が無い

一歩たりとも
引かず譲らず
ただ自分の主張を
大声で喚くだけ…

一城の代表者で
あるにも限らず
自分の悪事を
擦り換えるかのように
周りの視線を
そちらに向かわせ
無かった事にする

導く者としてより
権力者としての
力に溺れて
やりたい放題で
積を問われる度
喧嘩相手を探し
困らせている

まるで子供のまま
何時までも
大人に成れない
情けない代表者達

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Name 彩 愛 美
[絶 紅 蝶]


あなたと私は 運命の朱い血で
身も心も繋がっている 絶紅蝶
死ぬまで燃え続ける 熱い想いで
決して離れる事なんて 出来ない

この世界に産まれて来る ずっと以前から
まるで決められて いたみたいな出逢い

はばたく羽根の 交わる先の
遠い未来に 咲く愛の花園へ
何時か辿り着く その日を夢見ていた


風花漂う 引き合う香りに舞う
目を閉じていても探せるわ 絶紅蝶
触れ合う鱗粉の 眩い揺らぎ
ゼロ距離まで近付いて 一つに

集めて来た花粉の 交わるはばたきに
停まっていた時間が 動き始める

激しく呼吸が 交わる時に
やっと産まれて来た意味を 知るのだろう
そして愛に燃え その身を焦がして行く


鱗粉の描く 愛模様が重なって
二人にしか辿れない 地図になる


誰より朱く 交わる愛が
深い森の奥の 愛の楽園へ
二人を導く 光の軌跡になる
 Del
Name 彩 愛 美
[言語不良]


ICUにて…
安静治療
完全個室で
面会謝絶
一日の中で
ほとんど
話をする事も無い
歌を歌える訳も無い

テレビもイヤホンでしか
楽しめないとなれば
ずっと無口のままで
時々回診に訪れる
医師や看護師と
会話しようとしても
上手く話をする事が
出来なくなって来た

きちんと意思を
伝えられ無くなる
頭の中の自分言語が
次第に消えて行く
自分でも
何を言っているのかが
解らなくなって行く

このまま
もう二度と
話せなくなるような
消せない不安感が
頭の中を過ぎって行く
 Del
Name 彩 愛 美
[根 無 花]


想いを告げる タイミングを外して
何時も通りに 咲かない愛の花
風に移る 季節が変わる度に
咲く花も時期を 知ると言うのにね

早過ぎたり 遅過ぎたりして
また咲かせられずに 終わる愛の蕾

形ばかりに 拘ってみても
仕方が無いでしょ こんな結末じゃ
どんなにきれいな 花を着けたって
愛まで届かない 私は根無花


一番大事な 言葉を探し出せない
何時もずっと 考えていたはずなのに
口移しで 量れる距離でも無い
花咲く時まで 待てはしなくてね

蒔いた種も 育てられなくて
ずっと土の中で 固まっているだけ

硬い殻の中 芽も根も出ない
四方八方 破れない壁を見詰め
行く手を 塞がれて花どころじゃ無い
愛まで育てるって 事は大変よね


どんな畑だって 栄養は大切だよね
それ以上に愛は 忍耐なんだってね


まだ答えは 出せはしないけど
想いを刻み込んで 何時か花になるまで
どれ程辛くても 愛を注いで
あなたへ届けたい 私の根無花
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Name 彩 愛 美
[失 踪]


行方不明になった
自分自身を
探せなくなる

他の誰よりも
一番知っていると
想っていたのに
その自分が
何者なのかが
見えなくなる

一日のサイクルの中で
自分の中に
幾つかの自分が
次々と生まれて
それぞれを都合良く
使い分け始めていた

本当の自分を隠し
相手の顔色に合わせて
自分の中のキャラを
その都度演じる内に
どれが本物なのかも
解らなくなって来た

探してはみるけど
自分の中から
どんどん遠くへと
逃げてしまう
何処に居るのか
自分にさえ
解らないまま

もう誰にも
本当の事なんて
探せなくなる
 Del
Name 彩 愛 美
[打ち上げ花火]


初めて見た 君の浴衣姿が
夏の最後の 夜を彩る
まだ慣れずに 不器用な下駄の音
ガチャリと鳴らして 出掛ける花火大会

夕暮れ時から 出掛けるときめきや
普段とは違う装いの 違和感にドキドキ

打ち上がる花火の あまりの音の大きさに
心を不意に 持って行かれてしまう
空中で拡がる花弁と 重力で垂れる花弁
暗い空に幾つもの 花が咲いた


暑さがそろそろ 落ち着く頃でも
ウチワ片手に 見上げる空
合間でする 会話も浮かれた声
時折じっと見詰め合う 場面もある

たくさんの人 密着する程に
君と僕との距離も 近過ぎてドキドキ

連発するスターマインの 光が揺れる
夜空に拡がって行く 光と煙
息吐く暇さえ無い程に 目を離せなくなって行く
花火に照らされる 君が素敵


どちらが花なのか 解らなくなるけれど
やっぱり僕には 君の方がきれいに見えた…


打ち上げ花火も 最後の時を迎え
天高く打ち上がって 咲く大玉
爆裂で拡がる花弁の 音と衝撃の強さ
暗い空に僕は 幾つもの花を…
そして今まで見た事の無い 君を見ていた…
 Del
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