玖妙夢堂
惜春〜fri-sky〜
舞ふ季節の短きを
惜しむやうに密會
週末の午後の空が
青過ぎて恐縮する
何處まで繋がろう
手を取り誘惑する
潮風の戰ぐ交差點
照る季節の近きを
避けるやうに密室
吐息と薄紅の肌が
甘過ぎて泥醉する
何處まで溶かさう
手を振り見返せば
街中を包む蜜柑色
舞ふ季節の短きを
惜しむやうに密會
週末の午後の空が
青過ぎて恐縮する
何處まで繋がろう
手を取り誘惑する
潮風の戰ぐ交差點
照る季節の近きを
避けるやうに密室
吐息と薄紅の肌が
甘過ぎて泥醉する
何處まで溶かさう
手を振り見返せば
街中を包む蜜柑色
(506SH/s)
玖妙夢堂
春蟹〜crab〜
蟹を食らふ、手は休めずに
蟹を食らふ、殼を積みつゝ
蟹を食らふ、此れが至福と
緩やかに過ぐ午後を味はふ
言葉と視線が微醉ひに溶け
巡りし春の新たな香を知る
湯に浸かる、手は休めずに
湯に浸かる、肌に觸れつゝ
湯に浸かる、此れが至福と
緩やかに過ぐ午後を味はふ
映畫と配慮が微睡みに溶け
巡りし春の新たな香を知る
蟹を食らふ、手は休めずに
蟹を食らふ、殼を積みつゝ
蟹を食らふ、此れが至福と
緩やかに過ぐ午後を味はふ
言葉と視線が微醉ひに溶け
巡りし春の新たな香を知る
湯に浸かる、手は休めずに
湯に浸かる、肌に觸れつゝ
湯に浸かる、此れが至福と
緩やかに過ぐ午後を味はふ
映畫と配慮が微睡みに溶け
巡りし春の新たな香を知る
(506SH/s)
玖妙夢堂
春巡〜into your hem〜
文字にしなければ傳はらない
想ひは姿を持ってゐないから
僅か數行を綴る事が出來ずに
遙か未來を語れると言ふのか
夕暮れの酒に巡る欲求が叫ぶ
もっと此の眼に君を刻みたい
ずっと其の肌に熱を刻みたい
言葉にしなければ傳はらない
想ひは升で測れやしなひから
僅か數分を遣ふ事が出來ずに
遙か未來を誓へると言ふのか
春近しと街に巡る煩惱が甦る
もっと此の胸に君を刻みたい
ずっと其の躰に愛を刻みたい
文字にしなければ傳はらない
想ひは姿を持ってゐないから
僅か數行を綴る事が出來ずに
遙か未來を語れると言ふのか
夕暮れの酒に巡る欲求が叫ぶ
もっと此の眼に君を刻みたい
ずっと其の肌に熱を刻みたい
言葉にしなければ傳はらない
想ひは升で測れやしなひから
僅か數分を遣ふ事が出來ずに
遙か未來を誓へると言ふのか
春近しと街に巡る煩惱が甦る
もっと此の胸に君を刻みたい
ずっと其の躰に愛を刻みたい
(506SH/s)
玖妙夢堂
結目〜spin〜
祕密な時間の結目を解く
待ち侘びた想ひ映す冬空
と曖昧に溶ける街の色が
惡戲な心を騒がせてゆく
氷技に夢中になつてゐる
そんな姿にもまた萌えて
週末の午後を紡いでゐる
微醉ふ身體の結目を解く
艷を含んだ肌を傳ふ舌先
と芳醇に溶ける聲の色が
天井を壁を充たしてゆく
手技に夢中になつてゐる
そんな姿にもまた萌えて
刻限の寂寥を慰めてゐる
祕密な時間の結目を解く
待ち侘びた想ひ映す冬空
と曖昧に溶ける街の色が
惡戲な心を騒がせてゆく
氷技に夢中になつてゐる
そんな姿にもまた萌えて
週末の午後を紡いでゐる
微醉ふ身體の結目を解く
艷を含んだ肌を傳ふ舌先
と芳醇に溶ける聲の色が
天井を壁を充たしてゆく
手技に夢中になつてゐる
そんな姿にもまた萌えて
刻限の寂寥を慰めてゐる
(506SH/s)