殘香～yours～
過去ログ541
2012/12/17 22:37
☆彩 愛 美雪の花の中で
水銀灯が ポツリポツリと
道標を示すように 燈し始める頃に
想いを封じ込めた 白い
雪がフワリフワリと 落ちて来る
また今年も終わって行くと感慨深く
物淋しい言葉になってしまうけれど
この一年が特別な何かじゃないけれど
また来年も同じように一緒に居られたら
いいねと強く降り出した雪を避けるように
肩を抱き締めて 歩き出した
白座標に 示す想いは
一番大切な人へ 届けと手を合わせて
星の導くままに 願い
飛ばす雪空を越え 彼方まで
息玉も凍る寒さに より熱くなる
胸の内の真実 はっきりと解る
赤や青や緑に染まる 雪の花が舞う空
穏やかな顔で肩を並べ 一緒に見続けた
深々と冷たいはずの雪も暖かくて
街に溶け出して 絵になるのね
コートよりもずっと暖かい想いに抱かれて
この街の事がもっと大好きになった
もどかしい速度も とても心地良くて
雪の咲く花畑の中 一緒に生きている
この瞬間を抱き締めて今キスで語る
これからの二人 幸せ描く
2012/12/17(Mon)22:37
HP
☆彩 愛 美病室の窓から 病室の窓から
外を眺めながら
何を望んでいたのだろう
病室を出る事はおろか
歩く事も 立つ事も
制限されていた あの頃
一日も早く
自由になりたいと
ずっと 願っていた
やがて 病室を抜けて
何時も通りの毎日が
戻って来たけれど
リハビリを重ねながら
少しづつ違う毎日だと
感じ始めていた
筋肉が軋み
痛みを抑えながら
元の暮らしに
戻そうとするけれど
体も 心も
それ程簡単には
言う事を聴いてはくれない
あんなに求めていた自由も
ここには無くて
社会と言うリードに繋がれ
確かに拡がった
行動範囲とは裏腹に
身動きが取れなくなった
病室の窓から
外を眺めていたあの頃
一番自由だった日々
2012/12/17(Mon)0:00
HP
☆彩 愛 美Candy Candle
ゲームのような 恋ばかりを続けて
何時ものように 最後は泣きじゃくって
恋に恋をしている 子供の恋のままで
何時になれば 大人になれるのだろう
留守電メッセージのように 繰り返す
同じ恋愛ごっこに 浮き沈みしている
birthdaycakeの上のcandy candleのように
甘くて最後まで 食べられるように見えて
それでも心に火を 灯してはくれない
所詮は見せ掛けだけの イミテーション
散り際の花から 目を背けていた
きれいな時の 花だけを愛していた
恋も同じように 美味しい所ばかりを
それ以外は 見て見ぬ振りをしていた
伝言ゲームの 好き勝手な解釈
ちゃんと恋と向き合って見てなかっただけ
色鮮やかに着飾ったcandy candleのように
見た目の派手さに気を取られて中身までは
確かめようとしないまま 恋をして
芯の無い脆い恋に 落ちて行くのね
全てが溶けてしまうまでの速度に合わせて
未熟な恋の幕引きだとでも言うのね
水飴を固めて造るcandy candleのように
想いを集めて 頭の中で描く恋
そんなに理想通りに 事は運ばない
甘さだけでは恋の火を 灯せないの
2012/12/14(Fri)23:19
HP
☆でみたすワズしわす西高東低、大寒波
低気圧を食らえ
爆弾低気圧だ
湿った大地を踏めば
なにもかもビチェビチェ
神経 すり減らされる
体力 削り取られる
終わらぬ憂鬱
今年もやられた
また年末が大変なんだ
お願いだから、もう
12月が嫌いだなんて
思わせないで
もうすぐ終わりだからって
適当にさせないで
なにもかもが
"今年中"には無理さ
また来年 会いましょう
来年にはもっともっともっと
生きやすい自分で
あるように
2012/12/14(Fri)16:46
HP
☆彩 愛 美Rose Paper 封を開ければ
薔薇の香りが弾けて
一瞬で
場の空気を変える
あなたらしいと
想い出し笑い
こう言う所
細かい心遣いは
変わらないのね
電子メールで
簡単に済むものを
わざわざ封書で
届けてくれるのね
手書きの文字の
一字一句に
感動させられて
泣きそうにもなる
何処で探して来たのか
rose paperに
薔薇の香りが
刷り込まれていて
開封と同時に
部屋中に拡がって行く
一緒に同封されていた
花びら一つ
本当に憎らしい人
細かい演出を
忘れない人
2012/12/12(Wed)22:43
HP