殘香～yours～
過去ログ575
2013/8/5 0:26
☆彩 愛 美この先…巣立つ日 たぶん
そう遠くはない将来
僕はきっと
ここを卒業する
そんな日が必ず来ると
予感していた
ずっと一緒に
歩んで来た仲間達も
みんなここを去って
気が付けば
知らない顔ばかりで
年老いて枯れて行く
井戸のようになった
心に残る気力なんて
もう幾らも無かった
また何時の日にか
心が動き出して
新しい水が
古井戸に満ち溢れた時
ここに戻れたなら
また友達になって
もらえるのだろうかと
不安は募るけれど
たぶん
近い未来の話
僕にだって
巣立ちの日がやって来て
退席するのだろう
そして
一つの時代が
終わるのだろう
2013/8/5(Mon)0:26
HP
☆琥珀明日また逢おふ(５行詩)笑う子の
ほのかなるにおひ
かいでは安らぐ
夏日の夕暮れ
今日もまたおわってゆく
2013/8/3(Sat)22:44
HP
☆平井蓮華夕立突然の稲光に轟く雷鳴
勢いよく降り出す大粒の雨
肌を叩く雫が
瞬く間に体を冷やしてゆく
雨宿りをするあてもなく
身を屈めて走り出す
いつの間にか雨足が弱まり
雲の切れ間から
青空が戻って太陽が輝きだす
濡れた体を温めてくれる
そう
人生も恋愛も友情も何もかも
こんなふうに出来ているんだ
だから
私はまたきっと歩き出せる
2013/8/3(Sat)10:04
HP
☆彩 愛 美雨のグラスボート
湾岸線に沿ってテールランプの赤い糸が
夜の甘い苺のように連なって行く
家路へ向かう平日の夜の入口で
次第にぼやけて行く想いを抱いて
切なさをよけいに募らせる黄昏時
沈み行く夕陽も見えはしないけど
雨の日のグラスボートのキャビンには
私以外に誰も居なくて
つまらない事ばかりを考えてしまう
会話の声も雨に掻き消されて解らなくなる
気持ちだけ受け止めて振りだけ頷いた
どうせどちらでも構わない話なんだから
上辺だけ調子を合わせていたの
こんな風に自分を振り返られる時
本当の自分を見詰め直す時
雨の日のグラスボートの一人ディナー
無言のままでの淋しい食事
どんな料理も美味しく感じられない
ふと出来た平日の休日それが雨の日だった
次の日も仕事ならこんな日は誰も大人しく
家に帰りたいのでしょうね
雨の日のグラスボートに乗り込んだのよ
私一人とは想わなかったけど
こんな休日もたまにはいいのかもね
2013/8/3(Sat)0:45
HP
☆琥珀月狂う夜空中に浮かぶ
きらりと夕雲
闇踊る夕暮れ
見知らぬ顔の
明らかな存在
過去見ぬ世界
慌てて問ふた
あなたは誰と
君はこたえた
あなたの名前
狂い月落ちて
あたしの崩壊
あなたの不在
逝ってしまふ
微かににおふ
あなたの煙草
移り香は消え
あたしは狂ふ
月だけが知る
あたしの狂気
2013/8/1(Thu)0:05
HP