哀切

過去ログ18 2010/11/26 22:59

◆伊達政宗
分かってたさ、もうずっと前から。
俺とアンタは決して相容れねェ、対になる事は出来ても一つの器に仲良くおさまる事は叶わねェ、そんな間柄だ。

なァ、それじゃ駄目なのか。

◆猿飛佐助
分散、かあ。
未だ二ヶ月目だし、縁持った御仁は数少ないけど淋しいもんだな。
願わくば、彼の人とあの場を愛した御仁皆に幸多からんことを…、ってね。

◆伊達政宗
鈍色に告ぐ、俺はお前が好きだった。良い相手を見付けて愉しくやれよ、俺はそれで十分だ。お前は俺なんざ眼中に無ェかもなぁ、…それも仕方ない。俺はお前に言わせりゃあ恐らく姦しいだけの男だったんじゃねえかと思ってんだ。だが俺はお前と居られた、たった二度三度の時間が至福で堪らなかったんだぜ。

お前なら近い内に愛らしい相手が見付かるだろうよ、俺はどう転んでも甘えるなんざ身体が痒くて出来る性分じゃなかったが…お前なら必ず。自信なさ気だったけどな、こう言う俺みてえな奴も確かに居た事を忘れんじゃねえ。俺は確かに、お前に惹かれて居たんだからな。…片腹痛ェ、笑えもしないぜ。

…今更、また会いたいとは言わないが…一つこう残す事だけ許してくれ。小十郎、お前に良い縁が有る事を。

◆真田幸村
届かぬ言ノ葉、届かぬ指先、届かぬ吐息…声すらも。
貴殿の瞳には何が映るのか。
某には…解りかねまする。

◆伊達政宗
なぁ、好きで好きで堪らねぇ時はどうしたら良い?
__は俺の気持ちに答えてなんかくれねぇんだろ?
…分かってる、それでも愛しく思うのは罪なのか…それとも…。

◆濃姫
もう辞めてしまえばいいのよ。見てて悲しいわ。
文の世界だからこそ、文が力を持つ筈なのに。