哀切

過去ログ27 2011/2/1 1:01

◆伊達政宗
アンタはこの場所、知ってんのか……知らないと良いんだが…。

俺の所為、だよな…何もかも。
もう直ぐ一年なのにまたギクシャクしちまった…俺の所為で。


…ごめん、……もう、それしか言えねェよ…。

◆猿飛左助
そりゃないよ!俺はまだアンタと……!なんて、言えりゃ楽なのかも知んないけどね。

やめときゃ良かった。最初っから俺様には我が儘を言うなんて不向きだったんだ。
いや慣れない事はするもんじゃないって事?アハハ…

あーあ、気に入ってたよ、アンタの事。アンタと離れるのは辛い。けど、アンタの負担になるのはもっとゴメンだ。


アンタと会えて久し振りに楽しかった。今までごめんね、感謝してるよ…さよなら。

◆お市
ごめんなさい…!
ごめんなさい…!

市…どうしてもあの独眼竜の事が忘れられないの……
だけど市は別の人を利用して心の隙間を埋めようとしている……

独眼竜が離れて行った…
今年になればまた文を送るからって言ってくれてずっと待っているの…

お願い政宗……また市とお話して…?
市から送ってみても…いい……?


ごめんなさい…!
待てないよ……………

◆真田幸村
御前は今、俺の知らぬ相手と、俺の知らぬ顔をして笑って居るのだろうか。

思うだけで腸が煮える。お前は俺のことを童子扱いしてはからかうが、この内心は知るまい。
御前などさっさと捨てられて襤褸々々になってしまえばよいのだ。その惚けた笑い顔を俺に見せるな。不幸になってしまえ。

安心せよ。このようなこと、御前に向かっては決して言わぬ。

俺ならば御前をあのように苦しめも怖がらせもせぬ。幾らでも優しくする。他の者になど目も向けぬ。

佐助。早くその男に捨てられてしまえ。

◆石田三成
もう、彼の狸と邂逅出来ぬのは、落陽故にか。其れとも寒き冬を越す為に何処ぞへと旅立ったか…、叶うなら今一度見えたいと望んでみた処で変わりはしない。

常の様に寂しさに負け、文を添える事すら怖じ気付いたのだ。斯うも女々しく愚かな私の掌など、疾うに不要、と諦めて。だが、待つ事は苦では無かった。貴様の優しさに甘え、縋り、依存し…、変わらぬ其の暖かな綴りが、触れる温もりが、私を癒やし、支え続けて居たのを貴様は承知か?向ける笑みも、数多と交わした文も、総て、愛して居た、好きだ、大好きだった。

愛して居たと云うのなら白き紙を我が元へ。気に病む事など許可しない。…早く私を弔ってみせろ…。厭、弔え…、喪いたく無いと此の口が叫ぶ前に、無様にも泣き喚き縋る前に……、傍らに居て欲しいと請わぬうちに…、二度目の我が儘等私の口から発するには烏滸がましい。


蝶は月を仰ぎ見て、月は陽炎に焦がされて、陽は冴え冴えと照る月を馳せ、叶うなら…。相変わらず無粋だな。


愛して居る。私の愛らしい両極の星。

◆伊達政宗
本当は知ってるんだ
もう俺になんて興味無いって事

なあ…俺もアンタが好きなのかどうか、分からなくなってきちまってる
突然現れた彼奴にHeartを奪われちまったかもしれねぇ…なんて、そう言ったらアンタはどんな顔するんだろうな…

こんな時に限って連絡する手段を失う
けどかえってこれで良かったのかもしれねぇな…
…って、そう思わねぇと…やっていけねぇんだよ

本当は、…どうにも出来なくてどうすればいいかわかんねえ


もう、アンタから文が届く気がしねぇんだ
このまま、きっとアンタは俺の前から消えちまうんだろ…?

嫌いになったならそう言ってくれよ、せめて…一言で良いんだ…


なあ…もう抱き締めてくれねぇのか?
このままじゃアンタのもんじゃなくなっちまうぜ?
…なあ、……