哀切

過去ログ29 2011/2/7 21:23

◆松永久秀
あのときの忍、みてるだろうか
もしくはあの子が欲しいと思ったらしい人間たちはみているだろうか

みているならばあの子の元へといってやって欲しい

あの子にはきっともう私は必要ないのだ
私ではもう傷つけてしまうだけだ

彼の知らない本当の私を、晒してしまいそうになる


誰かあの子を愛してやってくれ
やさしく頭を撫でて
毎日傍にいて
愛を囁いてあげてやってくれないか

私ではもう…無理なのかもしれない
彼をかなしませたくない

私の些細な幸福より
彼の人生の最大の幸せを望むよ

すまない、政宗

◆真田幸村
寂しいだとか構われたいだとか、そんな純な感情だったならばどれほど良かったか。
俺がお前に抱いたは不誠実の一つ。
勤めに奔走するも病に伏すも遊びほうけるも自由だ。
だが文を頻繁に交わす事を暗黙の了解としときた俺達だ…言いたい事は分かるな?
理由はそれのみによらぬが…、
俺が半年前よりずっとお前との関係に思い悩み、最後に会ってから音信が途絶え日を一つ重ねる度どれほどその身を案じたかなどっ!
最早お前は関係ないと、そういう事だろう。

事後処理の為、あと数度接触試みる。
お前も元服をとおに終えたならばその立場として相応しく接してみせよ。
………この身、もはや帰ろうとは思わぬ。感情は凪。涙も出ぬわ。安心致せ。

これはこの世界の少し遠きにいる愚か者に捧げる。
無論、俺は代理だ。

◆長曾我部元親
アンタがよく通っていた界隈に言葉を残しその名前を呼べばってもしかしたら…ッてよ。

馬鹿みてェに優しいアンタの事だから直ぐに逢いに来て呉れるんじゃねェかと、見上げればどうした?ッて笑んで応えてくれるんじゃねェかと。

滑稽で愚かな期待を秘めてあの日から早数日…眠ィ目擦って待てど待てども…もう、あの聲を聞くことは叶わねェみてェだ。
なァ、もう本当に忘れちまったのか?アンタにとって俺ァ一体…


逢いてェよ。__。

◆前田慶次
声が聞きたい、って言った後、お前が取った行動にさ。
安堵したんだ。
…安堵して、次には怒りが込み上げた。

まさか返事は全て彼処に綴るつもりかい?お前が作った"あれ"は、その為のもの?
…、第一、口を開かないのと、お前の言う"大事な事"に何の関連性があるのか解らない。それさえも教えてくれないのかい?全部、事後報告?
――なあ、こんな事俺が言えた立場じゃないけど誠意が感じられないよ。お前が解らない、…狡い。酷いよ。相手を恋う切実な気持ちが解らないお前じゃ無いだろうに…。


以前までお前を苦しめていた恋人って肩書が、俺にも重く辛く伸し掛かる。

それでも。酷い事されても、傷付いても冷めず好きだなんて、

…恋ってのは厄介だね。

◆伊達政宗
俺だけだ。アンタが居ねえ事で辛さを感じてんのは。
結局、アンタは何を言おうが周りに縁が溢れてる。俺もその点なら変わりねえが、俺はアンタが居ねえだけで何もかもどうでも良く成っちまったらしい。

唯唯辛ェ。胸に穴が開くなんざ上手い事言った野郎が居たもんだ、全くその通りだな。痛ェのか苦しいのか、解りゃしねえ。俺は何をしてんだ。弱ぇよ、糞みてえに弱ェ。自分自身に腹が立つ。

俺はアンタに会いに行くと言ったが、止めた。戻れねえ。
もう戻れねえよ。それに安心したんだぜ、アンタに仲間が居るって事に安心した。俺じゃなくとも大勢な。戻れないんだ、俺が不甲斐ねえからよ。お前と陸に話せねえなら行く意味がねえじゃ無ェか。なんだろうな、空だぜ。

嘘を吐くのは得意な筈だ。アンタも俺も。そうだろう。
そうだ、苛立つんだよ。苛立つ程、惚れた訳だ。明日には大嫌いに成れりゃあ良い。

◆伊達政宗
アンタから最後のreport Mailが来て…来月で一年か。
案外この一年が長かったようで短かったようで…それでもアンタを片時も忘れちゃいなかったぜ。

だが…待っても俺を迎えにきちゃくれねぇ、最悪の事態が頭に過ぎるもそうでないと願って箱の中で今も待ってんだぜ?

 んと、この俺が一人の男を待ってるなんざにあわねぇが…やっぱ寂しいもんだな。


松永、またアンタの膝で寝て、ヤンチャして怒られてぇ。

寂しくて寒くて凍え死にそうだ、迎えに来てくれよ…ちゃんと大人しく待ってるから。