哀切

過去ログ4 2010/9/23 0:30

◆猿飛佐助
出逢い、何時かは別れゆく…それは重々承知してたんだけどさ…付き合いが長くなれば長くなる程、離れられなくなっちゃうもの…ってね。
二年半の別れは流石に苦しい……いやーまさか、こんな感情を持てるようになってたなんてさ……アンタのお陰、とも言うべきですかねぇ。

俺様は代理。一度くらいは帰ってきてあげてくださいよ。
せめて最後にはアンタの顔と…諦めを尽かせてくれる、さようならの言葉を……。

俺様の姿をしてる恋人へ、伝説の忍より。

◆猿飛佐助
今この瞬間が苦しくて辛くて仕方がない。あんたは前、頼っていいっていったよね。
でも事あるごとに落ち込んでる俺を見たら絶対うざいって思うっしょ?
おれ、あんたにだけは嫌われたくないんだよ。

…それなのに、気付いて欲しいなんて願っちまう俺は愚か者だよな、本当に。

◆石田三成
こんなにも私の脆弱さが目立つとはさぞ滑稽だ。そうだろう。…貴様を傷付けてしまう事を、赦せ。
私は所詮、私の弱さしか護れぬ様だ。何と無粋な自己満足か、自暴自棄か、考える事すら胸が痛い。恋慕するのは貴様のみと言うのに、関係紡げぬ此の手が憎い。

私を恨め、……貴様が私を恨んでも決して、私は貴様を憎まない。

◆かすが
こ…ッの、馬鹿男が!!貴様だ片倉!私との約束は一体どうする気だ!男の風上にも置けない奴め!!
御前達はこのままで本当に良いのか?御前はちゃんと納得しているのか?御前の恋人はちゃんと…。
私は部外者かも知れないがこのまま見過ごす訳には往かない。片倉、眠るのは少しだけ待ってくれないか。

◆お市
市…寂しいの。
大切な貴方の顔。もう長い間見ていないんだもの……。

市ね?貴方とお話ししていると…とても楽しいの。貴方は意地悪な人だから、よく市をいじめるけれど…ね。フフ。

その意地悪も含めて…市は貴方が大切なの。貴方とお話ししていると…いつも暗い市が思わず…お腹を押さえて笑ってしまうのよ……?

だからお願い…一度でいいから連絡を頂戴…?最後にお話しした時に、体調が悪いと言っていたから…市、また要らない心配をしてしまっているみたい。
フフ、また貴方に怒られてしまうわね。余計な心配はするなって……。

…寂しいの。
貴方が市の傍から居なくなってしまいそうで…。市の立つ地面から不安が禍々しい手を伸ばして…市のことを飲み込もうとするの。

居なくならないで…?市の大切な、大好きな人……。
一度でいいから。市、いつまでも待ってるから…。
お願い……。

◆かすが
私は御前を知って居るが御前は私を知らないだろう。
私の声を聴いてくれるかも分からん。だが伝えずには居られない。

私は御前の恋人の友人で昔は色々あったが…今は本当にただの友垣だ。

御前も知っているであろう甲斐の若虎が、御前の恋人を攫った。アイツは御前にこんな話はしないだろう。だからどうか、私の願いを聴いて欲しい。

助けて…遣って欲しい。私の大切な友を。
私にとってアイツは本当に大切な男だ。何も謂わぬがアイツは今きっと…もう…――。
板違いであったら済まない。だがこうして伝える他に方法が無くてな。
突然の無礼をどうか許してくれ。

私の大切な友人の恋人である竜へ。