哀切

過去ログ58 2012/1/25 21:13

◆鶴姫
貴方の幸せだけじゃなくて、私の幸せも考えて下さい。考えて呉れるだけで良いんです、別にこんな下らないお願い事叶わなくたってへっちゃらですから!ちょっとだけ、ちょっとだけで良いんです……。
……なんて、何処かの誰かさんのつまらない独り言です。

◆真田幸村
貴殿は最早某に飽いてしまったのでござろう…
某は未だ貴殿が愛しく一日中貴殿からの文を心待ちにしておりまする…、なれど貴殿からの文は減るばかり。
寂しくて仕方ありませぬ。

貴殿はお優しい故に某を突き放し、別れを告げる事はないのでござろう。
それに甘え、嫌々付き合わせる事など出来ませぬ。某から手を離して貴殿を自由にして差し上げまする。

このまま某が姿を消し、貴殿の幸せを祈りましょうぞ。
愛しております、政宗殿…、勿論今もでござる。

◆伊達政宗
避ける位ならいっそのこと全て断ち切ってくれ。
お前に避けられたり、居ない者として扱われるのが一番辛い。

お前にとってオレはもう唯一の主ですらないんだろうな。
せめてちゃんと別離の句を聞かせてくれ。

◆伊達政宗
お前に別れを告げられて、今日で二月が過ぎた。
見晴らしの良くなった右側も、漸く少し慣れ始めた。
独りに戻ってからは月を見上げる事もなくなったが…月夜の晩は、今でもお前が近くに居る様な気がして、手前の女々しさに反吐が出る。
寂しがり屋って汚名は、到底返上出来そうにねェ。

離れた今でも、オレを気に掛けてくれてThanks.
お前こそ、新しい相手は見付かったのか?
いつまで経っても世話の焼ける主で悪いな。
あれから何人かと辞を交わしてみたりもしたが、やっぱりお前以上の奴は居なくて。
唯一無二とは良く言ったモンだな、余計に恋しくなっちまった。


…逢いてェよ、お前に。


逢いてェ…