哀切

過去ログ57 2012/1/17 23:53

◆伊達政宗
眠る前に何時も思うのは、どうかお前とこの先もずっと一緒にいれること。
だけどやっぱり現実はそんな甘いモン何かじゃねぇな。ちょっとしたことで崩れてしまう俺達の関係は、もう終わりを意味してることなのかもな…。

この竜が、涙を流すなんざ笑える話しだ。いっそのこと、俺なんて嫌いだって言ってくれよ…。なぁ、幸村…。

◆伊達政宗
蝋梅の香りに、思わずふりかえった。
蝋梅も梅も、好きになりかけたがやっぱり嫌いだ。

初めておまえに文を投げた日に、帰ることにした。
もしかしたら…と立ち止まったが、これ以上無様な姿は晒せない。

おまえのところに帰る。
帰って、もう出てかねぇよ。
少し長く遊んできたが、おまえの手を取って眠ることにした。

俺にはそれが一番だ。
そうだろ? 小十郎。

◆伊達政宗
幸せを
愛しい者を
笑顔を

光を
道標を
ぬくもりを

オレは全てを奪われた


眠らせてくれ
オレはもう
誰の「唯一」でもない

眠らせてくれ
暗くて深い夢の中
せめて安らかに

◆石田三成
思考は貴様ばかりを追い掛ける。
隣に姿があらずとも、私はただ貴様を想い、愛しく感じている。
しかし、その中に一瞬、不安や寂寞が頭を擡げ、水面下でその黒く暗い色を広げていく。
上辺に浮かぶ恋し想いより、普段は見えぬ底辺で膿まれる想いの方がいつか、溢れ出してしまうのではないかと思う。

いつまで私は、貴様を好いていて良い?
貴様に触れられぬ日々が、貴様の声が聞けぬ日々が、とても苦しい。