哀切

過去ログ66 2012/4/12 0:59

◆前田慶次
あれがアンタだった嬉しいのに。
――…そんな気持ちを込めて、この名前を借りちまった。

あれがアンタなはずはないのに、未練がましいこの惨め。いつも、今も、その面影を探すたびに今日も違ったと溜息ばかり増やしてみたり。

逢いたい。
逢いたい、逢いたい。
でも一番に願うのは、今のアンタが幸せであること、それだけだ。未練の影に隠れた正義は、きっと嘘じゃあないと信じて、

◆長曾我部元親
昔から誰かに居場所を奪われてばかりだ。
…同じ位大切なんて言葉、もう聞き飽いたぜ。ハナから俺の居場所は何処にもねェんだ。

◆鶴姫
寂しいです。

もう二度と会えないのは分かっているのに。
三月に貴方に会いに行って、貴方が好きだったというお花を沢山添えてきました。
大切な、大切なお友達でした。せっかく仲良くなれたの、こんな別れって無いです。
恋仲が出来たら紹介しあおうって言ったのに。私、今とても素敵な方がいるんですよ。紹介したいです。でもそれも叶わないなんて…。

やっと、やっと立ち直ってきたんです。
けれど、今の恋仲さんも、貴方と同じ別れ方をしてしまったら、と思うととても苦しい。
友達は未だに作れないままです…。
現金な奴と貴方は笑うでしょうか。けれど、今傍で笑ってくれる人がいたから、私は少し立ち上がってこれたんです。

…けれど。貴方に会いたい。
もう、一年も経つのに。
あちらでは無理していませんか。
時々で良いので、夢路にくらい…立ってくださいね。

◆石田三成
胸が裂かれる思いで、夜も眠れず…心優しい友の傍らで涙を流し、恋し恋しと声を枯らして鳴く。溢れた愛に胸が詰まり、雫となって頬を伝い行く。この心に嘘などつけず、必死で求めるはたった一人の__。叶うならば…共に桜が見たい。暖かな腕の中で、静かに微笑んで…いたい。