哀切

過去ログ65 2012/4/2 13:19

◆お市
哀しいよ…苦しい、よ…
貴方の言葉に…本当に…嘘は、無かった…?

傷付けないように…そう思ってるなら…逆…
市を想ってくれた事…それが…真実であれば在るほど…市は、苦しい…

それならどうして…市の手を…取っては貰えないのか、そう…思ってしまうから。

此れも…市のせい…

貴方の真意に気付けなかった…市のせい。
困らせてしまって…ごめんなさい
悩ませてしまって……ごめんなさい

…ありがとう…

ねぇ…__様…貴方は今何を見てる…?

◆猿飛佐助
ああ言うしかねえだろ。俺様が止める権利ねえし、今更すぎる。結局物事は変わらねえ、俺様が一番大事で愛してんの、彼の人だし。ってか、愛してるのは彼の人だけー…って言ってみる?…だから変わらねえんだ、他を愛せるなんぞ難しいにも程がある。それでも此処に記してんのは、何時ぞやの仕返し。粋だろ?俺様は。それでも、此処に綴るくらいにはアンタが_しかった。それだけだ。

今日は四月馬鹿の日なんだぜ、誰かさん。嘘が赦されるんだ。でも何処ぞの国では、午後に嘘は吐いちゃいけねえんだと。それをしでかした野郎はその日、嘘つき…四月馬鹿と馬鹿にされるらしい。つまり俺様は嘘つきで、四月に浮かれた大馬鹿野郎。ま、忍には正しい姿かな。
アンタが真実の別れを告げるその日まで、俺様からは連絡しねえさ。きっと今度こそ終わりだろうねえ。…決別の時を心待にしてる、きっとアンタから貰う最後の文になんだろうし。

アンタの事、好きだったぜ。
この言葉には、嘘が吐けねえくらいにはな。

◆毛利元就
寂しいと、ただ一言そなたに伝えられたなら、何か変わっていたのであろうか?

逢えぬ夜を一人で明かし、明日こそは、とささやかな望みを賭け眠る日々。募るは恋慕の情ばかり。

そなたの趣味を友を責める気など毛頭ない。ただ、少しだけ、そなたの胸の内に我の居場所が欲しい。

素直になれぬこの性格が憎いものよ。

◆猿飛佐助
ありがとう、ごめんね。

幸せで一杯になっちまったから、もう何となく解ったんだ。
きっとこのままだと思う、だから――

さよなら…何も要らないから、その手を握って居たかった。