月いろの手紙 SONG NOTE2/FREE
過去ログ206
2010/11/18 20:01
●鳶雅盜晩秋、八幡の宮。
【晩秋、八幡の宮】
樹は千歳の銀杏
社楼は応神の山
微風は心皮に快く
黄蝶の鱗舞するが如し
。
2010/11/18 20:01
HP
●鳶雅盜再読歓心。
【再読歓心】
自分自身の変化など意識する事も無く歳を重ねて歳月も流れる
二十年前に読んだ本を再び読んで読み終えた時に感性或いは感受性が変化している事に気が付く
我ながら面白い事に気が付いたと思った
最近はその感慨のギャップが楽しく仕方がない
同じ書籍同じ人間であるはずがこうも変わる物なのだろうかと
定期的に何度も読み返している愛読書ではそれを味わいにくい
時間の差が小さい分自分自身の変化も小さいからだろう
以前に読んだ時に感じたイメージの微かな記憶を持ちながら再び読んでみて印象が記憶とかなりのギャップがあると新鮮さを感じる
当時は解ったつもりになっていた物が実はつもりになっていただけである事が意外と多い
それに気が付いた時
再び読んで良かったと思う
。
2010/11/16 23:22
HP
●鳶雅盜武蔵野の黒土と苔。
【武蔵野の黒土と苔】
庭の至宝の大杉苔は武蔵野の地には馴染みにくい
移植をしても数年の後には絶え消える
だから私は黒土を綺麗に均し景石や飛び石と黒土の際にメリハリを付けて苔庭とは異なる趣きを試みる
山紫水明京都の庭園にある苔庭とは比べられない
気候の違いはどうしようもない
黒土を観せる庭には塵一つの雑物も残さず美しい黒を小さな景石や飛び石で引き立てる
専用の道具で地表の起伏を平らに均す
水打ちを心掛け土を乾かさない様に気を付けていると良い事もある
京都の大杉苔とは行かないが黒土の表面に目の細かい銀苔が付き始めるのだ
銀苔は成長すると厚みを帯びて目の細かい絨毯の様な美しさが現れ始める
この銀苔の繁殖維持に何度失敗した事だろう
水打ちの加減が難しい
乾いてもダメで水をやり過ぎても元の黒土の表面に戻ってしまう
出始めは細かい粉が付着している様な物だから掃き掃除一つも気が抜けない
筆の様な柔らかい毛で出来たハケを使ったり大きい塵なら素手でつまみ取る
荒い箒で引っ掻いてしまうと折角付着した苔の元がダメになってしまうからだ
気候的住み易さはどうか判らないが殊苔に関する環境を思うと京都と言う土地が無性に羨ましくなる
一昔前
苔の美を見たいが為に何度が京都の庭園回りを繰り返した事がある
濃淡様々に織り成す苔の彩りに何度溜め息をついた事だろう
私は長らく庭仕事の手を止めている
春になったら少しでも体の具合が良い時に少しずつ
新しい庭の作庭に取り掛かってみようか
。
2010/11/16 0:17
HP
●鳶雅盜廻 生。
【 廻 生 】
土に帰す晩秋の葉
春に萌ゆ新緑の芽
四季移ろい生廻る
朽木は是不叶わず
。
2010/11/14 16:09
HP
●鳶雅盜無題。
終 秋 快 晴 空
低 天 日 光 眩
秋終わる快晴の空
天日の光は低く眩しい
。
2010/11/9 20:46
HP