月いろの手紙 置き詩版

過去ログ299 2016/2/8 3:03

●灯台
うら
生きると裏を見る
言葉の裏
建物の裏
体の裏

生きると裏を見る
お芝居の裏
恋愛の裏
仕事の裏

生きると裏を見る
現金の裏
機械の裏
でも裏に
真実が隠れていた
2016/2/8 3:03
HP

●灯台
コンビニの詩
何でも買って
何でも売って
でも
季節と時代で
品揃えが激しくて

いつでも明るい
昔は米酒店
でも
増えすぎると
廃業して

トイレ借りたり
友達と再会したり
気付けば
何十年も利用してきた
ありがとう
十円コピー
2016/2/4 1:42
HP

●灯台
幽霊
幽霊にはなりたくない
私が死んだら
幽霊にはなりたくない
でも
幽霊はいるよね
会いたくないけど
幽霊はいるよね

あの世があるか?
この世だけか?
人によって
意見は別れるけど
私はあると思うあの世

幽霊にはなりたくない
私が死んだら
幽霊にはなりたくない
例えばさ
あの世は遠い未来さ
犬になったり
花に産まれ変わったり

幽霊にはなりたくない
私が死んだら
幽霊にはなりたくない
それでも
思い残しはありそう
結婚していない
子供を残していない
だから
成仏出来るかな?
最後は無縁仏だね

幽霊にはなりたくない
私が死んだら
幽霊にはなりたくない
だから毎月墓参り
どんなに時代が変わっても
百年後
千年後は
預言の世界で
百年前
千年前に
化けて出た所で
幽霊には
時代を作り替えることは出来ない
2016/2/1 1:48
HP

●玖妙夢堂
破裂〜burst〜
 
南國の知らぬ冬が訪れて
凍て付いた管が破裂する
改めて萌芽した切なさが
掛け替への無い君を象る
然うして、偏に夢見よう
傍らの笑顏も絡めた指も

重ねる時は後に戻らない

幾夜の積もる想ひ數へて
張り詰めた熱が破裂する
香りと息遣ひと安らぎが
抱き締める腕の中に在る
然うして、倶に夢見よう
傍らの體温を離さぬ儘に

重ねる時は色を褪せない
 
2016/1/27 22:16
HP

●灯台
限界
限界を越えずに生きよう
毎日限界を越えずに生きよう
恋とか愛とか
色々あるけど
自由を求めるのが人間で

限界を越えずに生きよう
毎日限界を越えずに生きよう
遅れます
仕事が遅れて
ごめんなさい
それでも笑顔を忘れずに
2016/1/26 2:46
HP

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