月いろの手紙 置き詩版
過去ログ310
2018/2/10 3:27
●玖妙夢堂結目〜spin〜 祕密な時間の結目を解く
待ち侘びた想ひ映す冬空
と曖昧に溶ける街の色が
惡戲な心を騒がせてゆく
氷技に夢中になつてゐる
そんな姿にもまた萌えて
週末の午後を紡いでゐる
微醉ふ身體の結目を解く
艷を含んだ肌を傳ふ舌先
と芳醇に溶ける聲の色が
天井を壁を充たしてゆく
手技に夢中になつてゐる
そんな姿にもまた萌えて
刻限の寂寥を慰めてゐる
2018/2/10 3:27
HP
●玖妙夢堂寒波〜nature〜 制限してゐると言ふ
君と大自然に舌鼓む
時を經ても變はらぬ
笑顏にまた癒される
ずっと前から未來へ
續いてゐる氣がする
心は寒波に怯まない
緩和してゐると思ふ
遲い新年會に酌交す
季を經ても變はらぬ
少女にまた熱くなる
ずっと前から運命を
紡いでゐる氣がする
心は寒波に挫けない
2018/1/13 3:33
HP
●玖妙夢堂忘年〜romance〜 男はありのまゝを求めて
女はありのまゝで惑はせ
そこはかとなき戀に溺る
深くも淺き逢瀬の間に間
幾度果て眠る横顏にまた
自惚れてしまひさうな夜
長靴に想ひを詰めてゐる
男はありのまゝを晒して
女はありのまゝで匿して
そこはかとなき戀に漂ふ
深くも淺き季節の間に間
葡萄酒の釀す横顏にまた
見惚れてしまひさうな夜
電飾に想ひを託してゐる
2017/12/16 18:40
HP
●玖妙夢堂網燒〜beaujolais〜 牡蠣食へば綻ぶ顏に
醉ひて初冬は巡りて
今年も殘りを數へる
街の夜は限り知らず
光に充ちてゆく幻想
背景にして君が居る
其れが何よりご馳走
不意打ちの懷し顏に
賑ひて類友は揃ひて
記憶の彩りを數へる
過ぐ頃は限り知らず
酒を進めてゆく佳肴
背景にして君と居る
其れが何よりも至福
2017/11/18 20:50
HP
●玖妙夢堂睦言〜pillow〜 君の事を想ふ
儘に季は往き
君の中を視る
程に膨らんで
躰の火照りと
息づく響きが
醉醒め知らぬ
蜂蜜を戀する
君の核を觸る
儘に胸は反り
君の中に居る
程に高まって
汗の纏はりと
淫らな靡きが
醉醒め知らぬ
祕密を續ける
2017/10/21 3:38
HP