殘香〜yours〜

過去ログ621 2015/3/1 14:55

☆Love
戦(いくさ)
咆哮を、あげて、
吹きすさぶ、雪。

お日さまは、
短剣を、握り、
構えやる。

両者、
一歩も退かず。

汗が、ほとばしる。

木の根本に、大地に。

臘梅が、咲きました。

ほのかな春は、
すぐ、そこに…。

もうじき、雪は、
倒れるでしょう…。

新しい季節が、
もうじき、始まります。
2015/3/1(Sun)14:55
HP

☆彩 愛 美
想い出だけでは


ねぇあなたを 嫌いじゃなかったと
言う事だけは 認めて上げるわ
だからと言って あなたを今でも
愛しているだなんて 想わないでね

あなたと出逢ってから 今日の日まで
たくさんの想い出 積み重ねて来た

ただアルバムの中に 鏤められただけの
動く事の無い 写真の数々
終わった日々は 過ぎ去って行く夜明けの星


進化と退化を 繰り返す心
切り棄てて行く恋 始める恋
失くした物に 未練などは無く
どんな言葉も 心には届かない

コースを大きく 外れて行く想い
電波も届かない 遠い場所まで

もぅ想い出だけでは 生きては行けない
停まった時間に 何の意味も無いわ
立ち留まって振り向く程の 愛はもぅここには無い


石化した想いに どんな力を加えても同じ
感動も産まないただの 儀式でしかないわ


あの頃に見えていた 未来が見えない
だから歩けない 同じ道の上を
分岐した未来 棒の両端出逢う星も無い




2015/2/25(Wed)23:18
HP

☆彩 愛 美
見られている

一人で居ても
必ず何処かに
視線を感じる

盗聴器だとか
盗撮では無く
鏡や硝子とか
映り込む全て
もう一人居る
私が住み着き
四六時中私を
見つめて居る

誰に話しても
気のせいだと
笑われるだけ
けれど確かに
見られて居る

外に居ようと
内に居ようと
気付いてから
落ち付かずに
私を映す物を
覆い隠す事が
出来ない限り
必ず映り込む
私の視線から
逃れられない

解ってくれぬ
私の影が私を
全て見て居る
どんな時にも
気が抜けない


2015/2/22(Sun)23:47
HP

☆彩 愛 美
終わり行く冬のある日に


卒業式を迎える前までには
一言だけでも 伝えたい想い
寒さに凍えたまま 動かなければ
何も無いままに 終わって行く

咲く桜に成れるか 散る桜に成るか
答えを怖れていては 確かめられない

これで見納めになる この桜の木の下で
初めて出逢えた日から 今日まで紡いだ
あなたへの想いの 薄桃色の一片でも
伝える事が 出来たらいいのにね



countdown迫る 背水の陣
敗けを覚悟で 前に飛び出すか
敗けだと諦めて 崖から落ちるか
どちらにしても 敗けだとしても

蕾を着けなければ 花にも成れない
ましてや実る恋など 在りはしないのに

ここで躊躇っていては 咲く桜を待たずに
想いを鏤めたまま 卒業証書を
ギュウッと握り締めたまま 違う明日へと
歩き始める 日を迎えてしまう


この冬を終えるのに 相応しい想い出
後悔なんて残して 散らせたくはない桜花


敗けと知る試合なら 何を今更怖れる
始めから失う物など 何も無いと言うなら
あなたへの想いに 散る桜に成るとしても
終わり行く冬の日を 飛び越えて






2015/2/18(Wed)23:20
HP

☆彩 愛 美
さとうばたけ

畑で採れる物が
体に悪い訳が無いと
ずっと信じていた

小さい頃からずっと
野菜を食べなさいと
繰り返し言われて来た
だからこそ
畑から採れた物は
体に良い物なんだと
疑いもせずに
ずっと信じていた

知らなかった世界で
さとうばたけのように
予想も出来なかった物が
当たり前のように作られて
市場に出廻っている
自分が信じていた物事が
いとも簡単に覆されて
安心神話も無に帰る

きっと他にもあるのだろう
誰かに教え込まれた
間違った情報の数々
真実を知らされるまでは
信じて疑わなかった事
このさとうばたけのように


2015/2/15(Sun)22:25
HP

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